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2014年9月26日

 記事のカテゴリー : 新刊案内

●室伏信助『王朝日記物語論叢』(笠間書院)

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10月中旬の刊行予定です。

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室伏信助『王朝日記物語論叢』(笠間書院)
ISBN978-4-305-70738-3 C0095
A5判・上製・カバー装・618頁
定価:本体13,000円(税別)

ことばの芸術として
王朝の日記物語を
きわめた究極の論叢

氾濫する文化史研究から
いかにして「文学」を取り戻すか

『土佐日記』、「伊勢日記」(『伊勢集』巻頭作品)、
『蜻蛉日記』、『紫式部日記』に連なる日記物語の系譜と、
『枕草子』作者・作品論、『伊勢物語』成立展望、
『竹取物語』解釈についての小論、そして
『源氏物語』本文研究、読解論を中心とした諸問題と、
原作と改作を考える座談会「源氏物語と冬のソナタ」等、収録。

【 本書は、前著『王朝物語史の研究』に収録できなかった日記文学と随筆を第一章とし、第二章は源氏物語を中心とした物語文学によって構成されている。従って表題にも示した「王朝日記物語」とは、いわゆる日記文学と物語文学とを含めた呼称だが、しかし、この「日記物語」という呼称には、いま一つの意味がこめられている。その「日記」とは、実録としての日記ではなく、実録に拠りながらも、それを虚構化して成立した作品なのである。現在ではそれを一般に「日記文学」と称しているが、当時の呼称に即していえば、むしろ「日記物語」というにふさわしい作品なのである。(中略)
 ことほどさように、日記文学と物語とは、古人の意識において相通するものがあったから、近代に成立した日記文学という呼称よりも当時の実感に即した呼称といえよう。ただ表題としては、物語文学と並称することから、一種の掛けことば的呼称と考えたい。...「はじめに」より】

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■著者紹介

室伏信助(むろふし しんすけ)
一九三二年生まれ。國學院大學大学院博士課程修了。
跡見学園女子大学教授、東京女子大学教授を経て、現在、跡見学園女子大学名誉教授。文学博士。昭和四十九年、第3回武田祐吉博士記念賞。平成八年、第18回角川源義賞を受賞。
主な著書に、『王朝物語史の研究』(平成七年、角川書店)、『新版 竹取物語』(平成十一年、角川書店)、『世界一わかりすぎる源氏物語』(共著、平成二十三年、角川書店)、『テーマで読む『源氏物語』(全四巻)』(監修、平成二十ー二十二年、勉誠出版)など。

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■ご予約・ご注文は版元ドットコムで
http://www.hanmoto.com/bd/isbn978-4-305-70738-3.html
または、直接小社まで、メールでinfo@kasamashoin.co.jpご連絡いただいても構いません。またはこちらのフォームで、購入希望としてご連絡ください(書名・冊数・お名前・ご住所・電話番号を明記してください)。
http://kasamashoin.jp/mailform.html
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【目次】

はじめに

第一章 物語としての日記文学と随筆

第一節 日記物語

 『土佐日記』と貫之
 憧憬の愛―伊勢
 『秋山虔 伊勢』(王朝の歌人)[書評]
 ことばの芸術への果敢な挑戦 『秋山虔 伊勢』(ちくま学芸文庫)解説
 『蜻蛉日記』の文学史的位置―その表現史的位相をめぐって―
 『蜻蛉日記』研究の近景―序文の読みをめぐって―
 『蜻蛉日記』の序文と下巻の世界
 かくありし時過ぎて―歌から散文へ―
 『紫式部日記』研究の問題点―展望と動向をめぐって―
 『紫式部日記』の表現機構―「十一日の暁」をめぐって―
 『紫式部日記』の虚構と他者
 『紫式部日記』の消息体文―その不思議な表現世界―
 『紫式部日記』における『源氏物語』
  ―「こころみに物語をとりて見れど見しやうにもおぼえず」をめぐって―
 『紫式部日記』の語法存疑
 紫式部論―その可能性をめぐって―

第二節 随筆

 清少納言
 枕草子
 『枕草子』一―一段
 『枕草子』前田家本の性格

第二章 物語文学

第一節 『伊勢物語』と『竹取物語』

 物語を喚びおこすうた
 『伊勢物語』の成立展望
 『伊勢物語』をどう読むか―『伊勢物語童子問』遠望―
 『竹取物語』の世界
 王朝文学と漢詩文―『竹取物語』をめぐって―

第二節 『源氏物語』をめぐる諸問題

 大島本『源氏物語』採択の方法と意義
 人なくてつれづれなれば―『源氏物語』の本文と享受―
 『源氏物語』の本文
 大島本『源氏物語』研究の展望
 明融本「浮舟」巻の本文について
 大島本『源氏物語』の再生―新大系本の本文作成過程―
 幻想から理想へ―源氏物語本文整定の方法―
 『源氏物語』の本文とはなにか―大島本「初音」巻をめぐって―
 『源氏物語』の巻末異文
 未だ不審を散ぜず―源氏物語の本文整定―
 『源氏物語』の諸本 青表紙本の展望
 本文研究を再検討する意義
 國學院と源氏物語研究―本文研究をめぐって―
 一本を見つめるということ―源氏物語 千年紀に憶う―
 「とぞ本に」という結び
 源氏物語の人物造型 末摘花
 明石君物語の主題―驚異の表現と文脈の理路―
 続篇の胎動―匂宮・紅梅・竹河の世界―
 源氏物語とキツネたち
 『源氏物語』と「冬のソナタ」(前半)

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著作目録
あとがき


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