GJS主催、東文研・ASNET共催セミナー【第145回】酒井孔明 (コロンビア大学 東アジア言語文化学部 博士課程)「多宝塔の武士--日蓮の大曼荼羅と日本の武器・武具の装飾」(2016年6月30日(木)、東京大学 東洋文化研究所 1階 ロビー)

研究会情報です。
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http://www.asnet.u-tokyo.ac.jp/node/8151

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【日時 / Date】  
2016年6月30日(木) 17:00-18:00
June 30 (Thu), 5:00-6:00 p.m.
【会場 / Venue】  
東京大学 東洋文化研究所 1階 ロビー
Ground Floor, Institute for Advanced Studies on Asia, The University of Tokyo
【報告者 / Speaker】  
酒井孔明 (コロンビア大学 東アジア言語文化学部 博士課程)
Komei Sakai (Doctorate Student, Department of East Asian Languages and Cultures, Columbia University)
【題名 / Title】  
多宝塔の武士--日蓮の大曼荼羅と日本の武器・武具の装飾
Warriors on the Jeweled Pagoda:The Application of Nichiren’s Great Mandala in the Decoration of Japanese Arms and Armor
【【要旨 / Abstract】  
 日本三名城の一つである熊本城は、桃山時代の武将・加藤清正の居城である。かの賤ヶ岳の戦いにて戦功を挙げ、「賤ヶ岳の七本槍」の一人に数えられた清正は、通常その「勇猛」な面が非常に強調される。しかし、清正が「勇猛」な武将であると同時に、「敬虔」なる日蓮宗の信者でもあったことはあまり知られていない。戦場において、清正の陣には、「南無妙法蓮華経」の七文字が大書された旗印が常に堂々と翻っていた。清正のみならず、歴史上多数の武士が日蓮宗を心の拠り所とし、彼らはその信仰心を自らの生死を委ねる刀や甲冑に大胆に表現した。本発表では、戊辰戦争の際に着用された、日蓮宗のご本尊である「大曼荼羅」が一面に書写された鎧下着(甲冑の下に着用する肌着)を、日蓮宗の装飾が施された武器・武具の最も新しい例として考察の出発点とし、室町時代の名刀「妙法村正」や、桃山時代の伝清正所蔵の変り兜、そして江戸時代の奥州胴など、各時代の武器・武具を通して、戦時における武士の日蓮宗の信仰を明らかにし、仏教と戦争という一見相反するものの関係の理解を試みる。】