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2017年2月 2日

 記事のカテゴリー : 学会・講演会・展覧会情報

●平成29年度 懐徳堂古典講座(2017年4月5日〜、中之島会場・梅田会場 ※要申込)

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講座情報です。

●公式サイトはこちら。開講日と申込方法は下記でご確認ください
http://www.let.osaka-u.ac.jp/kaitokudo/event/index.html#koten

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【平成29年度懐徳堂古典講座要旨】

【全講座集約のチラシは こちら(PDF)

●中之島会場(大阪大学中之島センター)(会場地図)
〔A-1〕禅竹と世阿弥周辺の能を読む(7階 講義室703)
  (講師:京都造形芸術大学舞台芸術研究センター所長・大阪大学名誉教授 天野文雄)
 思いがけず、4年ぶりに本講座に復帰することになりました。これまでは「世阿弥の生涯」「世阿弥の能を読む」「演出からみた能」「能と禅」といったテーマで話をさせていただきましたが、今年はなるべく過去にとりあげなかった能をとりあげて読んでみたいと思い、このような標題になりました。前期に禅竹の能を、後期に世阿弥周辺の能を読みます。
 「読み方」はこれまでと同様で、作者・上演史・時代や流儀による詞章や演出の変化・巧みに凝らされた趣向などをふまえ、最終的に一曲の「主題」に迫ることになります。その結果、能という演劇の幅と奥深さが理解されればと考えています。

〔A-2〕日本語を見つめた人たち(7階 講義室703)
  (講師:大阪大学大学院文学研究科教授 岡島昭浩)
 日本語が記録されて1300ねんほど経過しましたが、その間に、日本語を使うだけでなく、立ち止まって日本語のありようをみつめた人たちが居ました。その見つめようはさまざまで、古き良き日本語の姿に憧れてその復元に努めた人も居れば、目の前に生きている日本語を重んじるべきで、古い糟粕のようなものに囚われてはいけない、と主張する人も居ました。
 この講座では、古代における日本語観察の断片的な記録からはじめて、明治ぐらいまでの人の中から、契沖・本居宣長・大槻文彦など、いくらかの人の日本語観察・日本語研究を検討しながら、日本語を観察することの意味を考えてゆきたいと思います。

〔A-3〕漱石を読む(7階 講義室703)
  (講師:大阪大学名誉教授 出原隆俊)
 最近のNHKドラマ「漱石の妻」で漱石の実像に興味が持たれたかも知れません。ただし、作品そのものは『吾輩は猫である』や『坊ちゃん』はなんとなく知っている。あるいは高校の教科書で『こころ』に接したという方もいらっしゃるでしょう。しかし、実際にはそれほど知らないというのが実情ではないでしょうか。今回は主要作品をじっくり読むことを中心にしますが、第一回は一つの作品に絞らず、「漱石作品における夫婦像」を考えてみたいと思います。これは今日的な問題につながるものであり、また主要作品についてのガイダンスを兼ねることになります。学び直しの漱石ともなるでしょう。

●梅田会場(大阪市立総合生涯学習センター 大阪駅前第2ビル)(会場地図)
〔B-1〕『吾妻鏡』を読む―中世武士社会再考― (5階 第1研修室)
  (講師:大阪大学大学院文学研究科教授 川合康)
 本講座は、鎌倉幕府が編纂した『吾妻鏡』を読みながら、日本中世の武士社会の実態を探ろうとするものです。『吾妻鏡』は、頼朝の挙兵から鎌倉時代中期までの幕府の事績をまとめた編年体の歴史書で、14世紀初頭までに成立したと考えられています。幕府に保管されていた記録類をはじめ、京都の貴族の日記や寺社の記録、『平家物語』などの軍記物も編纂材料にしており、鎌倉時代の政治や社会を知るうえで欠くことのできない重要史料です。もちろん、書かれていることすべてが史実ではありませんが、本講座では、他の同時代史料と突き合わせて『吾妻鏡』の記事を読むことによって、当時の武士社会や鎌倉幕府の生々しい様相を明らかにしていきたいと思います。

〔B-2〕論語を読む(5階 第1研修室)
  (講師:大阪教育大学教育学部教授 佐藤一好)
 古典としての『論語』の魅力を、「起承転結」ではなく「起承転転」と多角的に講じます。すなわち、儒教に関する種々の学説、『論語』解釈の多様性の問題、孔子の生涯を描く日中の文学作品、等々を取り上げる予定です。資料に『聖蹟図』(孔子画伝)の画像や書作品を載せるなど、微力ではありますが、楽しんでいただける講義を目指します。「子曰く、之を知る者は之を好む者に如かず。之を好む者は之を楽しむ者に如かず」(雍也篇)。拙講を通して、受講生の皆さんが一人でも多く、『論語』の多様な世界を知り、そして好み、楽しんで下さることを願っています。

〔B-3〕『文選』の詩を読む(5階 第1研修室)
  (講師:大阪大学大学院文学研究科教授 浅見洋二)
 『文選』は六朝時代の末に編まれた詩文の選集(アンソロジー)です。漢から梁に至るまでの優れた作品を収め、中国文学の規範となってゆきました。その影響は遠く日本にも及んでおり、『枕草子』には「文は文集(『白氏文集』)文選」、『徒然草』には「文は文選のあはれなる巻々」と称えられています。
 本講座では、『文選』に収められる曹植・陸機・陶淵明・謝霊運といった詩人たちの詩を詳しく読み進めながら、その世界を味わいます。あわせて、唐の李白・杜甫・韓愈・白居易、宋の蘇軾・王安石・陸游らが『文選』の詩をどのように読み、どのように受け継いだのか、後世の詩との関連にも目を向けたいと思います。

〔C-1〕中国古典の名言を読む(5階 第1研修室)
  (講師:四天王寺大学教授 矢羽野隆男、
      大阪大学大学院文学研究科教務補佐 佐野大介、
      懐徳堂記念会研究員 池田光子、
      京都産業大学特約講師 草野友子)
 好評の土曜日午後開講。今回は、古典の定番『論語』『孟子』から、『戦国策』『列女伝』などの伝記もの、そして著名な諸子百家の書『墨子』『荘子』『荀子』まで、多彩なラインナップです。また新たな名言との出会いがあるでしょう。
 各回の内容(多少入れ替わる可能性もあり)
  【前期】
  4月8日   戦国策(草野)......故事成語の宝庫を楽しむ
  5月20日   列女伝(草野)......中国古代の理想の女性像
  6月10日  孟子(佐野)......人の性は善なり
  7月8日  二十四孝(佐野)......天に通じた孝子たちのまごころ

  【後期】
  9月9日  墨子(池田)......兼愛・非攻を唱えた巨大勢力
  10月14日  荀子(池田)......性悪説を説いた異端児
  11月11日  荘子(矢羽野)......胡蝶の夢は何を語るのか
  12月9日  論語(矢羽野)......その詩的な面白さ


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