日本近代文学会東海支部第58回研究会・シンポジウム『ライトノベル研究の現在』(2017年3月4日、名古屋大学 東山キャンパス文学部棟127教室)

研究会情報です。
●情報入手はこちら
http://bit.ly/2mcstCa

——————–
日本近代文学会東海支部シンポジウム『ライトノベル研究の現在』
パネリスト:大島丈志、山中智省、田泰昊
ディスカッサント:禧美智章
2017年3月4日(土)14:00~17:30
名古屋大学 東山キャンパス文学部棟127教室
○接点としての児童文学
―如月かずさ作品を軸に
大島 丈志
○アニメ文化が育んだ文庫レーベルの〝位置〟
―「アニメージュ文庫」からみえるもの
山中 智省
○ライトノベルの韓国語翻訳のあり方についての考察
―渡航のライトノベル『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』を中心に
田 泰昊
【【趣旨説明】
2000年代半ばに大塚英志や東浩紀、新城カズマといった批評家、作家たちによって語られていたライトノベルは、一柳廣孝・久米依子編『ライトノベル研究序説』(青弓社、2009)以降、学術研究の対象としてこれらの作品群をどのように扱うのかについて、具体的な方向性が模索されるようになった。その中で、ライトノベルは小説としての問題だけではなく、マンガやアニメーション、実写映画、インターネット上の動画サイト、ポピュラー音楽など、さまざまなメディアとの関わりを踏まえて考える必要性が浮き彫りになっている。この他にもライトノベルの作品群には、多様な問題系が見いだされる。具体的には、児童文化とヤングアダルト文化との断続をめぐる問題、海外への広がりと翻訳、青少年文化におけるジェンダーのあり方、「ラノベ読み」と呼ばれる読者たちがインターネット上を中心に編成されてきたライトノベルの「歴史」をどのように検証するかなどである。また近年では、いわゆる「ライト文芸」の出現や、ライトノベルがweb小説、時代小説に接続したことを受けて、当初ライトノベルが想定していた中高生にとどまらない幅広い年代に読者が拡散した。その意味でライトノベルは、現代において編成されている物語を考える上で欠かせない作品群として、今なお成長し続けているのである。本シンポジウムでは、こうしたライトノベルの状況を見据えながら、研究の現在と、これからどのように現代の物語を論じることができるのかについて、その方向性を探っていく。フロアも交えた質疑も行うため、積極的な議論を期待したい。】