« 本日13時より。7月28日~29日に、第3回 日本語の歴史的典籍国際研究集会をライブ配信いたします。(国文学研究資料館) | メイン | 日本語学会「日本語の研究」、バックナンバーがJ-STAGEに搭載完了 »

2017年7月28日

 記事のカテゴリー : 学会・講演会・展覧会情報

●西行学会主催・2017年EAJSリスボン大会サテライトフォーラム 西行生誕900年記念「西行の旅と文芸―時空の超越―」(2017年8月29日(火)、ポルトガル 新リスボン大学 T10 Room)

このエントリーをはてなブックマークに追加 Clip to Evernote Share on Tumblr LINEで送る

研究会情報です。

●公式サイトはこちら
http://saigyodensho.web.fc2.com/xi_xing_xue_hui/qi_hua_wei_yuan_hui.html

--------------------

日時:2017年8月29日(火) 13:00~17:30
場所:ポルトガル 新リスボン大学 T10 Room

■パネル1 旅する詩人-西行と世界の詩人たち― 

Organizer
阿部泰郎(名古屋大学)
Yasuro Abe (Nagoya University)

Panelist  
西澤美仁(上智大学)
Yoshihito Nishizawa (Sophia University)

浦一章(東京大学)
Kazuaki Ura (University of Tokyo)

水戸博之(名古屋大学)
Hiroyuki Mito (Nagoya University)

■パネル2 西行文芸の翻訳と翻案―時空の超越―

Organizer
近本謙介(名古屋大学)
Kensuke Chikamoto(Nagoya University)

Panelist  
エリザベス・オイラー(ピッツバーグ大学)
Elizabeth Oyler(University of Pittsburgh)

アラリ・アリク(タリン大学)
Alari Allik(Tallinn University)

平石典子(筑波大学)
Noriko Hiraishi(University of Tsukuba)

【趣旨文】
 2018年、西行法師は生誕900年を迎える。西行学会は、日本文学、文化の諸領域に「西行」がいかに多様に進出しているのかを考えることを目標に2009年4月に設立されたが、この節目の時期にあたり、EAJSリスボン大会においてサテライトフォーラムを開催することによって、国際的にも「西行」を発信し、その存在意義を広め、また問うことによって、新しい西行学の視座を獲得したいと考える。
フォーラムにおいては、以下の二つのパネルを通じて、西行の旅と文芸の問題を多面的に議論する。
 まず、第1パネル「旅する詩人-西行と世界の詩人たち」では、西行を考えるにあたって、常に問題となり続けた「旅」をテーマとする議論を行う。「旅」については、「巡礼」「漂泊」「放浪」、または運命的な「流刑」「逃避行」なども含めて考える。「旅する詩人(歌人)」という視点で西行を普遍的にとらえ、『西行物語絵巻』(『一遍聖絵』なども対象に含める)といった旅によって描き出された風景なども射程に入れつつ、日本に限らず、他の世界の詩人たちとの比較を主眼とする。その場合、テクストや作品世界を対象化しながら、その旅の詩人の像を介した文化論にまで及びたい。大航海時代の新世界への旅と変革の出発地で行うのにふさわしい内容としたい。
 続いて、第2パネル「西行文芸の翻訳と翻案―時空の超越―」では、西行像の形成と展開を考える視点として、翻訳と翻案の問題を取り上げる。これは、西行学の海外展開を意識した試みであると同時に、西行の文化史形成と翻訳と翻案の問題とが、いかに密接に結びついているかを検証する意図に基づいている。西行の和歌や伝承は、現代では多くの言語に翻訳されているが、翻訳という営みが文化的背景と深く結びつく点に着目しつつ、翻訳を介した西行像形成の諸相について議論を深めたい。同時に、日本の文芸史においても、西行像は、説話・絵巻・能の世界等に翻案されつつ形成されてきた。翻案の視点から、伝承・絵画・芸能への展開の諸相を分析することは、時空を超えて西行の文化史を見定めることになるであろう。
こうした二つのパネルによる「時空を超越した西行の文化史の探求」は、旅と文芸との関係とも切り結びながら、世界文学の中に西行を定位することにつながるものと確信するものである。


●グーグル提供広告