2011年6月 1日

原道生・河合眞澄・倉員正江編『西鶴と浮世草子研究第五号 特集[芸能]』(笠間書院、2011.6)

978-4-305-60205-3.jpg

西鶴と浮世草子研究 第五号 特集[芸能]

原 道生:編, 河合 眞澄:編, 倉員 正江:編
発行:笠間書院
A5判 360ページ 並製
定価:2,500円+税  総額を計算する
ISBN 978-4-305-60205-3 C0095

奥付の初版発行年月:2011年06月

●版元ドットコム
http://www.hanmoto.com/bd/isbn978-4-305-60205-3.html

紹介

都市の消費文化の代表格、芸能は、
江戸時代前期、浮世草子とどう絡み合っていたのだろうか--。

浮世草子は成立の当初から芸能と密接な関係にあった。
西鶴は役者や俳人との親交から役者ばなしの可能性を開き、其磧は旦那芸が高じて役者評判記を定期刊行物として定着させ、南嶺は衒学趣味溢れる劇書というジャンルを確立した。
彼らの活躍時期はそれぞれ元禄・享保・宝暦と、歌舞伎を中心とする芸能の時代区分とほぼ合致している。
そうした芸能の変遷と浮世草子の展開がどう関わるのか----草子屋八文字屋が芸能文化の普及に果たした役割を含め、改めて問題提起を試みる。

西鶴と浮世草子時代周辺の、人形浄瑠璃・歌舞伎を中心とした演劇のほか、雑技・話芸・歌謡といった身体芸に関わる諸芸全般を、広くとりあげ、それらの関係を結びつけていきます。

江戸時代前期の芸能のあり方を考え抜きます。
目次

〔付録CD紹介〕

(1)
倉員正江[編]
浮世草子の芸能関連挿絵集成
《八文字屋本をはじめとする浮世草子と絵本の中から、芸能に関係する図、芸能研究に資すると思われる挿絵を今回解説を付してCDに収録しました。作品一覧のほか、キーワード別一覧からも見ることが出来るようにしました。大分類は以下。[01]劇場 [02]見世物芸 [03]大道芸 [04]座敷芸・遊興 [05]遊芸・諸芸 [06]芝居場面・趣向 [07]風俗・事件 [08]行事・物見遊山 [09]人物・商売 [10]人名(固有名詞 含む座本名)・神名 [11]地名(固有名詞 含む寺社名) [12]書名・外題(固有名詞 含む段名) [13]口上の文句》

(2)
河合真澄[編]
役者評判記に見る歌舞伎の軽業挿絵集成
元禄11年(1698)--明和9年(1772)
《本号所載の座談会にちなんで、役者評判記の中から、歌舞伎狂言の中で見られた軽業(音曲、動物、物売り、からくりなどの見世物的要素を持つ演技を含む)に関する挿絵を119点収録。軽業キーワード一覧、役者別一覧、から見ることが出来るようにしました。》

〔本編目次〕

■巻頭グラビア
倉員正江編◎
1.役者絵と浮世草子挿絵--『好色一代男』に取材した役者絵
2.八百屋お七--西鶴と其磧が生んだ江戸のヒロイン

■特集座談会
原道生・川添裕・河合眞澄・倉員正江◎
身体芸能と西鶴・浮世草子の時代--歌舞伎、人形浄瑠璃、見世物、諸芸の視点から

《取り上げる「芸能」の範囲と話の進め方/浮世草子時代の演劇の流れ--その前史/西鶴と貞享期の演劇/西鶴の死から近松の死まで/享保十年代以降の上方演劇略史 /前期と後期の見世物の違い--「身体性」の問題/手持ちの絵画資料にみる見世物・諸芸/浮世草子などにみる見世物/歌舞伎と軽業/立役の軽業/身体芸のユニオン/軽業と芝居の融合/諸芸のひろがりと分類/どこまで大衆的といえるのか/芸能の享受者としての女性/西鶴と役者のおつきあい/歌舞伎作者の実態とは/評判記の合評形式/役者評判記で仕掛ける"スター誕生"/南嶺の劇書の意味とは/歌舞伎そのままと歌舞伎離れ/都市の情景としての見世物/略年表》

■エッセイ
武藤純子◎市川家の子役--市川九蔵と升五郎
川添裕◎スピードと社会、そして身体
青木武信◎興行の側面からみたジャワ大衆芸能--芸能の通文化的研究をめざして

■特集論文
山田和人◎竹田からくりの演目と分類
浅野秀剛◎『好色世話絵づくし』の紹介
神田由築◎役者評判記にみる旅芝居--「塩を踏む」若旦那
北川博子◎八文字屋本『陳扮漢』と浄瑠璃・歌舞伎
佐藤至子◎昔の芝居を今見るごとし--柳亭種彦の合巻における歌舞伎の再現
長谷川強◎『風流三国志』今川平治・『風流曲三味線』おらん殺害--浮世草子研究会輪講追補

■付録CD解説の試み
倉員正江◎浮世草子の芸能関連挿絵をどう読むか

■エッセイ2
田中純◎元禄期の人形芝居
竹本千歳大夫◎おさん茂兵衛を訪ねて

■研究史を知る
矢野公和◎西鶴の実像
水谷隆之◎北条団水
近衛典子◎秋成の浮世草子

■ブックレビュー
ダニエル・ストリューブ◎畑中千晶著『鏡にうつった西鶴--翻訳から新たな読みへ』(2009年12月 おうふう刊)
大久保順子◎広嶋進著『西鶴新解--色恋と武道の世界』(2009年3月 ぺりかん社刊)
神谷勝広◎長谷川強著『近世文学考』(2007年6月 汲古書院刊)

■新刊紹介
杉本和寛◎『浮世草子研究資料叢書』(クレス出版刊)

■文献目録
藤川雅恵編◎青山学院大学図書館蔵『八文字屋本』複写文献一覧
西鶴・浮世草子研究文献目録(稿)[平成8〜平成14年]◎篠原進編
西鶴と浮世草子 最新文献ガイド[平成20・21年版]◎佐伯孝弘・杉本和寛・菊池庸介・水谷隆之編

■出版ニュース◎編集部編

■グローバリゼーションの中の西鶴・第4回
デイヴィッド・アサートン◎アメリカ合衆国における西鶴研究

■研究誌、あるいは研究メディアの未来
木越治◎私たちは、本を「自炊」できるだろうか?
飯倉洋一◎逆境こそチャンス
川平敏文◎学会、研究誌のゆくえ
染谷智幸◎21世紀、東アジア圏の文学研究用語は?--外国語・IT・漢字漢文
倉員正江◎人文科学系研究メディアの未来にむけて
篠原進◎文学研究の「ヒア アフター」

■編集後記

2011年3月 1日

西鶴研究会編『西鶴が語る江戸のダークサイド―暗黒奇談集』(ぺりかん社、2011.3)

1000001569.jpg

西鶴が語る江戸のダークサイド

編集 西鶴研究会
西鶴が語る江戸のダークサイド
 
A5判・256頁
1900円 + 税 (8% 税込:2052円)

ISBN4-8315-
ISBN978-4-8315-1288-8
C0091

2011 年発行

●版元公式サイト
http://www.perikansha.co.jp/Search.cgi?mode=SHOW&code=1000001569

話し上手として知られた西鶴が語る、社会の裏面や人生の暗部といった元禄の暗黒(ダークサイド)。原文と口語訳、語注と解説を付した、刺激的な西鶴入門。

●目次●
まえがき
凡例
<都市の怪事件>
連続幼女誘拐事件―『西鶴諸国ばなし』巻二の六「男地蔵」
京都の闇金融―『本朝二十不孝』巻一の一「今の都も世は借物」
聖人になりすました男―『本朝桜陰比事』巻三の四「落とし手有り拾ひ手有り」
  近世(江戸時代)前期の京都
<武家の意地と欲>
呪詛の釘打ち―『武道伝来記』巻一の二「毒薬は箱入の命」
狙われた少女の生き肝―『新可笑記』巻一の四「生胆は妙薬のよし」
  武士の奇異な風習―男色と敵討ち―
<商売の裏側>
悪い奴ほどよく眠る―『懐硯』巻五の二「明けて悔しき養子が銀箱」
亡者の執着―『日本永代蔵』巻四の四「茶の十徳も一度に皆」
不良債権の罠―『世間胸算用』巻二の一「銀一匁の講中」
  貞享・元禄の経済事情
<庶民の生きざま>
武家の娘もゆすりの世の中―『世間胸算用』巻一の二「長刀はむかしの鞘」
ホームレスたちの大晦日―『世間胸算用』巻五の三「平太郎殿」
  今も昔もカウントダウン
江戸のワーキングプア―『万の文反古』巻一の三「百三十里の所を十匁の無心」
  本心を知りたくなるのは何故―書簡体小説の古今東西
<遊興と性愛の闇>
  一代男の世界・一代女の世界
屍体から爪をはがす商売―『好色一代男』巻四の二「形見の水櫛」
今夜恨みを晴らします―『好色一代男』巻四の三「夢の太刀風」
お殿様の閨の秘密―『好色一代男』巻一の三「国主の艶妾」
<太宰の愛した西鶴>
 太宰《戯画化》の背景―西鶴と<志賀批判>―
貧しても武士の意地―『西鶴諸国ばなし』巻一の三「大晦日はあはぬ算用 義理」
女たちの闇―『新可笑記』巻五の四「腹からの女追剥」
武士たちの面目もその果ては―『武家義理物語』巻一の五「死なば同じ波枕とや」
  元禄の出版界と西鶴

本書の原典となった作品について
西鶴略年譜
文献案内
読者のみなさんへ
あとがき

2010年11月 1日

諏訪春雄・広嶋進・染谷智幸編『西鶴と浮世草子研究第四号 特集[性愛]』(笠間書院、2010.11)

978-4-305-60204-6.jpg

西鶴と浮世草子研究 第四号 特集[性愛]

諏訪 春雄:編, 広嶋 進:編, 染谷 智幸:編
発行:笠間書院
A5判 336ページ 並製
定価:2,500円+税  総額を計算する
ISBN 978-4-305-60204-6 C0095

奥付の初版発行年月:2010年11月

●版元ドットコム
http://www.hanmoto.com/bd/isbn978-4-305-60204-6.html

紹介

西鶴と浮世草子の〈性愛〉を、東アジアの多様な世界のなかで追究する書。
引きこもってしまった現代の「性」を直視するために、江戸時代の多様な性愛の姿を炙り出す。

付録として、溝口健二監督「西鶴一代女」を全編収録〈データ収録=パソコンで御覧下さい〉。
初公開資料として、編者の染谷智幸氏が発見した朝鮮の淫談稗説(好色説話)『紀伊齋常談』影印と日本語訳を収録。
目次

■付録

DVD収録■付録1
溝口健二◎監督「西鶴一代女」を全編収録
(MPEG4ビデオファイルで収録。パソコンでご覧頂けます)

DVD収録■付録2
朝鮮の淫談稗説(好色説話)『紀伊齋常談』影印と日本語訳

----------

■[座談会]
東アジアの遊女・遊廓から西鶴の性愛を考え直す
--日本の遊女[ゆうじょ]・中国の妓女[ぎじょ]・朝鮮の妓生[キーセン]

○出席者(主要テーマ発言順)
大木 康(東京大学教授)
鄭 炳説(韓国ソウル大学教授)
田中優子(法政大学教授)
諏訪春雄(学習院大学名誉教授)
染谷智幸(茨城キリスト教大学教授)
韓国語通訳 山田恭子(近畿大学法学部専任講師)

------------
[内容細目]

1...中国から考える
中国の妓女、明末清初の世界
大木康
妓女の歴史/中国に「廓」は存在したか/明と清の断絶/妓女の移動と家族的経営

2...朝鮮から考える
朝鮮の妓生、官妓の世界
鄭炳説

朝鮮の妓生(翻訳・山田恭子)
私は妓生だ/妓生の身分と社会的位相/薬房妓生とは何か/「羅閤」と呼ばれた妓生/「詩妓」としての妓生
妓生の矛盾/朝鮮と中国の教坊/ソウルにおける妓生の集住/

3...東アジアから考える
東アジアの遊廓学は可能か
田中優子
吉原、創造された異空間/遊女はどうして芸能者なのか/遊女物語の増殖と東アジア/東アジアにおける廓言葉と養生/朝鮮の廓言葉、ピョンアンホ/洒落本・細見の特殊性/芸能の範囲をめぐって/遊廓への郷愁とその系譜

4...日本から考える
遊女とセイクレッド、胎内くぐり、
歌舞伎小屋、片閇...
諏訪春雄
セイクレッドな遊女/供犠、教示、生殖/芝居小屋と遊廓/遊廓と胎内くぐり/太夫道中と片閇/遊廓の宗教性、神話性/妓生とムーダン/

5...西鶴から考える
東アジアの遊女・遊廓論から、
さらに多様な問題へ
染谷智幸
妓生でない妓生という理想/遊女の「本意」をめぐって/「浮世の事を外にな」す世之介/中国の妓女・遊廓と『金瓶梅』

■コラム
同時通訳者から
山田恭子(近畿大学法学部専任講師)

■中国・朝鮮・日本における遊女・遊廓関連年表 作成●染谷智幸
------------

■論文
好色男同士の絆--ジェンダーから照射する世之介像●大石あずさ
境界上の独身者--『西鶴諸国ばなし』巻四の七「鯉のちらし紋」考--●空井伸一
我らは男色の道を分て--〈演出〉で読む『男色大鑑』--●畑中千晶
『西鶴置土産』--「色道のうはもり」の行く末--●早川由美
団水の好色物--『色道大皷』巻三の一・五の一を例に--●水谷隆之

■エッセイ
セクシイ古文! 番外編
女と男、どっちがイイ?●田中貴子

■エッセイ
「床入り雑記」 江戸時代前期を中心に●渡辺憲司

■エッセイ
西鶴と「好色本」のビビンチョ●中嶋隆

■付録2解説
朝鮮の淫談稗説(好色説話)『紀伊齋常談』
○解説
○『紀伊齋常談』現代日本語訳(抄)
1.水綿が良いか、陽物が良いか
2.陰毛も髭も凍りつく世界
3.夫婦、寝室で相まみえず
4.食欲旺盛な父、娘の嫁ぎ先で赤っ恥をかく
5.蟹、陰門と唇を挟む
6.娘の父、革職人の妻を犯して復讐す
7.李退渓と南溟■の性愛意識
8.小心なソンビ、後ろの孔と小科にとどまる
9.女陰が抜け落ちると、どうなるか
10.ソンビの男色流荒療治

■付録1解説
西鶴と溝口健二 ふたつの『一代女』をめぐって●南陽子

■論文
「八百屋お七」は実在したのか●矢野公和
八文字屋本から京伝合巻へ●矢田真依子

■ 研究史を知る
『好色一代女』●鈴木千恵子
『懐硯』●有働裕
『西鶴置土産』●森耕一
『新可笑記』●平林香織
『浮世栄花一代男』●濱口順一
錦文流●杉本和寛
多田南嶺●神谷勝広

■ブックレビュー
長谷あゆす『西鶴名残の友』研究 西鶴の構想力●竹下義人 
早川由美『西鶴考究』●加藤裕一

■文献目録
西鶴と浮世草子 最新文献ガイド[平成15〜19年版]補遺●佐伯孝弘・菊池庸介・
水谷隆之編
西鶴・浮世草子研究文献目録(稿)[平成元〜平成7年]●篠原進編

■新刊紹介
江戸吉原叢刊全七巻[八木書店]刊行中
〈再録〉『西鶴置土産』の山本の小主水について--『江戸吉原叢刊』刊行にあ
たって--●水谷隆之

次号予告
執筆者一覧
編集後記

2010年5月 1日

谷脇理史・杉本好伸・杉本和寛編『西鶴と浮世草子研究第三号 特集[金銭]』(笠間書院、2010.5)

978-4-305-60203-9.jpg

西鶴と浮世草子研究 第三号 特集[金銭]

谷脇 理史:編, 杉本 好伸:編, 杉本 和寛:編
発行:笠間書院
A5判 286ページ 並製
定価:2,500円+税  総額を計算する
ISBN 978-4-305-60203-9 C0095

奥付の初版発行年月:2010年05月

紹介

浮世草子に描かれる金銭にまつわる悲喜劇。金銭、経済の問題に焦点を当て、文学・歴史研究の視点から、浮世草子の面白さ、西鶴時代の金銭の実相に迫る。
目次

■付録
貨幣博物館提供
「金座絵巻」より5つの場面をカラー掲載!

■付録(1)
デジタル古地図[三原市立中央図書館協力]
古地図から見る17世紀の江戸・大坂+α
[解説]島田大助
※古地図をCDに収録

■付録(2)
元禄前後の経済生活を知るために
西鶴作品・八文字屋本の金銭用例一覧
[編]杉本好伸・杉本和寛・義田孝裕・金子奈都美
※エクセルファイルをCDに収録

■企画1
貨幣博物館で学ぶ近世の貨幣
杉本好伸
杉本和寛
藤井典子

■貨幣博物館で学ぶ近世の貨幣・偶感
「大晦日はあはぬ算用」について考える●杉本好伸

■特別寄稿
西鶴がえがいた『越後屋』の背景は『三井高利』の実行力●中村胤夫

■特集論文
1 利得の精神 貨幣的精神--貨幣化された社会の文学●竹野静雄
2 西鶴における金と色の論理--徒然草との関連を中心にして●ダニエル・ストリューブ 
3 「釈迦如来のわたくし銀」●佐伯友紀子
4 巻五の意味--『好色五人女』と金銭●木越治
5 地獄の銭は四宝銭--『西鶴伝授車』に見る銀座粛正●井上和人 

■歴史研究者から見た西鶴の時代のお金のリアリティ
1 天下統一と貨幣●本多博之
2 元禄時代の貨幣様相●深谷克己
3 西鶴と信用機構--決済と預金--●加藤慶一郎 
4 元禄期、貨幣史案内●安国良一

■読書ガイド
ここからはじめる元禄期の貨幣を知るための読書ガイド●高木久史

■投稿論文
1 「慰改て咄しの点取」考--西鶴の「物は尽し」●浜田泰彦
2 都の錦と神道講釈●山本 卓 

■追悼 谷脇理史
あらためて振り返る、「谷脇西鶴」とは何か。
「認識」と「表現」をめぐって 谷脇理史先生の西鶴研究●中嶋隆
〈谷脇西鶴〉偲び草 付〈谷脇西鶴〉のための読書案内●石塚修

■ 研究史を知る
1 『好色五人女』●南陽子
2 『武道伝来記』●佐藤智子
3 『日本永代蔵』●浜田泰彦
4 『西鶴織留』●水谷隆之
5 月尋堂●藤原英城
6 青木鷺水●藤川雅恵 

■ ブックレビュー
森田雅也『西鶴浮世草子の展開』●藤川雅恵 
『西鶴を楽しむ』シリーズ●篠原進 
  
■文献目録
西鶴と浮世草子 最新文献ガイド[平成19年版]●佐伯孝弘・菊池庸介・水谷隆之編
西鶴・浮世草子研究文献目録(稿)[昭和36年〜44年]●倉員正江編

■グローバリゼーションの中の西鶴 第3回
中国における浮世草子の翻訳・出版とその研究について●劉穎

次号、次々号予告
執筆者一覧
編集後記

2009年3月 1日

西鶴研究会編『西鶴諸国はなし (三弥井古典文庫)』(三弥井書店、2009.3)

saikakusyokoku.jpg

西鶴研究会編『西鶴諸国はなし』(三弥井古典文庫)

著者 西鶴研究会 編
本体価格 1800円
ISBN 978-4-8382-7065-1
発行年月 平成21年3月
判形・製本 四六判・並製 218ページ

●版元公式サイト
http://www.miyaishoten.co.jp/main/003/3-1/saikakusyokoku.htm

三弥井古典文庫シリーズ近世編の第三弾『西鶴諸国はなし』講読のためのテキスト版。

往来をゆきかうのは人間に姿をかえた化け物たち。
「なぜ」に満ちた35話の世にもふしぎな超短編。
西鶴が仕組んだトリックを見破れるか...。

公事は破らずに勝つ--学頭の「知恵」と伝承
見せぬ所は女大工--屋守の怪異と女の世界
大晦日はあはぬ算用--「奇」の所在
傘の御託宣--西鶴の利用した話のパターンと創作の方法
不思議のあし音--男装の女主人は大阪で何を買うのか
雲中の腕押し--サイカク・コード
狐四天王--狐の復讐
姿の飛び乗物--「キレイなお姉さんは好きですか」
十二人の俄坊主--淡島の女神と男たち
水筋の抜け道--ゆがむ因果〔ほか〕

2007年11月 1日

高田衛・有働裕・佐伯孝弘編『西鶴と浮世草子研究第二号 特集[怪異]』(笠間書院、2007.11)

978-4-305-60202-2.jpg

西鶴と浮世草子研究 第二号 特集[怪異]

高田 衛:編, 有働 裕:編, 佐伯 孝弘:編
発行:笠間書院
A5判 304ページ 並製
定価:2,500円+税  総額を計算する
ISBN 978-4-305-60202-2 C0095

奥付の初版発行年月:2007年11月

紹介

江戸時代、社会の爛熟と管理統制が進展する中で、人々は怪異譚を追い求め、 作者たちはそれを提供した...。近世社会が持つ闇の叫びを豪華執筆陣が追究。
目次

特典付録

付録(1)
怪異物挿絵大全
近藤瑞木・佐伯孝弘編
幽霊・妖怪索引付き

付録(2)
もう一つの稲生物怪物語
『武太夫物語絵巻』
(国立歴史民俗博物館蔵)
全編紹介! 杉本好伸編

付録(3)
稲生小菊さん
インタビュー
(故・稲生平太郎氏の奥様)
現実の「稲生家」の物語と、
〈稲生物怪録〉のこと。
杉本好伸編

■特集エッセイ
 中村禎里●西鶴と動物・器物の妖怪......33
 高山宏●マニエリストの才覚
       --『西鶴諸国ばなし』--......38
 堤邦彦●産女の夫 与八から与七へ......43
 吉田伸之●三井と妖怪......49

■鼎談
高田衛×小松和彦×長島弘明
江戸の怪異譚と西鶴
『諸国百物語』と『西鶴諸国ばなし』を軸として......54

■特集論文
 延宝期の仮名草子『諸国百物語』序説 ●江本裕......74
 性愛の闇夜に揺曳する怪異 ●矢野公和......91
 怪異の入口 ●西田耕三......105
 怪異と寓言 浮世草子・談義本・初期読本 ●飯倉洋一......117
 怪談物読本の展開 ●近藤瑞木......130

■ 特集企画 
江戸の怪異スポット
 堤邦彦・有働裕[編] 大久保順子/平林香織......144

■ 投稿論文
 西鶴の古典受容・付合評について 元禄三年の点者批判書を中心に●早川由美......174
 多田南嶺と当代の学者たち 風月堂主人沢田一斎など●神谷勝広......186

■ 研究史を知る
 『諸艶大鑑』●森田雅也......195 
 『本朝桜陰比事』●大久保順子......199 
 『世間胸算用』●染谷智幸......204
 『西鶴名残の友』●石塚修......209 
 西沢一風●井上和人......213 
 都の錦●川元ひとみ...216 

■ ブックレビュー
 江本裕『西鶴研究--小説篇--』●杉本好伸......220
 吉江久彌『西鶴 思想と作品』●森耕一......226 
 前田金五郎『近世文学雑考』●花田富二夫......229 
  
西鶴と浮世草子 最新文献ガイド[平成18年版]●佐伯孝弘・杉本和寛・菊池庸介編......233
西鶴・浮世草子研究文献目録(稿)[昭和26年〜35年]●倉員正江編......253

■ 特別寄稿
「ナイトメア叢書」(青弓社)が目指すこと......290
●吉田司雄

■グローバリゼーションの中の西鶴 第2回
フランスにおける西鶴研究--半世紀の歩みと今後--●畑中千晶......281

2006年8月 1日

西鶴研究会編『西鶴が語る江戸のラブストーリー―恋愛奇談集』(ぺりかん社、2006.8)

1139-0.jpg

西鶴が語る江戸のラブストーリー

著者 西鶴研究会編
西鶴が語る江戸のラブストーリー
 
1900円 + 税 (8% 税込:2052円)

ISBN4-8315-1139-0
ISBN978-4-8315-1139-3

2006 年発行

●版元公式サイト
http://www.perikansha.co.jp/Search.cgi?mode=SHOW&code=1000001270&word=%93%FA%96%7B%95%B6%8Aw

歌舞伎・浄瑠璃・小説・コミックなどでも知られる「八百屋お七」の悲劇を中心に、遊里の恋、武家の恋、男同士の純愛、とさまざまな愛の形を、井原西鶴作品の中から厳選。原文と口語訳、語注と解説を付した、刺激的な西鶴入門。目次●西鶴のラブストーリーへの招待/凡例/<町人の恋> 触れた手のぬくもり-『好色五代女』巻四「恋草からげし八百屋物語」/神鳴は恋の隔てか仲立ちか-その(ニ)/あまりて忍ぶ恋-その(三)/お七所計-その(四)/そして彼は生き残った・・・・・・-その(五) <遊里の恋> 胴斬り覚悟―『好色一代男』巻七の一「その面影は雪むかし」/遊郭のオセロー―『諸艶大鑑』巻五の三「死なば諸共の木刀」/遊女はまことの恋なりや-『諸艶大鑑』巻六のニ「小指は恋の焼きつけ」 <武家の恋> 黒子は妻の証―『武家義理物語』巻一のニ「黒子はむかしの面影」/気散じの遊興-『武家義理物語』巻五の五「身がな二つ二人の男に」 <男同士の恋> 男色の真髄―『懐硯』巻一の五「人の花散る疱瘡の山」/純愛の惨劇―『男色大鑑』巻二の二「傘持つても濡るる身」 <夫婦のかたち> 甲斐性無しの男と尽くす女―『世間胸算用』巻三の三「小判は寝姿の夢」/客と遊女の恋の行く末―『西鶴置土産』巻二の二「人には棒振虫同然に思はれ」/別れても好きな人-『万の文反古』巻二の三「京にも思ふやう成ることなし」 <恋愛奇談> 美女は身の敵―『西鶴諸国ばなし』巻五の四「闇がりの手形」/年の差カップルの真相-『本朝桜陰比事』巻一の八「形見の作り小袖」  もう一歩前へ-江戸の街に飛び出そう(八百屋お七関連地図)/遊郭について-遊女・遊里の光と陰/男色とは何か/本書の原典となった作品について/西鶴略年譜/文献案内―西鶴とその時代をより深く知るために/あとがき

2006年6月 1日

篠原進・中嶋隆編『西鶴と浮世草子研究第一号 特集[メディア] 』(笠間書院、2006.6)

978-4-305-60201-5.jpg

西鶴と浮世草子研究 第一号 特集[メディア]

篠原 進:編, 中嶋 隆:編
発行:笠間書院
A5判 248ページ
定価:2,500円+税  総額を計算する
ISBN 978-4-305-60201-5 (4-305-60201-6) C0095

奥付の初版発行年月:2006年06月

●版元ドットコム
http://www.hanmoto.com/bd/isbn978-4-305-60201-5.html

紹介

小説を書き、読み、そして愛する、全ての人へ。日本における小説のスタートは、どのようにして始まったのか。そして小説家たちは、何を描こうとしたのか。浮世草子全般の研究から見えてきた、新しい「小説の始原」と「西鶴と西鶴以後」。新たな段階に入った西鶴・浮世草子研究が、他ジャンルの研究状況や現代の文化的諸問題をも視野に入れつつ問いかける、5回のシリーズ。
目次

刊行に当って ............................................................... 長谷川 強  巻頭

●エッセー
◎元禄文化と「ことば信仰」...........................橋元良明      8
◎西鶴と出版を考えるために...........................塩村耕      12
◎「知」の均質化への再挑戦...........................浅沼璞      16
◎西鶴の呼吸................................................高柳克弘     20

●ロングインタビュー
◎リンボウ先生と江戸文学.....................林望          26

特集論文<メディア>
◎貞享期の出版攷―『役者大評判』を中心に......冨士昭雄     44
◎『増益書籍目録大全』と西鶴本.....................市古夏生     60
◎貞享三年の池田屋岡田三郎右衛門..................羽生紀子     71
―森田庄太郎との提携と『好色一代女』の刊行―
◎貞享・元禄期における三都の出版書肆............速水香織     82
 ―西鶴本板元を中心に―
◎神話のヤツシとしての『義経記』『好色一代男』
               ..................加藤定彦     96

◎西鶴の自主規制とカムフラージュ..................谷脇理史    117
 ―一応の総括と今後の課題―
◎舌耕者都の錦.............................................山本卓     132
―メディアとしての舌耕・書き本―

●ロングインタビュー
◎出版社のメディア戦略を訊く........................見城徹     148

●投稿論文
◎西鶴と古典教育..........................................堀切実     166
 ―『本朝二十不孝』教材化案―

●研究史を知る
◎『本朝二十不孝』.......................................有働裕     180
◎『西鶴諸国はなし』....................................宮澤照恵    184
◎『男色大鑑』.............................................広嶋進     188
◎『武家義理物語』.......................................藤江峰夫    192
◎江島其磧...................................................佐伯孝弘    197

● ブックレビュー
◎佐伯孝弘『江島其磧と気質物』.....................藤原英城    204
◎広嶋進『西鶴探求―町人物の世界―』............平林香織    209
◎森耕一『西鶴論 性愛と金のダイナミズム』...森田雅也    215
◎染谷智幸『西鶴小説論 対照的構造と<東アジアへの視界>』
               .....................大久保順子   220

● 海外研究事情最前線
◎韓国における西鶴研究...その現状と課題.........黄昭淵     225

●西鶴・浮世草子 研究文献目録(稿) ...............倉員正江    231
   〔昭和20~25年〕
 
● 掲示板
● 第二号予告 特集 浮世草子と怪異
● 執筆者 プロフィール
● 投稿論文募集

2004年4月 1日

西鶴研究会編『西鶴が語る江戸のミステリー―怪談・奇談集』(ぺりかん社、2004.4)

1075-0.jpg


西鶴が語る江戸のミステリー

著者西鶴研究会編
西鶴が語る江戸のミステリー
 
A5判・256頁
1900円 + 税 (8% 税込:2052円)

ISBN4-8315-1075-0
ISBN978-4-8315-1075-4

2004 年発行

●版元公式サイト

http://www.perikansha.co.jp/Search.cgi?mode=SHOW&code=1000001041


西鶴の作品から18編を選りすぐり、原文と口語訳、語注と解説をそれぞれに付し、西鶴の時代の年表や貨幣制度、主要参考文献なども収録。主要目次●殺され たふたりの女商人-『西鶴諸国ばなし』巻二の五「夢路の風車」飛騨の奥山にありし事/狐が化けた女-『西鶴諸国ばなし』巻三の四「紫女」夢人 筑前の国博 多にありしこと/一生にただ一人の男-『西鶴諸国ばなし』巻四の二「忍び扇の長歌」恋 江戸土器町にありしこと/首のミステリー-『西鶴諸国ばなし』巻五 の六「身を捨てて油壺」後家 河内の国平岡にありし事/娘達の悶死-『本朝二十不孝』巻三の一「娘盛りの散り桜」吉野に恥を曝せし葛屋/少女と異人殺し- 『本朝二十不孝』巻二の二「旅行の暮れの僧にて候」熊野に娘やさしき草の屋/崩壊する家族-『本朝二十不孝』巻四の二「枕に残す筆の先」土佐に身を削る鰹 屋/奈落の底にさそう昼舟-『懐硯』巻一の二「照を取る昼舟の中」祈れどきかぬかるた大明神の事/呪いの絵姿-『懐硯』巻三の五「誰かは住し荒屋敷」姿絵 針さしとなること/猿はなぜ自殺したか-『懐硯』巻四の四「人真似は猿の行水」子ゆへに俄発心の事/瓜ふたつの謀略-『懐硯』巻五の一「面影の似せ男」無 筆は無念なる事/快楽殺人の裏側-『本朝桜陰比事』巻二の一「十夜の半弓」黒谷の壺掘り出してこれ 二たび死人の顔見る事/鑑定やいかに-『本朝桜陰比 事』巻三の八「壺掘りて欲の入れ物」あいやい井戸は水汲むため 金はわかぬに極まれる事/拉致からの生還-『本朝桜陰比事』巻四の九「大事を聞き出だす琵 琶の音」方角知れぬ夜の乗物 昼のない屋敷住みの事/捨てられた子供が大きくなったとき-『新可笑記』巻三の五「取りやりなしに天下徳政」武士は善悪の二 道を知る事/口は禍の門-『西鶴織留』巻四の一「家主殿の鼻柱」心から九度の宿替 別れをなげく中の喧嘩/死ぬことのできない男の恐怖-『万の文反古』巻 三の三「代筆は浮世の闇」烏は目前のしるし 命のままならぬ因果/逃げても追い来る怨霊-『万の文反古』巻五の二「二膳据ゑる旅の面影」危ない物乳母がさ し櫛 因果は身に添て桑名迄/江戸時代のお金について/収録作品の原拠・解題/西鶴関連年表/主要参考文献