時代劇・歴史ドラマは台詞で決まる!

龍馬「ぜよ」

西郷さん「ごわす」

結びつくのはなぜ?

HNK大河ドラマほか、

時代考証中身大公開!

「研究者×制作現場」徹底討論シンポジウムを書籍化!!

田中ゆかり 金水敏 児玉竜一[編]

Part.1 「ヴァーチャル時代語」という装置

「ヴァーチャル時代語」は、時代劇・歴史ドラマという仮想空間の世界観を形づくる装置です。「まろ」といえば「公家」、「拙者」といえば「武士」。さらには、土佐弁の坂本リョウマ、薩摩弁の西郷隆盛、べらんめえ口調の江戸弁を話す勝海舟、といったように方言とキャラクターにも強い結びつきがみられます。これら台詞に凝縮された世界観の成り立ちやその変遷をたどります。

Part.2 台詞はどのように決まるのか—制作現場最前線

フィクションといえども歴史を描く以上、その時代の物語を見ているというリアリティーが必要です。しかし一方で、登場人物の感情や人間どうしの関係性が今生きている我々に響かないと、ドラマに共感することはできません。2つのバランスをどのようにとっているのか。時代考証の現場をご紹介。

Part.3 公開インタビュー 知りたい! 時代劇・歴史ドラマの台詞の秘密

台詞にまつわるあれこれを、ドラマ制作者と研究者が徹底的に語り尽くす! 脚本家の裏話から時代考証無視のハチャメチャ時代劇まで、話題は多岐に及びます。 「ヴァーチャル時代語」がもつ要素の全貌が明らかに!!

 

時代劇・歴史ドラマは台詞で決まる!  田中ゆかり 金水敏 児玉竜一[編]
定価:本体800円(税別) 136ページ・A5判・並製

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