古井由吉『楽天の日々』(キノブックス)

キノブックスさまよりいただきました。
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楽天の日々
古井由吉
本体 2,400 円(税別)
ISBN978-4-908059-73-5
版元公式サイト
http://kinobooks.jp
【恐怖が実相であり、平穏は有難い仮象にすぎない。何も変わりはしない――
現代日本最高峰の作家による、待望の最新エッセイ集。
デビューから五十年にわたり、ジャンルの壁を超え「エッセイズム」を追求してきた古井由吉。この十数年の作品を中心に、様々な紙誌から百余篇に及ぶエッセイを集成。
一九九一年発表の短篇小説「平成紀行」を特別収録。
古井作品の多くを手掛ける菊地信義による装幀。
高密度な写実表現で知られる諏訪敦が描く、古井由吉の肖像を装画として使用。
読むことと書くこと、古典語のおさらい、芥川賞選考、阪神淡路大震災、東日本大震災、気象、草木や花、エロス、老い、死、大病と入院、ボケへの恐怖、最初の記憶、大空襲下の敵弾の切迫など、多様なモチーフを端正かつ官能に満ちた文章で綴る。
「悲観に付くほどには、物事をきびしく見る人間ではない。楽天に付くほどには、腹のすわった人間でもない。いずれ中途半端に生きてきた。それでも、年を取るにつれて、楽天を自身に許すようになった。理由は単純、老齢に深く入れば来年のことすら、ほんとうのところ、生きているものやら、わからないのだ。この春も、また自分にめぐってくるものやら、知れない。だからこその楽天である。」(本文より)】