リポート笠間59号○特集「古典の現代語訳を考える」[11月30日前後に発送予定]

11月30日前後に発送予定です。
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『リポート笠間』59号
2015.11.20発行
A5判・並製・192頁
装丁・笠間書院装丁室
非売品(無料頒布)
【企画意図】
今回の特集は、古典を現代語訳すること、現代語訳を読むこととは何であるか、
あらためて問いたいと思い企画しました。
最近話題となっている河出書房新社『日本文学全集』の編者・池澤夏樹さんへのインタビュー記事には、
【「とにかくみんなに読んでほしい」との思いから、国文学の専門家でなく、作家に訳させることにした。】
とあります(東京新聞)。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/culture/doyou/CK2014081602000226.html
そう思われてしまうのは、なんとなく分かりますし、
作家の文章のほうが読みやすく話題になるということもあるのでしょう。
ただ、作家の文章にせよ、研究者の文章にせよ、
読者に古典の面白さを伝えたいというゴールは同じなはずです。
日本文学の研究者にとって「現代語訳」とは何なのか。
それぞれによってイメージするものは違うはずです。それを表に出したいと思いました。
統一見解を目指すのではなく、その違いを知り、さまざまな各人のイメージの断片を集めることによって、
今現在の「現代語訳」像を見つめたいと思います。
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■特集・古典の現代語訳を考える
1○河出書房新社『日本文学全集』を読む
 池澤夏樹訳『古事記』を通して…三浦佑之
 歌人たちの肉眼で見る―小池昌代訳『百人一首』…田渕句美子
 伊藤比呂美訳『発心集』を読むことをきっかけにして…小島孝之
 言葉の息づかい、佇まい―伊藤比呂美訳『日本霊異記』…兼岡理恵
 古典の世界へつなぐ現代語訳
  ―町田康訳『宇治拾遺物語』を端緒として…渡辺麻里子

2○西鶴作品の小説化
 西鶴浮世草子を小説化すること―剽窃・翻案・改作…中嶋 隆
3○『更級日記』の英訳で考えたこと
 「含意」(connotation)を翻訳に活かすために…伊藤守幸
4○これが面白い! 古典の訳さまざま
 『齋藤和英大辞典』…福田武史
 古典文学のリメイク―心はそのままに、ことばは新しく…谷 知子
 「誤解も理解」の王朝物語入門…星山 健
 現代語訳と解釈の間―名訳の定めがたさ…植木朝子
 五七五七七の現代語訳…白石良夫
5○上田秋成から考える
 現代語訳と研究…木越 治
6○古典の面白さを伝えたいという立場から
 誰のための現代語訳か…大塚ひかり
■エッセイ
蔵書タイトルのデジタル化顛末記…中森康之
■研究の扉
「長門切」問題―平家物語成立論の更新…松尾葦江
■連載[全三回]
東奔西走・観劇映画日記…加藤敦子
■学界広場
1○書評
小川剛生校注『新版 徒然草 現代語訳付き』(角川ソフィア文庫)
  …深津睦夫

金時徳著『韓半島とユーラシア東海岸の五〇〇年史』
  (メディチメディア社〈韓国ソウル〉)…染谷智幸

2○面白かった、この3つ
滝川幸司
前田雅之
鈴木宏子
大津雄一
今井 上
松本麻子
中嶋真也
谷口雅博
近藤瑞木
神作研一
3○学界時評
日本語の歴史的研究[2015.1-2015.6]…宮地朝子
4○学会リポート
中世文学会・シンポジウム「室町期の古典学」レポート…渡瀬淳子
中古文学会・大会企画「女性文学としての中古文学」報告…松岡智之
日本語学会春季大会・
  シンポジウム「「うた」の日本語研究」報告…浅田 徹
軍記・語り物研究会2015年大会シンポジウム・
 《戦後70年企画》「近代日本と軍記物語―戦争と英雄像―」…和田琢磨

プロジェクト人魚・日本ハイジ児童文学研究会主催・
 シンポジウム「高畑勲の〈世界〉と〈日本〉」…兼岡理恵

■特別寄稿
国文学研究資料館「日本語の歴史的典籍の国際共同研究ネットワーク構築計画」の動向
大型プロジェクトの進捗状況について―基盤整備・機能強化の側面より―…山本和明
●新刊案内
2014年後半〜2015年12月刊行の本
http://kasamashoin.jp/shoten/report59_111-158.pdf
●笠間書院 刊行図書一覧
・品切れ図書以外の過去の刊行物を一覧にしました。