西鶴研究会編『気楽に江戸奇談! RE:STORY 井原西鶴』(笠間書院)

1月上旬刊行予定です。
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西鶴研究会編『気楽に江戸奇談! RE:STORY 井原西鶴』(笠間書院)
ISBN978-4-305-70858-8 C0093 
四六判・並製・カバー装・208頁
定価:本体1,800円(税別)
妬ましい!
恨めしい!
遊びたい!
持て囃されたい!
お金が欲しい!
人の本性、てんこもり!
江戸時代の大坂に生まれた日本初の小説家・井原西鶴の
代表的な12話が現代語でリニューアル!
【執筆者】有働 裕/大久保順子/篠原 進/杉本好伸/鈴木千惠子/染谷智幸/畑中千晶/濵口順一/浜田泰彦/早川由美/松村美奈/南 陽子
【〝サイカク〟って何だ?
 そう思いながらこの本を手に取ったあなたは、とても好運な方です。あなたのような人にこそ読んでもらいたい─そのような思いから創られた本だからです。予備知識も、先入観も、いっさい無用です。ともかくまずは読んでみてください。(中略) ざっと紹介しておくならば、妖怪めいた存在の登場するのが「紫織という女」や「不運な女」です。怨念や執念が引き起こす怪異が語られるのが「流れついた死人」「闇からの手紙」です。「ドクロの謎」「表参道殺人事件」「余命は百日」は、やや現実的に人の心の不可思議を掘り下げます。金銭に翻弄される人の心は、「闇金!長崎屋伝九郎」「ムダなし生活術の極意」「江戸のわらしべはし長者」に描かれています。あくなき性欲をこっけいに描いたものには「プレイボーイの誕生」があり、BL好きの方には「少年たちのピュア・ラブストーリー」をご用意しておきました。】…「はじめてサイカクを読む人へ」より(有働 裕)
●本書の試し読みはこちら
http://hanmoto4.tameshiyo.me/9784305708588
カバーイラスト:藤咲豆子
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【目次】
はじめてサイカクを読む人へ(有働 裕)
1 流れついた死人
(原話・『西鶴諸国はなし』巻二の三「水筋のぬけ道」訳・杉本好伸)
2 紫織という女
(原話・『西鶴諸国はなし』巻三の四「紫女」訳・鈴木千惠子)
3 不運な女
(原話・『西鶴諸国はなし』巻五の六「身を捨てて油壷」訳・有働 裕)
4 闇からの手紙
(原話・『万の文反古』巻三の三「代筆は浮世の闇」訳・南 陽子)
5 闇金!長崎屋伝九郎
(原話・『本朝二十不孝』巻一の一「今の都も世は借物」訳・染谷智幸)
6 ドクロの謎
(原話・『本朝陰桜比事』巻四の七「仕掛物は水になす桂川」訳・濵口順一)
7 表参道殺人事件
(原話・『懐硯』巻四の二「憂目を見する竹の世の中」訳・篠原 進&ゼミの仲間たち)
8 余命は百日
(原話・『新可笑記』巻二の六「魂呼ばひ百日の楽しみ」訳・大久保順子)
9 プレイボーイの誕生
(原話・『好色一代男』巻一の一「けした所が恋のはじまり」訳・浜田泰彦)
10 少年たちのピュア・ラブストーリー
(原話・『男色大鑑』巻一の二「この道にいろはにほへと」訳・畑中千晶)
11 ムダなし生活術の極意  
(原話・『日本永代蔵』巻二の一「世界の借屋大将」訳・松村美奈)
12 江戸のわらしべはし長者
(原話・『日本永代蔵』巻三の一「煎じやう常とはかはる問薬」訳・早川由美)
解説─西鶴とは何者か?(有働 裕)
西鶴をもっと知りたいヒトへの読書案内(松村美奈)
西鶴略年譜
執筆者プロフィール
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■執筆者紹介(五十音順)
有働 裕(うどう・ゆたか)
愛知教育大学教授。『西鶴 闇への凝視─綱吉政権下のリアリティ─』(三弥井書店、二〇一五年)、『これからの古典ブンガクのために─古典教材を考える─』(ぺりかん社、二〇一〇年)、『西鶴と浮世草子研究2 怪異』(高田衛・佐伯孝弘と共編、笠間書院、二〇〇七年)。
大久保順子(おおくぼ・じゅんこ)
福岡女子大学教授。『仮名草子集成 第55巻』(共著、東京堂出版 二〇一六年)、「「家中に隠れなき蛇嫌ひ」考─『武家義理物語』と連想的手法─」(全国大学国語国文学会『文学・語学』215号、 二〇一六年四月)。
篠原 進(しのはら・すすむ)
青山学院大学教授(副学長)。『浮世草子大事典』(共編、笠間書院、二〇一七年)、『ことばの魔術師西鶴 = Saikaku the Wizard of Words : 矢数俳諧再考』(共編、ひつじ書房、二〇一六年)、『西鶴と浮世草子研究』Vol.1(責任編集、笠間書院、二〇〇六年)。
杉本好伸(すぎもと・よしのぶ)
安田女子大学名誉教授。『浮世草子大事典』(共編著、笠間書院、二〇一七年十月)、「國前寺と《稲生物怪録》─「稲生怪談=妖怪槌の由来=」(『藝備日日新聞』)を中心に─」(広島近世文学研究会編『鯉城往来』18号、二〇一五年十二月)、「『好色盛衰記』における〈方法〉と〈視線〉─二大臣の〈対比的構図〉に着目して─」(全国大学国語国文学会編『文学・語学』215号、二〇一六年四月)。
鈴木千惠子(すずき・ちえこ)
東京都立工芸高等学校(定時制)。『西鶴が語る江戸のラブストーリー』(共著、ぺりかん社、二〇〇六年)、『連句 学びから遊びへ』(共著、おうふう、二〇〇八年)。
染谷智幸(そめや・ともゆき)
茨城キリスト教大学文学部教授。『男色を描く─西鶴のBLコミカライズとアジアの〈性〉』(共編著、勉誠出版、二〇一七年)、『冒険・淫風・怪異─東アジア古典小説の世界』(笠間書院、二〇一二年)、『韓国の古典小説』(共編著、ぺりかん社、二〇〇八年) 、『西鶴小説論─対照的構造と〈東アジア〉への視界』(翰林書房、二〇〇五年)。
畑中千晶(はたなか・ちあき)
敬愛大学教授。『男色を描く 西鶴のBLコミカライズとアジアの〈性〉』(染谷智幸と共編、勉誠出版、二〇一七年)、「西鶴が『男色大鑑』に登場するのはなぜか」(国文学研究資料館編『もう一つの日本文学史 室町・性愛・時間』勉誠出版、二〇一六年)、『鏡にうつった西鶴 翻訳から新たな読みへ』(おうふう、二〇〇九年)。
濵口順一(はまぐち・じゅんいち)
近世文学研究家・博士(日本文化)。「野傾物の発生と消滅─江島其磧の作品を中心に─」(『日本文学』52巻6号、二〇〇三年六月)、「『男色子鑑』と『男色大鑑』─山八と西鶴─」(『解釈』50巻9・10号、二〇〇四年十月)。
浜田泰彦(はまだ・やすひこ)
佛教大学講師。「『色里三所世帯』の再検討─「天子」を真似る外右衛門─」(『鯉城往来』19号、二〇一六年十二月)、「『世間親仁形気』〈祝言〉の方法─「老を楽しむ果報親父」の『文正草子』利用をめぐって─」(『京都語文』23号、二〇一六年十一月)、「『本朝二十不孝』「今の都も世は借物」結末部解釈をめぐって─漢文帝説話との比較を中心に─」(『京都語文』21号、二〇一四年十一月)。
早川由美(はやかわ・ゆみ)
奈良女子大学大学院博士研究員・愛知淑徳大学非常勤講師。「西鶴矢数俳諧の付合 紀子・三千風・西鶴それぞれの「西行」の付合をめぐって」(『ことばの魔術師西鶴 ─矢数俳諧再考─』篠原進・中嶋隆編、ひつじ書房、二〇一六年)、「『吾嬬下五十三駅』考─猫騒動と天一坊物実録の利用─」(『文学』二〇一五年七月、岩波書店)、『西鶴考究』(おうふう、二〇〇八年)。
松村美奈(まつむら・みな)
愛知教育大学・愛知大学非常勤講師。『仮名草子集成 第53巻』(共著、東京堂出版、二〇一五年)、「『本朝桜陰比事』についての一考察─裁判における「嘘」を切り口に─」(『東海近世』16号、二〇〇七年三月)、「『和漢乗合船』典拠考─運敞著『(正続)寂照堂谷響集』との関係から」(『日本文学』62巻3号、二〇一三年三月)。
南 陽子(みなみ・ようこ)
早稲田大学教育学研究科博士後期課程修了。「『万の文反古』巻一の四における書簡と話─「無用に候」の意味するもの」(日本近世文学会『近世文藝』97号、二〇一三年一月)、「『万の文反古』B系列の矛盾と笑い─「書簡体小説」の趣向と効果について」(日本近世文学会『近世文藝』94号、二〇一一年七月)、「西鶴と溝口健二─ふたつの『一代女』をめぐって」(笠間書院『西鶴と浮世草子研究』vol.4、二〇一〇年十一月)。