眼鏡をかけた片足の女性の姿をした怪異。その正体はかつてバレリーナを目指していたが事故で片足を失い、それを苦に自殺した女性の幽霊であるとされる。夕刻あたりに街中でこの女性と出会った人間は夜中に鎌を構えた死神のような存在が片足を刈り取りに現れるため、「仮面のか、死人のし、悪魔のま」と唱えると助かるという。この話は松山ひろし著『カシマさんを追う』に1984年頃の話としてあるが、カシマレイコと呼ばれる怪異は他にも多い。
Illustration 水澤きいろ
Illustration 根本愛望
Illustration 幽
Illustration 晴十ナツメグ