「国際シンポジウム 近代書壇の誕生 ―東アジア三地域の比較から―」開催のお知らせ

「国際シンポジウム 近代書壇の誕生 ―東アジア三地域の比較から―」を下記の要領で開催いたします。
ご興味のある方は、ぜひ御参加ください。

国際シンポジウム 近代書壇の誕生 ―東アジア三地域の比較から―

書壇と称される書家たちのつながりは、それぞれの書家たちが結成・所属した種々の組織・団体を基盤とするところがあります。近代になると、書家たちは多岐にわたる組織・団体を活発に設立させますが、その動向は日本のみならず朝鮮や中国にも顕著で、地域によって独自色がうかがわれます。

このシンポジウムは、2018年に開催いたしましたシンポジウム「近代東アジアの書壇」の続弾として企画したもので、国立故宮博物院(台北市)の陳建志氏、国立中央博物館(ソウル市)の金昇翼氏の基調講演に加え、プロジェクトメンバー5名の研究発表と討議で構成いたしました。

今回は、前回のシンポジウムを踏まえつつ、近代に誕生した書壇そのものの研究に加え、それを生み出す背景にも留意しつつ、日本・朝鮮・中国の三地域における書壇形成のあり方を眺望しようと思います。

日 時:2021年8月21日(土)10時~16時30分

zoomによるオンライン開催 ※発表には日本語・韓国語・中国語それぞれの通訳があります。

主 催:近代東アジア書壇研究プロジェクト

(代表者 菅野智明 日本学術振興会科学研究費助成事業 課題番号17H02291)

申込方法:8月14日(土)までに、以下のURLよりお申込みください。無料でどなたでもご参加いただけます。 https://forms.office.com/r/xhWGAuQVfF

プログラム:

研究発表 10時~12時

① 清末民初における書画社団の規約について        髙橋佑太(筑波大学准教授)

② 近代日本人書家の朝鮮書芸との邂逅           金 貴粉(津田塾大学研究員)

③ 大阪市立美術館蔵「天発神讖碑」の一考察        下田章平(相模女子大学准教授)

④ 大字仮名表現における安東聖空と正筆会の役割      髙橋利郎(大東文化大学教授)

⑤ 中村不折と高村光太郎に見る六朝書道          矢野千載(盛岡大学教授)

基調講演 13時~15時

① 曾熙と向燊(1905-1929)           陳建志 氏(国立故宮博物院助理研究員)

② 韓国近代書画壇の形成と書画家たちの実相     金昇翼 氏(国立中央博物館学芸研究士)

討議 15時15分~16時30分

司会 菅野智明(筑波大学教授)

 

問い合わせ先 〒305-8574 つくば市天王台1-1-1 筑波大学芸術系 菅野智明研究室

TEL/FAX 029-853-2715

写真「瑞雲書道会新年試筆展覧会」(『書道』第1巻第3号1932年)

国際シンポジウム 近代書壇の誕生.pdf