古代文学会・10月例会(第693回)(2017年10月7日(土) 午後2時より5時まで、共立女子大学本館 823教室)

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日時 2017年10月7日(土) 午後2時より5時まで
場所 共立女子大学本館 823教室
発表 大胡 太郎氏
題目 崎山多美『クジャ幻視行』–語り得ぬ〈記憶〉・記され得ぬ〈記録〉–
要旨 
 崎山多美『クジャ幻視行』(花書院、2017年6月)は、雑誌「すばる」に2004〜5年に連載された「孤島夢ドゥチュイムニー」「見えないマチからションカネーが」「アコウクロウ幻視行」「ピンギヒラ坂夜行」「ピグル風ヌ吹きば」「マピローマの月に立つ影は」「クジャ奇想曲変奏」の7編から成り、「クジャ連作」作品と通称されている。
 この作品の前後は、沖縄戦をめぐる証言が、大江・岩波裁判において「再審」にさらされつつ、沖縄側の証言者たちは老齢のため「最後の証言」の時期に達しつつあった。
 この連作の題名や内容表現は、琉球(沖縄・宮古・八重山)民謡と、日本古代文学、近現代沖縄からの引用と、様々なコラージュからなっており、また、それらが突きつけてくる「古代」と「現在」がある。
 近代文学のポストコロニアルなアプローチの先行研究があるが、本発表では、それを踏まえつつ、沖縄のスピリチュアリティ・シャーマニズムに基づく読みも含めて「現在」を問うことを試みたい。
司会 津田 博幸氏