西尾市岩瀬文庫企画展「こんな本があった!~岩瀬文庫平成悉皆調査中間報告展12~」(平成27年1月31日(土)~4月5日(日)【入場無料】)

展示情報です。
●公式サイトはこちら
http://www.city.nishio.aichi.jp/nishio/kaforuda/40iwase/kikaku/58konna12/konna12.html
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こんな本があった!
~岩瀬文庫平成悉皆調査中間報告展12~
平成27年1月31日(土)~4月5日(日)
西尾市岩瀬文庫・岩瀬文庫資料調査会
はじめに
 ~書誌データベースより統合的データベースへ
岩瀬文庫には、孤本(外の文庫図書館には所蔵されない一点物の珍書)が妙に多いことに気づきます。それは、文庫の集書方針として、重複本を厳密に排除してくれたおかげなのです。その結果、書籍の数が集まるにつれて、世にある本だけでは収集が進まなくなり、自ずから珍書を求める必要に迫られます。そのような岩瀬弥助の難しい要求に応えるために、東西の古書店主たちが稀書を探索して積極的に協力してくれたのでした。もちろん、その背景には弥助の財力があったからですが、それだけではこうはいきません。古書店主を動かす弥助の熱意と、良い物を引き寄せる収集運とが尋常でなかったことを物語っているように感じられます。
 そのような一点物の資料は、必然的にさまざまな著作者の自筆本が多くなります。そのため、岩瀬文庫は、多彩な先人たちの筆蹟を知る上でも、稀有な宝庫となっているのです。悉皆調査の結果、存在の判明したそれらの資料群を活用しない手はありませんね。
 旧冬十二月より、一つの試みとして、岩瀬文庫書誌データベースにおいて、重要な自筆資料の一部に、筆蹟サンプルの画像データとのリンクを開始しました。今後、さまざまな筆蹟資料を照合する際に、岩瀬文庫は大きな威力を発揮してくれることでしょう。
 あわせて、重要資料の全文テキストとのリンクも開始しました。これは、くずし字が苦手な人の読書を支援する目的のほかに、将来必ずや整備されるべき、日本語の全古典籍の全文テキストの集積という大事業への貢献をも目指しています。なお、この全文テキストのデータ作りには、岩瀬文庫資料調査会や「名古屋古書の会」のボランティアの皆さんの協力を得ました。
 これらはいまだささやかな試みですが、岩瀬文庫で始まった統合的書誌データベースが、将来、日本の人文学の学術基盤の向上に貢献できることを願っています。
 岩瀬文庫平成悉皆調査も終盤にさしかかりました。本年も、「こんな本があった!」を紹介する中間報告展を、岩瀬文庫を守って下さる市民の皆さんへの感謝を込めつつ催します。
平成27年正月 悉皆調査責任者
    名古屋大学文学研究科(日本文学) 塩村 耕(しおむら こう)
□■展示解説■□
2月14日(土)
□■連続講座■□
第3回「地域史と地籍図」 2月1日(日) 
金田 章裕氏(京都大学名誉教授・西尾市史編集委員長)
□■特別講座■□
「今年度の調査からわかったこと Vol.12」 3月1 5日(日)
塩村 耕氏(名古屋大学大学院教授/岩瀬文庫資料調査会会長)
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