第427回 俳文学会東京研究例会(2016年5月21日(土)、江東区芭蕉記念館)

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第427回
2016年5月21日(土)14:30~17:00
江東区芭蕉記念館
●研究発表
荒木田麗女『麗女独吟千句』をめぐって 時田 紗緒里 氏
 (要 旨)
 荒木田麗女は、江戸時代中期を代表する女流文学者である。彼女は多数の著述を成す一方で、西山昌林・里村昌廸にも師事し、伊勢における連歌の指導者的立場にあった。麗女自筆の『麗女独吟千句』は、麗女が千句連歌を詠んで頭註をつけた作品である。今回の発表では、本作品の一句目から百句目の分析を試みる。頭註や句作り、出典における諸問題について、特に『夫木和歌抄』の利用を中心に検討し、麗女の連歌の特色を明らかにする。
●研究発表
花は三句物か四句物か―心敬『私用抄』を基軸として 生田 慶穂 氏
(要 旨)  
 連歌百韻における花は、室町末期に四句物に定着するが、良基から宗祇の時代にかけては、三句物か四句物かで絶えず揺れていた。心敬『私用抄』には、花四句から花三句、さらに花三句から花四句への移行を反映する異同がみられ、花の句に対する独自の解釈が窺える。『河越千句』等、当時の関東における実作の状況は、花四句・花三句が混在し、花二句も行われるなど混乱を極めていた。『私用抄』は花三句と花四句の両説を認める柔軟な姿勢を示したものといえるが、その見解はやがて花四句説に取り込まれていく。