« 新潟大学旭町学術資料展示館 ミニ企画展「花見-浮世絵・版画を中心に-」(2016年3月24日(木)~5月1日(日)) | メイン | 第61回国際東方学者会議(東京会議=2016年5月20日(金)日本教育会館、関西部会=5月28日(土)京都市国際交流会館) »

2016年4月 8日

 記事のカテゴリー : 新刊案内

●小久保崇明・山田裕次編『対校 水鏡〈改訂版〉』(笠間書院)

このエントリーをはてなブックマークに追加 Clip to Evernote Share on Tumblr LINEで送る

4月下旬の刊行予定です。

70778_k.jpg

小久保崇明・山田裕次編『対校 水鏡〈改訂版〉』(笠間書院)
ISBN978-4-305-70778-9 C0095
B5判・上製・カバー装・322頁
定価:本体12,000円(税別)

現存する『水鏡』の最古抄本で鎌倉時代中期を下らぬ専修寺本『水鏡』を底本に、応永頃の書写といわれる善本、蓬左本『水鏡』を対校する書。私家版で刊行してきた『対校水鏡上』(昭和62年2月)『対校水鏡中』(平成元年12月)『対校水鏡下』(平成3年12月)を改訂したもの。専修寺本『水鏡』声点語彙一覧付き。また新たに、蓬左本『水鏡』傍訓総索引を備える。『水鏡』及び、その時代の語彙・語法の研究に必携の書。

-----------
■編者紹介

小久保崇明(こくぼ・たかあき)

1930年、埼玉県生まれ。1950年3月、東京第一師範学校予科修了。1954年3月、東京学芸大学中等教育学科(国語専攻)卒業。1958年3月、日本大学大学院文学研究科修了。都留文科大学教授、日本大学教授を経て、現在、日本大学名誉教授。
主要著書に、『大鏡の語法の研究』(さるびあ出版・1967年)、『大鏡の語法の研究 続』(桜楓社・1977年)、『大鏡の語法』(明治書院・1985年)、『水鏡とその周辺の語彙・語法』(笠間書院・2007年)他。共著に『全釈 更級日記』(笠間書院・1977年)などがある。

山田裕次(やまだ・ゆうじ)

1951年、名古屋市生まれ。1975年3月、都留文科大学国文科卒業。1975年4月、埼玉県立高等学校教諭に採用され、2012年3月定年退職。論著に「助動詞の分類・試論ー平安期の助動詞ー」(『解釈』1996年9月号)、「平安期の助動詞について」(小久保崇明編『国語国文学論考』笠間書院・2000年)、「吉野の里に降れる白雪」(『解釈』2002年5・6月号)、「降る・降りつ・降りぬ・降りたり」(『解釈』2003年5・6月号)、「「つ」と「ぬ」−「見つ」「見えつ」「見ぬ」「見えぬ」の場合−」(『解釈』2005年5・6月号)、「「ぬ」小考」(『解釈』2006年5・6月号)、「「経つ」「経ぬ」の例から見た「つ」と「ぬ」」(小久保崇明編『日本語日本文学論集』笠間書院・2007年)、「「つ」「ぬ」小考」(『解釈』2007年11・12月号)などがある。

-----------
■ご予約・ご注文こちら
直接小社まで、メール info@kasamashoin.co.jp または下記のフォームで、購入希望としてご連絡ください(書名・冊数・お名前・ご住所・電話番号を明記してください)。
http://kasamashoin.jp/mailform.html

■オンライン書店でのご購入はこちらをご参照ください
http://www.hanmoto.com/bd/isbn9784305707789.html

-----------

【目次】

凡例
水鏡上巻
水鏡中巻
水鏡下巻
専修寺本『水鏡』声点語彙一覧

「つけたま□らん」考
蓬左本『水鏡』傍訓総索引

あとがき

-----------

【凡例】
本編は、現存する『水鏡』の諸伝本中の最古鈔本である三重県津市真宗高田派本山専修寺蔵本を翻刻したものである。底本としては、貴重図書影本刊行会による昭和十三(一九三八)年十二月印行の複製本を使用した。その際、同系統の名古屋市蓬左文庫蔵応永本と対校し、その校異をも示した。尚、翻刻にあたっては、次の諸点に留意した。

(一) 底本・対校本の両者について、次のごとき配慮をした。
(1) 原本の変体仮名は、すべて現行の仮名に改めた。又、漢字の字体は、原則としては現行通用の字体に統一するようにした。
(2) 原本の反復記号「ゝ」「ヽ」「〻」「〳〵」、及び字句の補訂に用いる記号「○」「ヽヽ」はそのまま残した。
(3) 原本の判読困難な文字、及び虫損や墨による汚れの甚だしい文字は、「□」でこれを示した。尚、虫損・墨の汚れによるもので判読し得るものは、「□」内にこれを記した。
(4) 明らかに原本の誤りと認められる箇所が若干存するが、すべて現状のままとした。

(二) 底本の現状を可能な限り忠実に保存するために、次のごとき配慮をした。
(1) 底本の改行は翻刻にあたっても改行した。尚、本文上欄に行数を「1」〜「10」の数字(○囲み数字)を以て示した。
(2) 底本の本文中に付されている読点「●」は、翻刻本文中の当該箇所にそのまま残した。
(3) 底本における誤脱の補入箇所、見せ消ちによる字句訂正並びに抹消箇所は、現状のままに写した。即ち、補入記号「○」は翻刻本文中の当該箇所にこれを記し、見せ消ち記号「ヽヽ」はこれを該当する文字の左側に付し、補入文字及び訂正文字を、底本同様に翻刻本文右側の行間の当該位置に記した。
(4) 底本の行間に記された傍書・傍訓・傍注、及び本文上欄に記された頭注などの書き入れは、現状のままに翻刻本文の行間や本文上欄の当該箇所に呈示した。
(5) 底本に存する、漢字及び仮名に付された声点「●」「●●」は、翻刻本文中には示さなかった。そのかわり、声点の付された語・語句を抄出してその当該位置に「●」又は「●●」を付したものの一覧を「専修寺本『水鏡』声点語彙一覧」として、これを本編の末尾に掲げた。
(6) 便宜のため、底本の丁数及びその表裏を、紙面の右端又は左端に「上・1・オ」のごとく示した。その際、丁数は底本の墨付の第一枚から数えた。即ち、「上・1・オ」とあるのは、上巻墨付第一枚表を示すものである。

(三) 底本と対校本との間の異同箇所を校異として示すにあたり、次のごとき配慮をした。
(1) 底本及び対校本に記載されているものすべてをその対象とした。但し、
ア 変体仮名の字体の異同についてはこれを対象としなかった。又、漢字の正体・略体・別体等の範疇に属する異同についても、原則としてはこれを対象としなかった。
イ 対校本には底本に見られるような読点は付されていないので、これについては校異表示しなかった。
ウ 補入及び見せ消ちによる訂正箇所については、訂正されたものに異同がない限り校異の対象としなかった。
(2) 校異の表示方法は、次のごとくである。
ア 底本の翻刻本文の行間に校異を示すことが可能なものについては、異同箇所を底本の翻刻本文の当該箇所の右側に傍線を施すことによって明示して、傍線の右側の「( )」内に対校本の字句を記した。尚、底本に存していて対校本に存しない字句については、「( )」内に片仮名で「ナシ」と記した。従って、本編では、底本の翻刻本文の行間に記されたもののうち、「( )」の付されていないものが底本の書き入れであり、「( )」の付してあるものが校異表示となっている。
イ 翻刻本文の行間に校異を示すことが困難或いは不適切と思われるものについては、各丁の表に存する異同箇所は翻刻本文の右端に掲出し、各丁の裏に存する異同箇所は翻刻本文の左端に掲出して、異同状況を示した。その際、
a 異同箇所の所在は、それの存する底本の本文の行数を以て示し、行数は「1」〜「10」の数字(○囲み数字・白抜き)を用いた。
b 掲出箇所は、底本・対校本ともに、現状のまま掲げるよう努めた。
c 掲出箇所を符号「=」を以て結んで掲げたものは、「=」の上部が底本の異同箇所を、「=」の下部が対校本の異同箇所を含んだ部分である。尚、この「=」を以て結んで掲出した場合には、原則として翻刻本文の行間には掲出箇所に含まれる異同を校異として表示しなかったので注意せられたい。
(3) 底本及び対校本における判読の困難な箇所も、右の㋑の方法で掲出した。
(4) 便宜のため、対校本の丁数及び表裏を、底本の翻刻本文の左側に、「└2オ」のごとき符号を以て明示した。その際、丁数は底本の場合と同様に墨付第一枚から数えた。

(四) 底本・対校本の現状についてコメントが必要と思われるものについては、翻刻本文の右端・左端に「※」を付して掲げた。

(五) 校異表示の際に加えたコメントで言及した古辞書は次の書籍に収載されているものである。
○天治本『新撰字鏡』
 『天治本 新撰字鏡 増補版 附 享和本・群書類従本』(臨川書店・一九七三年刊)
○尊経閣本『色葉字類抄』
 『尊経閣蔵三巻本 色葉字類抄』(勉誠社・一九八四年刊)
○観智院本『類聚名義抄』
 『天理図書館善本叢書 類聚名義抄 観智院本 仏』(八木書店・一九七六年刊)
 『天理図書館善本叢書 類聚名義抄 観智院本 法』(八木書店・一九七六年刊)
 『天理図書館善本叢書 類聚名義抄 観智院本 僧』(八木書店・一九七六年刊)
○鎮国守国神社本『三宝類聚名義抄』
 『鎮国守国神社蔵本 三宝類聚名義抄』(勉誠社・一九八六年刊)


●グーグル提供広告