『日本現代怪異事典 副読本』は、大好評『日本現代怪異事典』をよりわかりやすく、より面白くをコンセプトに、日本の怪異を徹底解説した本です。このページでは、『日本現代怪異事典 副読本』(以下『副読本』)の魅力を順次ご紹介します。
『副読本』の中身ちょっとだけ その2
本書の中から内容をちょっとだけご紹介!
第2章より「出没場所 トイレ」
怪異たちは様々な場所に出没します。そして その違いは、怪異の行動や性質に大きく関わっています。第2章では、怪異が出没する場所を細分化して紹介するとともに、それぞれの出没場所との関連について考察します。


第3章より「使用凶器 刃物」
怪異が使用する凶器は、呪いや憑依、連れ去りなど特殊能力のほか、刃物や鈍器、素手による攻撃、さらには日用品さえも凶器にします。第3章では、そうした怪異が用いる「凶器」について考察します。

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『副読本』の中身ちょっとだけ その1
本書の中から内容をちょっとだけご紹介!
特集より「日本現代怪異を知る5 ひきこさんの魅力」
2000年代に突如インターネット上に現れ、瞬く間に人々を恐怖に落とし入れた「ひきこさん」。ひきこさんを愛してやまない筆者が、その魅力に迫ります。

第1章より「類似怪異 降霊占いの怪」
コックリさん、キューピットさん、さとるくんなど、何らかの方法で霊を呼び出して質問に答えてもらう「降霊占い」。降霊占いの怪の歴史と、語られる様々な怪異たちを紹介します。

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『副読本』掲載内容ご紹介!
本書は様々な角度から現代怪異を考察します。ここでは各章の主な内容をご紹介します。


特 集 日本現代怪異を知る
怪異は人を惹きつけてやみません。この科学万能の時代でも、怪異たちの物語はどこかで語られています。特集では、なぜ人は怪異を求めるのか、日本怪異の系譜と変遷など、日本の怪異についてわかりやすく解説します。
第1章 類似怪異
色問いの怪、高速老婆の怪など、怪異には共通した特徴を持って語られるものが数多くいます。本章では、それら怪異を「類似怪異」として紹介し、その変遷や特徴などについて考察します。
第2章 出没場所
学校や病院、山や川、屋内、乗り物など、怪異たちは様々な場所に出没します。本章では、怪異が出没する場所を細分化して紹介するとともに、それぞれの出没場所との関連について考察します。
第3章 使用凶器
現代怪異たちは様々な手段で人に危害を加えようとします。その手口は、呪いや憑依、連れ去りなど特殊能力のほか、鎌やナイフなど刃物や鈍器、素手による攻撃、さらにはどこの家庭にでもある日用品さえも凶器にします。本章では、そうした怪異が用いる「凶器」について考察します。
第4章 都道府県別怪異
テレビや本、ウェブサイトなどのメディアによって、怪異は全国で共通した現象として語られるようになりました。しかし、そうした時代でも地方ならではの怪異は存在します。本章では、都道府県別に怪異を紹介、その特色を考察します。
第5章 『日本現代怪異事典』拾遺
本章では、『日本現代怪異事典』では紹介しきれなかった怪異のほか、『日本現代怪異事典』刊行後に筆者が収集した新しい怪異を紹介します。
このほか、「異類婚姻譚の怪異」「世界の怪異たち」などのコラム、都市伝説系怪異年表など内容盛りだくさんです。ぜひ書店で本書を手に取ってみてください!!
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『副読本』カバーイラストをご紹介!
本書カバーイラストは、『日本現代怪異事典』に引き続き、裏逆どらさんが担当。怪異譚の舞台になりやすい「都会」と「田舎」をテーマに描いていただきました。
【カバー表】都会のビル街に潜む怪異

何気ない街角の風景。しかし、こうした場所にも怪異は潜んでいます。よく見ると橋の下に子どもの怪異が! 戦中、昭和、平成と、各時代の子どもが描き分けられています。水辺には怪異が集まりやすいといいますが(「出没場所 地形」で考察)、これだけ集まるとかなり怖いです…
【カバー裏】村に潜む怪異

ある青年が以前訪れたことのある村の旅館を尋ねると、村があった場所の看板にはただ「巨頭オ」と記されていた。村は廃村と化し、20メートルほど先の草むらから異様に頭の大きい人間のようなものが現れ、巨大な頭を左右に振りながら近づいてきて…という、「巨頭オ」の怪異譚がテーマのカバー裏。奥の方からこちらを伺う怪異たち。蛍の光が不気味さを倍増させます。異界村については、「類似怪異」で解説しています。