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2017年9月21日

 記事のカテゴリー : 学会・講演会・展覧会情報

●俳文学会東京研究例会 438回(2017年10月21日(土)、江東区芭蕉記念館)

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研究会情報です。

●詳しくはこちら
http://haibuntokyo.cside.com/prg/inf7.cgi

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438回
2017年10月21日(土)14:30~17:00
江東区芭蕉記念館
●研究発表
  文暁著『花屋日記』再考   /  眞杉 泰輝 氏

【要 旨】
 『花屋日記』は、肥後国正教寺第十世藁井文暁によって書かれた芭蕉伝記『芭蕉翁反古文(上下)』(文化八年自序)の後刷・改題本の書名である。この作品の上巻は日記体で、芭蕉の発病から葬送までを記し、そこに集まった弟子達との最後の俳遊の様子が描かれる。一方、下巻には弟子たちの書簡や遺品整理についての記述を掲載している。あたかも、芭蕉の直弟子の記した作品かのように見えるが、其角「芭蕉翁終焉記」・支考『笈日記』・路通『芭蕉翁行状記』などをもとに書かれたということからこの作品は「偽書」と断じられ、俳文学研究の俎上に上げられる機会が少なかった。何かと神格化されがちな芭蕉の終焉の様子を人間一般のそれとして描いた本作に対する評価を文暁の人生とともに再考していきたい。

●研究発表
  初期俳諧と『論語』古注・新注の関係について / 吉田 健一 氏

【要 旨】
 『論語』は日本の思想界のみならず文学にも大きな影響を及ぼしている。初期俳諧においても松永貞徳の「酒の朋遠方よりやきくの宿」(『崑山集』)をはじめ『論語』を取り込んだ句が見られる。それにとどまらず、『類舩集』などの俳諧辞書や俳論・俳文の中にも『論語』を取り入れた表現が見られる。ただ、一口に『論語』と言っても、室町から江戸初期にかけて、我が国ではその解釈に大きな変化が見られた。それは何晏の『集解』に代表される古注に依拠した読み方から朱熹の『集注』すなわち新注による読み方への転換である。初期俳諧の世界で活躍した人々は、そのどちらにも触れる機会があった。たとえば、『滑稽太平記』には「何晏集解に曰く」という記述があるし、また『俳諧蒙求』には「この人を、論語憲問十四朱子の注に・・・」と記されている。今回の研究発表においては、『論語』の読み方の転換と初期俳諧における『論語』の引用との関係を見ていきたい。


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