「シンポジウム「狩猟書の比較史」(カントリーサイド生業史研究会第2回フォーラム)」を下記の要領で開催いたします。
ご興味のある方は、ぜひ御参加ください。
記
「狩猟書の比較史」(カントリーサイド生業史研究会第2回フォーラム)
趣旨:カントリーサイド(countryside)は、田園地帯や農村地域などと 訳されるが、実際には原植生と人為的活動の影響が混じりあった「半自然」的な空間を包摂した概念であり、その景観は多様な自然資源を含む。歴史学では「農耕」の営みによって自然空間を計画的な生産空間へと造りかえていく過程を重視してきたが、本研究会では農耕にとどまらない多様な生業が、自然界との相互作用によって生み出してきた景観・社会・経済・文化のかたちを比較史的に明らかにしていく。自然条件や社会環境が異なる国家・地域間で、カントリーサイドにおける多様な自然資源を利用した生業のあり方を相互に比較することで、国家や地域の歴史的な成り立ちに新たな光をあてていくのが、本研究会の目的である。
発起人:加藤はるか、春田直紀
第2回フォーラム「狩猟書の比較史」
日時:2019年12月7日(土)13時~17時
会場:上智大学 四谷キャンパス6号館(ソフィアタワー)3階 6-303 教室
JR、東京メトロ丸ノ内線・南北線「四ッ谷」駅から徒歩すぐ
主催:カントリーサイド生業史研究会
共催:科研費基盤研究(C)「中世後期における諏訪信仰の総合的研究」
科研費JP19K21603挑戦的研究(萌芽)「狩猟風俗から見直す「和漢」 の境界の再構成」
上智大学 文学部 史学科
開催趣旨:第2回フォーラムでは狩猟および狩猟場に焦点をあてる。具体的には、狩猟書に関する日本とヨーロッパ双方の研究の到達点を共有したうえで、王権・領主と狩猟の関係や狩猟場の実態の比較史をめざして、議論を始めたい。
プログラム:
12:30 受付開始
13:00-13:20 問題提起「狩猟が行われない狩猟地」
加藤 はるか/お茶の水女子大学
13:20-14:20 「西欧中世の狩猟書―14-15世紀フランスの俗語の狩猟書を中心に―」
頼 順子/佛教大学
14:30-15:10 「武家の鷹術―近世諸藩の鷹書から―」
二本松 泰子/長野県立大学
15:10-15:40 「獲物としての鹿―『諏方大明神画詞』と『狩詞記』―」
中澤 克昭/上智大学
15:50-16:10 コメント 永松 敦/宮崎公立大学・水野 裕史/筑波大学
16:10-16:50 討論
16:50-17:00 総括コメント 春田 直紀/熊本大学
※配布資料の準備の都合上、出席が確実な方は、12月1日までに下記連絡先までメールでお知らせ下さい。その際、ご氏名と所属を明記願います。なお、当日の飛び入り参加も歓迎いたします。
【連絡先】 カントリーサイド生業史研究会:hist_countryside*outlook.jp (*を@に変換してください)