日中対照言語学会 3月月例会(2015年3月14日(土)、大東文化会館K-403)

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3月月例会のお知らせ
日中対照言語学会員各位
 日中対照言語学会3月例会を下記の通り開催致します。どなたでも自由にご参加いただけますので、お誘いあわせのうえ多数ご来場くださいますようお願い申し上げます。
とき
2015年3月14日(土)18:00-20:00
場所
大東文化会館K-403
発表者
洪安瀾(大東文化大学博士後期課程)
テーマ
動態存在文に見られる名付け的な意味について
提要
 中国語の静態存在文は、一般的には動作の結果が保持されていることを示す。それに対して、「動態存在文」は主体のある場所での動作を表す。その動作は「主体の存在方式」として考えられる。「動態存在文」は、このような存在方式を表す文である。
(1)湖里游着一群鸭子。(李临定1993:335)
湖ではアヒルの一群が泳いています。(同上)
(2)草原上奔驰着一群骏马。(同上)
草原には駿馬の群れが疾駆しています。(同上)
(3)空中飘着雪花。(同上)
空に雪がひらひらと舞っています。(同上)
(4)夕阳中摇曳着羽毛草。(宋玉柱2007:55)
夕焼けの中にはハブソウがゆらゆらと揺れている。(筆者訳)
(5)草原上弥漫着晨雾。(宋玉柱2007:56)
草原に朝霧が広がっている。(筆者訳)
 本発表は、連語論の蓄積(鈴木康之2011、言語学研究会編1983など)を参考とし、動態存在文に見られる内容に基づき、以下のような名付け的な意味に分類する。
「空間的な移動のむすびつき」(例1、例2、例3)(鈴木康之2011:29)
「モノの繰り返しのむすびつき」(例4)
「モノの拡大・縮小のむすびつき」(例5)
 「モノの繰り返しのむすびつき」と「モノの拡大・縮小のむすびつき」は、筆者による分類である。連語がそれぞれ、モノの「間欠・循環」のように繰り返している出来事と、「拡大・縮小」の変化を表している出来事に対する名付けである。