東アジア恠異学会第99回定例研究会(2015年6月21日(日)、コープイン京都)

研究会情報です。
●公式サイトはこちら
http://kaiigakkai.jp/invitation.html
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 東アジア恠異学会第99回定例研究会
 日時:2015年6月21日(日)13時〜
 場所:コープイン京都
 ※昨年10月にも開催した会場です。
 (京都市中京区柳馬場蛸薬師上ル井筒屋町411)
 ※京都市営地下鉄四条駅・阪急電車烏丸駅 13番出口より北へ徒歩5分です。
 ※会場詳細については http://www.coopinn.jp/ もご参照ください。
内容:
○「高向公輔伝説の変容と奇縁婚姻物語」
 ー榎村寛之氏(三重県立斎宮歴史博物館)
【要旨】
六朝志怪小説に見られる、「前世からの宿縁を否定できずに結婚した男女の因縁物語」は、『今昔物語』にも見る事ができる。その主人公とされる九世紀の官人、高向公輔はもともと僧で、この奇縁により還俗、結婚したとされている。しかし現実の公輔の還俗理由はそれではなかった。さらにこの一件は、別の社会問題として12世紀の貴族社会で語られていた。ある小説が異国で一人歩きして歴史となり、社会に影響を与える、その過程を追って、意義を考えてみたい。
○「泉鏡花著『高野聖』内における「白痴」
     –明治期の「精神障害者」の状況との関係性から–」
 ー江坂正太氏(同志社大学大学院)
【要旨】
泉鏡花が明治33年(1900)に雑誌『新小説』誌上に発表した『高野聖』には、「白痴」という人物が登場する。この「白痴」を巡って、明治期の社会において、現代では「精神障害者」と呼びうる人々がどの様に社会の中で規定されて行く事になるのかについて、「断訴医学」・「瘋癲人取締規則」・「白痴教育」という3つの事象を取り上げて検討し、その上でこれらの事象が、泉鏡花が「白痴」という人物を生み出すに当たってどの様な影響を与える事になったのかについて考察する。