加藤静子・桜井宏徳編『王朝歴史物語史の構想と展望』(新典社研究叢書 271)

加藤静子氏・桜井宏徳氏よりいただきました。
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王朝歴史物語史の構想と展望
加藤 静子・桜井 宏徳 編
新典社研究叢書 271
A5上製函・704頁
978-4-7879-4271-5
20,000円+税
「王朝歴史物語史」の扉を開く
『栄花物語』に始まり、『大鏡』『今鏡』以下の鏡物へと連なる平安時代の歴史物語群を、相互の連関と他ジャンルとの交響の相のもとに捉え、仮名文の歴史叙述の内実と有機的な展開のありように迫る、気鋭の研究者30名による「王朝歴史物語史」の構想と展望の試み。
【目次】
まえがき●桜井宏徳
Ⅰ 王朝歴史物語史を拓く
●福長進
『栄花物語』正編・『同』続編・『大鏡』−連環体としての歴史叙述−
●福田景道
歴史物語の基軸としての「世継三作」−「先坊」の設定とその継承をめぐって−
●池田尚隆
『栄花物語』正編から続編へ
●加藤静子
女房文学史の中の『栄花物語』−宮仕え日記・実録の物語からの道程−
●桜井宏徳
『大鏡』から『無名草子』へ−王朝歴史物語史の周縁−
Ⅱ 王朝歴史物語の表現世界
栄花物語

●久保木秀夫
『栄花物語』主要伝本類概説
●木村朗子
『栄花物語』における性と権力
●鈴木貴子
身体の共有と違和−『栄花物語』の涙−
●塩見優
死者を抱く−『栄花物語』の子を看取る親をめぐって
●中村成里
『栄花物語』における藤原威子−正編と続編をつらぬく−
大鏡
●藤井貞和
歴史語りの「き」−「けり」を思い合わせる
●三角洋一
『大鏡』の文章を考えるために−仏典や漢詩文の表記から
●森下純昭
『大鏡』における道長女子の扱い方(源倫子系)−その方向性と作者との関係−
●中島俊博
『大鏡』の花山院−その似姿白河院批判−
●辻和良
『大鏡』における兼家像−流布本からの視線−
今鏡
●小島明子
『今鏡』後三条紀の叙述意識
●蔦尾和宏
『今鏡』寸描−雅実と忠実−
●陶山裕有子
今鏡の語りと弥勒信仰−美福門院、藤原忠通の往生の記事を中心に−
Ⅲ 王朝歴史物語をめぐる文学史
●浅田徹
栄花物語の歌会記事について−「布引の滝」巻・「松のしづえ」巻の歌会を例に−
●福家俊幸
『栄花物語』と仮名日記−『紫式部日記』『更級日記』を中心に−
●室田知香
『栄花物語』の後宮史叙述−月の宴巻・村上天皇後宮を中心に−
●井上眞弓
住み処をめぐる語り−『夜の寝覚』『狭衣物語』と『栄花物語』と
●和田律子
後冷泉朝文化圏と『栄花物語』続編−祐子内親王とその文化世界
●横溝博
『栄花物語』と中世王朝物語の関係について−『風につれなき物語』を例として−
●松野彩 
『うつほ物語』『大鏡』の任官・昇進描写−男の仮名文学の視点から−
●中丸貴史
漢文日記と歴史物語に関する一考察−『御堂関白記』『権記』『栄花物語』、一条天皇発病記事をめぐって−
●深沢徹
喰ってかかる『愚管抄』−ゆらぐ歴史叙述と、そのなかでの『今鏡』の位置−
Ⅳ 王朝歴史物語史への視座
●河添房江
『栄花物語』と唐物
●河田昌之
「駒競行幸絵巻」の主題について−王朝歴史物語絵巻に描かれた歴史的事象−
●関根賢司
佐藤謙三と歴史物語
あとがき/執筆者紹介