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2015年5月19日

 記事のカテゴリー : 学会・講演会・展覧会情報

●昭和文学会 2015(平成27)年度春季大会【特集 〈知〉の共有のあり方を問う】(2015年6月13日(土)午後1時より、立教大学 池袋キャンパス 14号館)

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研究会情報です。

●公式サイトはこちら
http://swbg.org/wp/?p=860
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2015(平成27)年度 昭和文学会 春季大会
日時 6月13日(土)午後1時より
会場 立教大学 池袋キャンパス 14号館(D501教室)
〒171-8501 東京都豊島区西池袋3-34-1

特集 〈知〉の共有のあり方を問う ――著作物の権利をめぐって――


【基調講演】
〈文学作品〉の輪郭を決めるもの ――資本・テクノロジー・著作権――
山田 奨治

【研究発表】
記録/文学の陥穽 ――〈権利〉の問題として再考する井伏鱒二『黒い雨』事件――
大木 志門

著作権を超える創造のケース ――ネット以降の事例を参考に――
藤田 直哉

ハンセン病文学における諸問題 ――本名・園名・ペンネーム――
佐藤 健太

【シンポジウム】
ディスカッサント 紅野 謙介

司会 尾崎 名津子・牧 義之

*研究集会終了後、太刀川記念館(3階)多目的ホールにて懇親会を予定しております。予約は不要、当日受付にてお申し込みください。
*学会当日は、立教大学の敷地内にある旧江戸川乱歩邸の見学ができます。見学可能な時間その他については、当日、アナウンスさせていただきます。

【【企画趣旨】
文学作品をはじめとした創作物は著作物という商品であり、資本としての一面を抱えている。同時に、過去から現在にわたる人間が産み出した〈知〉として共有されるべきものであるという視点もありうるだろう。
一体誰が、創作物を〈所有〉しているのだろうか。誰もが容易に情報の発信者となれる今日、創作物に対する権利に気がつかず、あるいは意図的に無視した利用や配信が多分野で横行している反動なのか、あらゆるものが商品とみなされる社会情勢も相まって、創作物の資本としての側面が重視され、著作物の〈所有〉をいかに定義し、保障するかをめぐっての法的対策が強化されている。法改正やTPP交渉次第では、新たな局面を迎える可能性もあるだろう。著作の〈所有〉に関わる議論は、創作物の権利を無視して利用することと、その権利を守ることとの対立関係をめぐってなされることが多いが、このレベルでの議論は、創作物を私的な〈所有〉の領域へと囲い込むことを無条件の前提としたものであり、〈知〉の共有されるべき側面を考えにくくしてしまっている。すなわち、「二次的著作物」や創作主体の措定不可能性、メディアテクノロジーの環境変化に伴う概念の変化、法と企業資本の倫理との関係性など、多様な今日的問題が見逃されてしまう恐れがある。
文学研究の水準においては、あたかも永遠に同一性を保持されるべき歴史的産物であるかのように個別の作品が論じられてきた一方で、テクスト論導入以降は創作物が〈作者〉という一つの起源に回収不可能なものとして捉えられてきた。これらの経緯が如上の問題にどのように関わるのだろうか。
本企画が目指すのは、著作権に関する研究、文学研究・文学批評というそれぞれの立場からの発言をふまえ、著作の権利に関わる当面の問題や今後の課題を分かち合う場を作ることである。殊に、著作物をめぐる現状が法と資本によって強固に下支えされていることに対して自覚的でありつつも、その論理とは異なる視座から〈知〉の共有のあり方を問う言説を、いかに構築できるのか追究してみたい。】


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