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2015年9月11日

 記事のカテゴリー : 学会・講演会・展覧会情報

●日本近代文学館 秋の特別展「高見順という時代―没後50年―/川端康成と高見順」(2015年9月26日(土)~11月28日(土))

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展示情報です。

●公式サイトはこちら
http://www.bungakukan.or.jp/cat-exhibition/cat-exh_current/6465/
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高見順という時代―没後50年―/川端康成と高見順

9月26日(土)~11月28日(土)

激動の昭和を生きる

 かつて高見順という時代があった、という中島健蔵の名言の通り、彼は激動の昭和を常に文壇の中心選手として疾走し続けた巨星である。
 昭和の初頭、大学在学中に左翼活動を始めるが検挙されて転向。その後、時代の苦悩を饒舌体で綴った「故旧忘れ得べき」が第一回芥川賞候補となり、文壇にデビューした。浅草に生きる人々を共感をもって描いた「如何なる星の下に」に代表されるように、転向後の彼は、陋巷ろうこうの庶民の姿を独自の散文精神で綴っていくことになる。戦時下に陸軍報道班員としてビルマに派遣されるが、一方で彼は「文学非力説」を主張して全体主義の悪風に立ち向かった。しかし敗戦後は、時代に翻弄された自身の生き方を悔恨と共に振り返り、苦渋の道をたどることになる。自身の生きた時代とは何であったのか、を執拗に問い続ける中で、長編「いやな感じ」や評論「昭和文学盛衰史」を著し、自ら「高見順という時代」を総括していくのである。すでに病魔に冒されていた彼は、詩集『死の淵より』を残し、読者に深い感銘を与えてこの世に別れを告げたのだった。
 今回の高見順展は、没後50年を機に、あらためて彼が昭和という時代をいかに生き、自らそれをどのように総括しようとしたのかを見つめ直すことにねらいがある。そしてそれは同時に、彼が晩年、その設立に心血を注いだ日本近代文学館の成り立ちを問い返すことでもある。高見順自身が収集に努め、館に寄贈された数多くの貴重な資料を通し、あらためてその文学精神をたどってみたい。
(編集委員 安藤宏)

開館時間 午前9:30~午後4:30(入館は4:00まで)
観 覧 料 一般200円(20名以上の団体は一人100円)
休 館 日 日・月曜日、第4木曜日(10月22日、11月26日)
編集委員 荒川洋治・安藤宏・池内輝雄・宮内淳子・武藤康史

高見順という時代―没後50年チラシ.pdf

川端康成と高見順
(川端康成記念室・同時開催)

 明治32年(1899)年生まれの川端康成と、明治40年(1907)年生まれの高見順。ふたりの昭和を代表する文学者は、ともに鎌倉に居を構えて以降、親しく行き来する仲でした。鎌倉文庫の運営に心血を注ぎ、日本ペンクラブの活動や日本近代文学館の設立に尽力するなど、多く行動を共にしています。
 本展では、当時の書簡、原稿、雑誌などからその交流や、高見順の見た「川端文学」の姿を、また鎌倉文庫や日本ペンクラブの活動の記録から激動の時代を生きたふたりの文学者の姿を紹介します。   

記念講演会

「高見順という時代―没後50年―」開催を記念して、記念講演会を開催致します。ぜひご参加下さい。

主催 公益財団法人 高見順文学振興会
協力 公益財団法人 日本近代文学館
会場 日本近代文学館 講堂
定員 80名
受講料 1000円(展示観覧料含む)

●高見順の蹉跌
講師 池内紀(ドイツ文学者・エッセイスト)
日時 9月26日(土) 14:00~16:00

●高見順と現代
講師 荒川洋治(現代詩作家)
日時 11月3日(火・祝) 14:00~16:00

お問合せはTel:03-3468-4181(日本近代文学館)まで


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