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2017年10月25日

 記事のカテゴリー : 新刊案内

●小峯和明監修・目黒将史編『【シリーズ】日本文学の展望を拓く 5 資料学の現在』(笠間書院)

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11月中旬刊行予定です。

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小峯和明監修・目黒将史編『【シリーズ】日本文学の展望を拓く 5 資料学の現在』
ISBN978-4-305-70885-4 C0095
A5判・上製・カバー装・402頁
定価:本体9,000円(税別)

書物をめぐるネットワーク、
人と書物とをめぐる文化総体の追究が
資料学の全容である

日本文学とその研究がこれまでに担ってきた領域、これから創造していく可能性をもつ領域とは何か。
人文学としての文学が人間社会に果たしうる役割に関して、
より豊かな議論を成り立たせるには、これからどうしていけばよいのか。
日本文学の窓の向こうに広がるものの総体を捉えようとするシリーズ、「日本文学の展望を拓く」第5巻。

【従来の文学研究が個々の作品・作者(作家)研究主体だったのが、ネットワークや読者、享受者にも焦点が移り、当代の学問注釈研究も活況を呈するようになり、オリジナルの書物を書いて作るだけでなく、書物を写し、貸借したり集めたりする、流通、収集、蔵書形成、所蔵目録なども研究対象になってきた。特に各地の時代ごとのコレクション、公家や武家や寺社家の文庫や、はては古本屋に至るまで、蔵書の形成過程に関する研究も活発化しつつある。密教の師資相承による典籍、聖教の伝流なども課題になってくる。もはや資料学は知と学の体系を検証する文化学の意義をおびている。...あとがき(小峯和明)より】

【執筆者】鈴木 彰/目黒将史/小峯和明/粂 汐里/大貫真実/蔡 穗玲/中根千絵/高橋悠介/渡辺匡一/柴 佳世乃/和田琢磨/小此木敏明/伊藤慎吾/山田洋嗣/渡辺麻里子/グエン・ティ・オワイン

小峯和明監修【シリーズ】日本文学の展望を拓く、全5巻、一挙刊行!!
1 「東アジアの文学圏」(金 英順編) 
2 「絵画・イメージの回廊」(出口久徳編)
3 「宗教文芸の言説と環境」(原 克昭編)
4 「文学史の時空」(宮腰直人編)
5 「資料学の現在」(目黒将史編)

●趣意文&パンフレットはこちら
http://kasamashoin.jp/2017/10/5_2016332.html

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■監修者・編者紹介

小峯和明(こみね・かずあき)
1947年生まれ。立教大学名誉教授、中国人民大学高端外国専家、早稲田大学客員上級研究員、放送大学客員教授。早稲田大学大学院修了。日本中世文学、東アジア比較説話専攻。物語、説話、絵巻、琉球文学、法会文学など。著作に『説話の森』(岩波現代文庫)、『説話の声』(新曜社)、『説話の言説』(森話社)、『今昔物語集の世界』(岩波ジュニア新書)、『野馬台詩の謎』(岩波書店)、『中世日本の予言書』(岩波新書)、『今昔物語集の形成と構造』『院政期文学論』『中世法会文芸論』(笠間書院)、『東洋文庫809 新羅殊異伝』(共編訳)、『東洋文庫875 海東高僧伝』(共編訳)など、編著に、『東アジアの仏伝文学』(勉誠出版)、『東アジアの女性と仏教と文学 アジア遊学207』(勉誠出版)、『日本文学史』(吉川弘文館)、『日本文学史―古代・中世編』(ミネルヴァ書房)、『東アジアの今昔物語集―翻訳・変成・予言』(勉誠出版)ほか多数。

目黒将史(めぐろ・まさし)
立教大学兼任講師。日本中世、近世軍記。「〈薩琉軍記〉の歴史叙述―異国言説の学問的伝承―」(『文学』16巻2号、岩波書店、2015年3月)、「蝦夷、琉球をめぐる異国合戦言説の展開と方法」(『立教大学日本学研究所年報』13、2015年8月)、「武人言説の再生と沖縄―為朝渡琉譚を起点に―」(『軍記と語り物』52号、2016年3月)など。

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■ご予約・ご注文はこちら

○全国の書店でご予約・ご注文出来ます。お近くの書店にご注文下さい。

○笠間書院から直接購入することも可能です。笠間書院 Web Shop[クレジット決済]。ネット書店での購入をご希望の場合もこちらをご覧下さい。
http://shop.kasamashoin.jp/bd/isbn/9784305708854/

○公費・郵便振替でのご購入の場合
直接小社まで、メール info@kasamashoin.co.jp または下記のフォームで、購入希望としてご連絡ください(書名・冊数・お名前・ご住所・電話番号を明記してください)。
http://kasamashoin.jp/mailform.html

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本書の試し読みはこちら
http://hanmoto4.tameshiyo.me/9784305708854

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【目次】(付キーワード)

緒言──本シリーズの趣意──(鈴木 彰)
総論―― 〈資料〉から文学世界を拓く──(目黒将史)

1 はじめに/2 資料学を〈拓く〉(第1部)/3 資料生成の〈場〉と〈伝播〉をめぐって(第2部)/4 資料を受け継ぐ〈担い手〉たち(第3部)/5 おわりに

第1部 資料学を〈拓く〉

1 〈説話本〉小考―― 『印度紀行釈尊墓況 説話筆記』から ――(小峯和明)
*説話、説話本、速記、印度紀行、北畠道龍
1 「説話」の語誌/2 明治期の用例と〈説話本〉/3 北畠道龍の仏蹟巡礼/4 書誌と翻刻
2 鹿児島県歴史資料センター黎明館寄託・個人蔵『〔武家物語絵巻〕』について――お伽草子『土蜘蛛』の一伝本――(鈴木 彰)
*鹿児島県歴史資料センター黎明館寄託、お伽草子『土蜘蛛』、絵巻、資料紹介、翻刻・挿絵写真
1 はじめに/2 書誌について/3 詞書本文/4 本文の素性と性格/5 挿絵の性格―慶應本との比較から/6 伝来の経緯・落款のことなど
3 国文学研究資料館蔵『大橋の中将』翻刻・略解題(粂 汐里)
*古浄瑠璃、説経、扇面画、お伽草子、法華経
1 はじめに/2 諸本における位置/3 挿絵について/4 まとめにかえて―扇面画との関係/5 【翻刻】
4 立教大学図書館蔵『〔安珍清姫絵巻〕』について(大貫真実)
*道成寺縁起、絵解き(絵解き台本)、在地伝承、宮子姫(髪長姫)説話、伝承の流布・享受
1 はじめに/2 書誌と構成/3 『絵とき手文』との関係性/4 絵解きとの関連/5 おわりに―絵巻としての特徴―/6 翻刻
5 『如來在金棺囑累清淨莊嚴敬福經』の新出本文(蔡 穗玲)
*『敬福経』、造像写経の儀軌、仏教の社会史、仏教の経済史、新出本文
1 新出本文について/2 『如來在金棺囑累清淨莊嚴敬福經』(慈善寺石刻本)

第2部 資料生成の〈場〉と〈伝播〉をめぐって

1 名古屋大学蔵本『百因縁集』の成立圏(中根千絵)
*今昔物語集、類話・出典、談義のネタ本、禅宗・日蓮宗、孝・不孝
1 はじめに/2 『今昔物語集』と名古屋大学蔵本『百因縁集』の共通話/3 名古屋大学蔵本『百因縁集』の序文と跋文/4 「四九 越前国猿経書事」と出典/5 「四九 越前国猿経書事」説話の成立圏/6 結び
2 『諸社口決』と伊勢灌頂・中世日本紀説(高橋悠介)
*中世神道、中世日本紀、伊勢灌頂、称名寺聖教、釼阿
1 はじめに/2 『諸社口決』の伝本と新出部分/3 『諸社口決』の内容/4 『諸社口決』と伊勢灌頂(諸社大事)/5 『日本得名』―『諸社口決』と中世日本紀説の展開/6 おわりに
3 圓通寺藏『血脈鈔』紹介と翻刻(渡辺匡一)
*真言宗、醍醐寺、聖教、東国、三宝院流
1 圓通寺藏『血脈鈔』の書誌情報・書写者について/2 『血脈鈔』の伝本、著者について/3 『血脈鈔』の特徴/4 【翻刻】『血脈鈔』
4 澄憲と『如意輪講式』―― その資料的価値への展望――(柴 佳世乃)
*澄憲、講式、法会、表白、唱導
1 はじめに/2 澄憲作『如意輪講式』について/3 『如意輪講式』表白を読む/4 おわりに―澄憲と『如意輪講式』
5 今川氏親の『太平記』観(和田琢磨)
*『太平記』観、守護大名、今川氏、室町幕府の正史、抜き書き
1 はじめに/2 今川氏親書状の位置付けをめぐる研究史/3 『宣胤卿記』の『太平記』関係記事/4 「太平記抜書一巻」の内容/5 今川氏親書状の解釈/6 守護大名の『太平記』享受史の訂正
6 敷衍する歴史物語―― 異国合戦軍記の展開と生長――(目黒将史)
*異国合戦、薩琉軍記、近松浄瑠璃、難波戦記、歴史叙述
1 はじめに/2 異国合戦軍記の諸相/3 異国合戦軍記の享受をめぐって/4 異国合戦軍記の展開と生長の一齣―近松浄瑠璃との比較を通して/5 異国合戦軍記の展開と生長の一齣―難波戦記物との比較を通して/6 結語

第3部 資料を受け継ぐ〈担い手〉たち

1 『中山世鑑』の伝本について―― 内閣文庫本を中心に――(小此木敏明)
*中山世鑑、琉球史料叢書、横山重、内閣文庫本、松田道之
1 はじめに/2 『琉球史料叢書』の底本・参照本/3 外務省旧蔵本の公文書/4 「原書」と新修本/5 琉球の史書と外交/6 内務省旧蔵本と琉球王国評定所文書/7 沖縄県立博物館本/8 おわりに
2 横山重と南方熊楠―― お伽草子資料をめぐって――(伊藤慎吾)
*横山重、南方熊楠、お伽草子、『室町時代物語集』、『いそざき』
1 はじめに/2 大岡山書店の出版事業/3 『室町時代物語集』の編纂/4 南方熊楠の関与/5 おわりに
3 翻印 南部家旧蔵群書類従本『散木奇歌集』頭書(山田洋嗣)
*源俊頼、小山田与清、散木奇歌集、群書類従、注釈
1 はじめに/2 翻印
4 地域における書物の集成―― 弘前藩主および藩校「稽古館」の旧蔵本から地域の「知の体系」を考える――(渡辺麻里子)
*藩校・稽古館・奥文庫・文献通考・御歌書
1 はじめに/2 弘前藩主の学問と藩校「稽古館」/3 「奥文庫」本と漢籍―『文献通考』について―/4 奥文庫本の和歌関係書―『御歌書』を中心に―/5 おわりに
5 漢字・字喃研究院所蔵文献をめぐって──課題と展望──(グエン・ティ・オワイン)
*漢字・字喃研究所、漢字・字喃文献、文献学、底本、写本
1 はじめに/2 漢字・字喃文献学をめぐって/3 信頼できる底本を選ぶ方法/4 終わりに

あとがき(小峯和明)

全巻構成(付キーワード)
執筆者プロフィール
索引(人名/作品名・資料名)

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■執筆者紹介(執筆順)

鈴木 彰(すずき・あきら)/立教大学教授。日本中世文学。
目黒将史(めぐろ・まさし)/立教大学兼任講師。日本中世、近世軍記。
小峯和明(こみね・かずあき)/立教大学名誉教授、中国人民大学高端外国専家、早稲田大学客員上級研究員、放送大学客員教授。早稲田大学大学院修了。日本中世文学、東アジア比較説話専攻。物語、説話、絵巻、琉球文学、法会文学など。
粂 汐里(くめ・しおり)/日本学術振興会特別研究員(PD)。中世末期・近世初期日本語り物芸能。
大貫真実(おおぬき・まみ)/立教大学大学院博士課程前期課程修了。日本中世文学。
蔡 穗玲(Tsai Suey Ling)/ドイツ・ハイデルベルク人文科学研究院(Heidelberger Akademie der Wissenschaften)研究員。仏伝の図像 、仏教の石経。
中根千絵(なかね・ちえ)/愛知県立大学教授。説話文学。
高橋悠介(たかはし・ゆうすけ)/慶應義塾大学附属研究所斯道文庫准教授。日本中世文学・寺院資料研究。
渡辺匡一(わたなべ・きょういち)/信州大学教授。日本中世文学。
柴 佳世乃(しば・かよの)/千葉大学教授。日本中世文学。
和田琢磨(わだ・たくま)/東洋大学文学部准教授。太平記・軍記物語。
小此木敏明(おこのぎ・としあき)/立正大学非常勤講師。日本中世近世文学。
伊藤慎吾(いとう・しんご)/国際日本文化研究センター客員准教授。日本古典文学。
山田洋嗣(やまだ・ひろつぐ)/福岡大学教授。和歌・歌学。
渡辺麻里子(わたなべ・まりこ)/弘前大学教授。中世文学、説話文学、仏教文学。
グエン・ティ・オワイン(Nguyen Thi Oanh)/ベトナム社会科学アカデミー、漢喃研究所准教授。ベトナム前近代における漢籍・漢文資料によるベトナムの漢文文学・漢文説話に関する研究・ベトナム・中国・日本の説話に関する比較研究。


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