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2015年3月23日

 記事のカテゴリー : 新刊案内

●上野 誠『古典不要論への反撃!? 書評劇場』(笠間書院)

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4月上旬の刊行予定です。

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ISBN978-4-305-70772-7 C0095
四六判・並製・カバー装・188頁
定価:本体1,200円(税別)

読む楽しさを伝える、古典と歴史の読書案内。
今や、抱腹絶倒の書評家として名をはせる著者の真骨頂!

読売新聞掲載の書評をまとめ、
古典教師のホンネを綴ったおもしろうてやがて悲しきエッセイも収録。
書物と対話し、生への思索を深めてきた思考の軌跡がここに。

読売新聞紙上で話題の書評を一冊にまとめました。

生きるためには古典なんかいらない?
しかし、如何に生きるかと考えはじめたとたんに古典が必要になってくる!

【「いかに生きるか」という命題となると、自分で考えるしかない。経験に学ぶ、人に聞くという方法もあるが、そういう知恵にあたるものを考える場合、古典なくしては不可能だと考えるのが、私の立場である。いや、古典など読まなくても、多くの教訓本や人生本があるからよい、という人もいるかもしれない。しかし、そういう教訓本、人生本も、古典から学んだ知恵に、その源泉があるのだ。】......「はじめに」より

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■著者紹介

上野 誠(うえの・まこと)

1960年、福岡生まれ。国学院大学大学院文学研究科博士課程満期退学。博士(文学)。奈良大学文学部教授。国際日本文化研究センター客員教授。
第12回日本民俗学会研究奨励賞、第15回上代文学会賞、第7回角川財団学芸賞受賞。
『古代日本の文芸空間』(雄山閣出版)、『万葉体感紀行』(小学館)、『大和三山の古代』(講談社現代新書)、『魂の古代学―問いつづける折口信夫』(新潮選書)、『万葉挽歌のこころ―夢と死の古代学』(角川学芸出版)『日本人にとって聖なるものとは何か―神と自然の古代学』(中公新書)など著書多数。
万葉文化論の立場から、歴史学・民俗学・考古学などの研究を応用した『万葉集』の新しい読み方を提案。近年執筆したオペラの脚本も好評を博している。

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■ご予約・ご注文は版元ドットコムで
http://www.hanmoto.com/bd/isbn978-4-305-70772-7.html
または、直接小社まで、メールでinfo@kasamashoin.co.jpご連絡いただいても構いません。またはこちらのフォームで、購入希望としてご連絡ください(書名・冊数・お名前・ご住所・電話番号を明記してください)。
http://kasamashoin.jp/mailform.html
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【目次】

はじめに

書名「古典不要論への反撃!?」の由来
古典を愛する人びとの存在
では、お前はどう考えるのか
ハンナ・アーレント
好機到来
副題「書評劇場」の由来

Ⅰ 書物の劇場

1 時代と人間
日本人の万葉集物語 『万葉集と日本人―読み継がれる千二百年の歴史』小川靖彦著
女帝から見た日本古代史 『女帝の古代日本』吉村武彦著
傑出した奈良時代天皇論 『聖武天皇と紫香楽宮』栄原永遠男著
愛の帝国の理想 『孝謙・称徳天皇』勝浦令子著
地方官人たちの古代史 『地方官人たちの古代史―律令国家を支えた人びと』中村順昭著
古代史から現代への問いかけ 『古代豪族と武士の誕生』森公章著
旅する説教師 『宣教使 堀秀成―だれも書かなかった明治』錦仁著
日本型ボランティア文化の原型 『お伊勢参り―江戸庶民の旅と信心』鎌田道隆著
単純化できない歴史 『金沢庄三郎―地と民と語とは相分つべからず』石川遼子著
小学校中退の大学者は、いかに生まれたか? 『ある老学徒の手記』鳥居龍蔵著
政治権力なるものをリアルに描く  『田中角栄―戦後日本の悲しき自画像』早野透著
やがて悲しき田中角栄伝 『角栄のお庭番 朝賀昭』中澤雄大著
毒のある芸人伝 『上岡龍太郎 話芸一代』戸田学著
花やかで、哀しい役者伝を読む 『勘三郎伝説』関容子著

2 人間と文学
古典学者の力量を知る 『杜甫』川合康三著
淡い味付けの意味するもの 『阿蘭陀西鶴』朝井まかて著
古典学者の自己プロデュース 『本居宣長―文学と思想の巨人』田中康二著
歴史にイフを持ち込むことの是非を問う? 『慶喜のカリスマ』野口武彦著
訳すための教養、評するための教養 『個人完訳 小泉八雲コレクション 骨董・怪談』小泉八雲著・平川祐弘訳
漱石という交差点 『夏目漱石周辺人物事典』原武哲・石田忠彦・海老井英次編
夢と体の博物誌 『夢想と身体の人間博物誌―綺想と現実の東洋』張競著
深奥を見つめる心、古代を見つめる歌 『前登志夫 全歌集』前登志夫著
短歌の今 『オレがマリオ』俵万智著
村上春樹をどう論ずるか? 『村上春樹で世界を読む』重里徹也・三輪太郎著
同時代を生きるものを作るということ 『東映ゲリラ戦記』鈴木則文著
消費される男たちの物語 『「A V男優」という職業―セックス・サイボーグたちの真実』水野スミレ著
風来坊の記憶の海 『とこしえのお嬢さん―記憶のなかの人』野見山暁治著
国語学者はガンとどう向き合っているのか? 『大学教授がガンになってわかったこと』山口仲美著

3 文学と文化
古典世界への回路 『新釈漢文大系』
漢文教育改革案 『気ままに漢詩キブン』足立幸代編著・三上英司監修
歌の国、日本へ 『コレクション日本歌人選』和歌文学会監修
言葉につく手垢とは? 『万葉語誌』多田一臣編
歩いて浸る歌の情感 『日本全国 万葉の旅 大和編』坂本信幸・村田右富実著/牧野貞之写真
桜の美学の本質は......問いかける桜の書 『桜は本当に美しいのか―欲望が生んだ文化装置』水原紫苑著
引き際の美学 『引き算思考の日本文化―物語に映ったこころを読む』橋本雅之著
史書を読むとは、いったいどういうことなのか 『史書を読む』坂本太郎著
「昔はよかった」をくつがえす 『本当はひどかった昔の日本―古典文学で知るしたたかな日本人』大塚ひかり著
斬新な歌人伝に何を学ぶか 『異端の皇女と女房歌人―式子内親王たちの新古今集』田渕句美子著
熊野、堆積した土地の記憶 『熊野、魂の系譜―歌びとたちに描かれた熊野』谷口智行著
能を観るための分厚い入門書 『能を読む① 翁と観阿弥―能の誕生』『能を読む② 世阿弥――神と修羅と恋』『能を読む③ 元雅と禅竹――夢と死とエロス』『能を読む④ 信光と世阿弥以後―異類とスペクタクル』梅原猛・観世清和監修
研究は、情熱とロマンである―― 『洋楽渡来考再論―筝とキリシタンとの出会い』皆川達夫著
等身大の林羅山を描く 『林羅山―書を読みて未だ倦まず』鈴木健一著
村の物語とは―― 『増補新版 村落伝承論―『遠野物語』から』三浦佑之著
詩による君臣の心の交流 『大正天皇漢詩集』石川忠久編著
詩が表現するものとは何か? 『おいしそうな草』蜂飼耳著
愛のフランス文学史をいかに記述するか? 『フランス文学と愛』野崎歓著
明日を創る読書とはどんなものか? 『本よむ幸せ』福原義春著

4 文化と時代
通史を書く、覚悟と勇気 『倭国のなりたち』木下正史著
「帰化人」から「渡来人」へ 『渡来の古代史ー国のかたちをつくったのは誰か』上田正昭著
出雲、沖ノ島、そして伊勢 『出雲大社―日本の神祭りの源流』千家和比古・松本岩雄編◆『神の島 沖ノ島』藤原新也・安部龍太郎著
古典と現代短歌を結ぶもの 『日本の恋の歌―貴公子たちの恋』『日本の恋の歌―恋する黒髪』馬場あき子著
あこがれの歴史をどう書くか 『唐物の文化史―舶来品からみた日本』河添房江著
古典の何を、どう伝えるのか? 『うた恋い。和歌撰 恋いのうた。』渡部泰明著/杉田圭画
日本仏教とは何ぞや? 『日本仏教の社会倫理―「正法」理念から考える』島薗進著
人形遣いの文楽案内 『文楽へようこそ』桐竹勘十郎・吉田玉女著
「記録」と庶民の歴史と 『昭和の貌―《あの頃》を撮る』麦島勝写真/前山光則文
あきれるばかりのコレクション 『東京大学の学術遺産 捃拾帖』モリナガ・ヨウ著
民俗学と民藝運動とを比較する 『民俗と民藝』前田英樹著
消えてよいか、民俗学? 『「二〇世紀民俗学」を乗り越える』福田アジオ・菅豊・塚原伸治著
旬の芸人を捜すということは? 『笑いの花伝書』滝大作著

Ⅱ 古典教師の煩悶

試験の季節
急所は何か?
阿倍仲麻呂
古代の神と天皇
教師について
学問の東西

おわりに

初出一覧
書評 編著者名索引
書名索引


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