« 第7回「東西文化の融合」国際シンポジウム クール・ジャパン!クール・タカラヅカ!2 『新源氏物語』の出典論と翻訳論・タイにおける日本語教育(2015年11月8日(日)、大東文化会館ホール【入場無料・申込不要】) | メイン | 角田文衞古代学奨励賞 第5回に、関根章義氏[受賞論文「古代陸奥国における陶硯の受容と展開―城柵官衙遺跡を中心として―」] »

2015年10月 5日

 記事のカテゴリー : 学会・講演会・展覧会情報

●調布市制施行60周年・武者小路実篤記念館開館30周年記念 特別展「我が家の実篤作品展」(2015年10月24日(土)〜2016年1月24日(日)※全二期)

このエントリーをはてなブックマークに追加 Clip to Evernote Share on Tumblr LINEで送る

展示情報です。

●公式サイトはこちら
http://www.mushakoji.org/schedule/tenji.html#8
--------------------

     調布市制施行60周年・武者小路実篤記念館開館30周年記念
           特別展「我が家の実篤作品展」
          第一部 芸術家達が愛した実篤作品

■ 特別展「我が家の実篤作品展」
 第一部 芸術家達が愛した実篤作品
会期:第一部 平成27年10月24日(土)〜12月6日(日)
内容:
 野菜や花を描いて「仲よき事は美しき哉」「天に星 地に花 人に愛」などの言葉を添えた武者小路実篤の書画は、昭和30〜40年には複製色紙や、絵皿、アルバムなど
様々なものにプリントされて広く出回り、誰でもどこかで見たことがあるというほど、よく知られています。
 実篤は40歳ころから書画の制作を始め、90歳で亡くなる直前まで、病気や旅行などで描けない時を除いて、毎日制作を続け、生涯の制作数は2万点とも3万点ともいわれ
ます。
 そうした実篤の書画は、美術館などにはあまり収蔵されておらず、そのほとんどが個人のお手元で大切にされてきました。
 本年、当館開館30周年、武者小路実篤生誕130周年を機会に、こうした個人所蔵の作品を、ご紹介することを企画しました。
 第一部では、実篤と交友のあった作家・画家などが所蔵していた作品を、由来とともにご紹介します。
 実篤作品を所蔵していた芸術家たちの顔ぶれは、志賀直哉や柳宗悦など白樺同人のように実篤と親しかった事が知られている人から、作品の傾向や活動の場が一見実篤とは遠いと思われる人まで様々です。
 民藝の提唱者・柳宗悦旧蔵作品は、日本民藝館の所蔵ですが、これまで紹介されたことがなく、今回の調査で再発見されました。軸裏に覚え書きがあり、めくりで贈られた作品を柳の好みで軸に仕立てたことがわかります。
 写真家・濱谷浩が撮影した「高村光太郎」では、岩手県花巻郊外で独居自炊生活を送った高村山荘内に実篤の作品が飾られているのが写っています。
 大正時代を代表する画家・岸田劉生の家族所蔵の品からは、実篤が若くして亡くなった盟友を惜しみ、長くその遺族を遺族を支え続けたことが伝わって行きます。
 作家の芥川龍之介、高見順、田村泰次郎、林芙美子、吉屋信子らは、影響を受けた世代であることが共通します。
 「放浪記」が今なお舞台で上演されている林芙美子は、実篤の作品を日常的に愛でており、旧宅を公開している林芙美子記念館(新宿区)では、客間の再現で床の間に実篤作品のレプリカを掛けています。
 著書『自伝的女流文壇史』で「わたくしは『白樺』と武者小路氏の作品によって(人道主義)の心酔者になった」と振り返る少女小説家・吉屋信子は、数点の作品を所蔵しており、旧宅を公開している吉屋信子記念館(鎌倉市)では、今も玄関に実篤の色紙が掛かっています。
 第二次大戦後「肉体の門」などが肉体文学として人気をよんだ田村泰次郎は、書と油彩を所蔵しており、実篤作品は「自分の方から素直に溶けこんで行けるやうな親しみを感じる」と書いています。
 版画(板画)家・棟方志功は、当館が所蔵する実篤宛書簡に「美に向って矢を射る男あり 百千萬 遂に当たらず言う事なし」の書を切望するものがありますが、今回その時に書いた作品が棟方志功記念館(青森市)で確認され、展示では写真で紹介しています。
 この言葉は美術作家には特別に響き、彫刻家・澤田政廣も所蔵していました。
 戦後の歌舞伎界における女形の最高峰と呼ばれた六代目中村歌右衛門は、養子の四代目中村梅玉と実篤の孫・有紀子との婚約が整った年に実篤から作品を贈られ、大切にしていました。
 実篤作品は、近現代美術としては評価の対象になることがあまりありませんが、画家・中川一政や評論家・亀井勝一郎らも実篤作品を愛蔵し、「武者さんの画はムーヴマンが生々とらえられてい、フォルムがかっちりとして美しい」(中川一政)、「劉生
が細密描写で肉迫した生命への接近を、氏は線の微妙さの追求でこゝろみようとしてゐる」(亀井勝一郎)と高く評価しています。
 美術コレクターとして知られ画廊まで開いた田村泰次郎が実篤の書画を所蔵していたこと、彫刻家の澤田政廣が実篤の彫刻作品を手元に置いたことからも、実篤の書画が芸術家達の琴線に触れる力を持ち、芸術家達が実篤の書画をを文学や思想を含めた
実篤の活動全体の一角をなす重要な創作と捉えていたことが分かります。
 今回の特別展で展示した作品は、個人所蔵・美術館所蔵ともに、これまであまり公開されてこなかった作品です。
 この機会に普段見ることの出来ない作品をご覧いただくとともに、芸術家達の眼を通して、実篤書画の魅力を再発見していただきたいと考えています。

※特別展チラシの画像が下記でご覧いただけます。
http://www.mushakoji.org/schedule/tenji.html

〈関連行事〉

■ 特別展「我が家の実篤作品展」 第二部 生活に寄り添った実篤作品
 会期:平成27年12月12日(土)〜平成28年1月24日(日)
 第二部では、調布市内を中心に東京都内・近郊のご家庭で大切にされてきた作品をお借りして、作品にまつわるエピソードを添えてご覧いただきます。個人のお宅に所蔵されている実篤作品には、それぞれのドラマがあり、それらは実篤の作品がどれほど一般に浸透し、愛されていたかを伝えています。普段公開される事のない秘蔵の作品を見られる貴重な機会です。
■ギャラリートーク「芸術家たちに愛された実篤作品」
 特別展「我が家の実篤作品展」第一部の展示を見ながら、担当学芸員が、実篤と交友があった作家・画家ら芸術家が所蔵していた書画についてそれぞれの人物と実篤との関係を解説し、作品を巡るエピソードをご紹介します。
日時:平成27年11月8日(日) 午後1時30分〜3時
会場:実篤記念館展示室
参加費:無料(入場料のみ)
■調布市内実篤作品見学ツアー
 頼まれれば気軽に筆を執った実篤の書画は、今でもお店や学校に飾られています。調布市内でみられる実篤作品を訪ねて、逸話を聞きます
講師:秋の特別展展示担当学芸員
日時:平成27年11月19日(木) 午前10時〜午後3時30分
会場:実篤記念館集合、仙川商店街〜調布駅周辺
定員:15名
参加費:200円
申込み:往復はがきの往信面に希望する講座名、応募者全員(1枚で2名まで)の氏名(ふりがな)、年齢、郵便番号、住所、電話番号、返信面にご自身の宛先を明記の上、締切日必着で実篤記念館まで。多数抽選。
締切: 11月5日(木)必着
* 締切後、定員に余裕がある場合、11日6日午前9時から18日午後5時まで電話で受け付けます(先着順)。

〈武者小路実篤記念館インフォメーション〉
開館時間:午前9時〜午後5時
入場料:大人(高校生以上)200円/小・中学生100円
 ※市内在住の65歳以上は無料
 ※市内在住・在学の小中学生は、土曜日は無料パスが使えます。
 ※「東京ミュージアムぐるっとパス」がご利用いただけます。
会期中の休館日:10月26日、11月2・9・16・24・30日
交通:京王線つつじケ丘駅または仙川駅より、徒歩10分
   小田急線成城学園前駅より「調布駅」または「神代団地」行バス稲荷前下車徒歩5分
住所:〒182-0003 調布市若葉町1−8−30
電話:03-3326-0648
ホームページ:http://www.mushakoji.org


●グーグル提供広告