『アイヌ語口承文芸コーパス ―音声・グロスつき―』公開(国立国語研究所)

【アイヌ語口承文芸コーパス―音声・グロス付き―とは
 ここ10年間で、言語が消滅の危機にさらされているということは世界的に認知されてきました。また、言語ドキュメンテーションは、危機言語のデータを用いた多目的コーパスの構築を中心に独立の分野として確立されてきています。
 アイヌ語はもともと文字を用いない言語であり、今やこの言語の危機的な状況は深刻です。しかし、一世紀前から人々が記録に努めてきたおかげで、アイヌ語やアイヌ文化、アイヌの口承文芸に関する資料は豊富に残されています。よって、アイヌ研究は今後も絶えることなく、国際的により広く発表されることで成長もしていくことでしょう。そうした研究は、これから先、似たような状況にあるほかの危機言語コミュニティとの繋がりも強めていくはずです。
 『アイヌ語口承文芸コーパス―音声・グロスつき―』は、日本語と英語による訳とグロスや注解がついた初めてのアイヌ口承文芸デジタル集成です。ここで扱った音声資料は、中川裕が1977年から1983年に記録し、非常に優れたアイヌ語話者で語り部でもあった木村きみさん(1900-1988、沙流川上流域のペナコリ出身)が語ったものです。きみさんは、日本語よりもアイヌ語を自由に使えるほどの技量を持っていた方でした。その物語の豊富なレパートリーと語り口のテンポのよさには圧倒されます。】
つづきはこちらから。国立国語研究所。
http://ainucorpus.ninjal.ac.jp
※本編は、右上の「コーパスを開く」から、です。