1月の刊行予定です。

解説
恋愛を歌わなかった。自然の美しさを詠まなかった。歌人たちは重労働や貧困などを詠み、資本家や地主、国家への怒りを短歌表現に託した。
紹介
恋愛を歌わなかった。自然の美しさを詠まなかった。
プロレタリア短歌
1928 年(昭和3)「短歌戦線」、29 年(昭和4)「短歌前衛」創刊。歌人たちは重労働や貧困などを詠み、資本家や地主、国家への怒りを短歌表現に託した。この年「プロレタリア歌人同盟」結成。しかし、戦争に向かう時代の流れのなかで、その短歌も衰退を余儀なくされる。
ただし、プロレタリア短歌は「現在」につながる問題、たとえばワーキングプア、児童の労働、女性が働きつつ子を育てることの困難などを見逃してはいない。ここから私たちは、未来を拓くための知識や社会の見方を獲得し、何らかの教訓をみつけるだろう。
著者プロフィール
松澤俊二(マツザワシュンジ)
1980 年、群馬県生まれ。名古屋大学大学院博士後期課程を経て、博士(文学)。現在、桃山学院大学社会学部准教授。
著書に『「よむ」ことの近代 和歌・短歌の政治学』(青弓社)。本書と関連する論文に「『プロレタリア歌論集』再読―その短歌の限界と可能性」(「桃山学院大学社会学論集」2016年2月)がある。
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