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2014年2月12日

 記事のカテゴリー : 新刊案内

●市瀬雅之・城﨑陽子・村瀬憲夫著『万葉集編纂構想論』(笠間書院)

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3月上旬の刊行予定です。

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市瀬雅之・城﨑陽子・村瀬憲夫著『万葉集編纂構想論』

ISBN978-4-305-70725-3 C0092
A5判・上製・カバー装 428頁
定価:本体11,000円(税別)

全二十巻を貫く志向

万葉集を編み、形作るための志向、
その志向を支える理念や主題を「構想」と定義。
成立のプロセスや、当時の歴史的実態に還元する読みを排し、
現態をあるがままに捉える。
全巻に一貫する、「歌を用いて、天皇を中心とした
律令社会の理想像をあらわす」構想を読み解く最新の編纂研究。

【『万葉集』は巻毎にその性格を異にしていて、巻の編集の構想が比較的見えやすい巻もあれば、そうでない巻も多い。ましてやいくつかの巻を束ねたかたちでその編集の構想を問おうとすると、越えなければならないハードルは一層高くなる。本書ではその困難さを承知のうえで、『万葉集』全体にわたる万葉集編纂構想論の展開に挑んでみようと思う。『万葉集』二十巻全体を視野に入れた論述であるところに、本書の特色と心意気がある。...第一部第二章より】

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■著者紹介

市瀬雅之(いちのせ まさゆき)
1961年生まれ。梅花女子大学教授。著書に『大伴家持論―文学と氏族伝統―』(おうふう 1997年)、『万葉集編纂論』(おうふう 2007年)、『北大阪に眠る古代天皇と貴族たち―記紀万葉の歴史と文学―』(梅花学園生涯学習センター刊 2010年)など。

城﨑陽子(しろさき ようこ)
1962年生まれ。國學院大學兼任講師・東洋大学非常勤講師。著書に 『万葉集の編纂と享受の研究』(おうふう 2004年)、『近世国学と万葉集研究』(おうふう 2009年)、『万葉集を訓んだ人々―万葉文化学の試み―』(新典社 2010年)など。

村瀬憲夫(むらせ のりお)
1946年生まれ。近畿大学名誉教授。著書に『万葉の歌―人と風土―』第9巻〔和歌山〕(保育社 1986年)、『万葉 和歌の浦―若の浦に潮満ちて―』(求龍堂 1992年)、『紀伊万葉の研究』(和泉書院 1995年)、『萬葉集編纂の研究―作者未詳歌巻の論―』(塙書房 2002年)、『万葉びとのまなざし―万葉歌に景観をよむ―』(塙書房 2002年)など。

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■ご予約・ご注文は版元ドットコムで
http://www.hanmoto.com/bd/isbn978-4-305-70725-3.html
または、直接小社まで、メールでinfo@kasamashoin.co.jpご連絡いただいても構いません。またはこちらのフォームで、購入希望としてご連絡ください(書名・冊数・お名前・ご住所・電話番号を明記してください)。
http://kasamashoin.jp/mailform.html
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【目次】

凡例

第一部 万葉集編纂研究の現在と展望◆村瀬憲夫

 第一章 伊藤博著『萬葉集の構造と成立』の顕彰と検証
 第二章 万葉集編纂構想論―本書の志向するところとその概要―

第二部 構造論から構想論へ◆市瀬雅之

 第一章 藤原宮から寧楽宮の和歌へ
  第一節 巻一の場合
  第二節 巻一から巻六への若干の見通し
 第二章 寧楽宮前期の構想
  第一節 巻六の場合
  第二節  関東行幸歌群の場合
 第三章 つなぐという視点
  第一節 巻七の場合
  第二節 巻十一・十二の場合
  第三節 巻七から巻十六への若干の見通し
 第四章 寧楽宮後期の構想
  第一節 巻十七冒頭三十二首の場合
  第二節 白雪応詔歌群の場合
  第三節 巻十七から巻二十への若干の見通し

第三部 部類歌巻の編纂と構想◆城﨑陽子
 第一章 「部類歌巻」という志向
 第二章 「羈旅」という部類と編纂
  第一節 「羈旅」という表現と場と
  第二節 「羈旅発思」の表現と環境と
 第三章 「問答」という表現形式と編纂
  第一節 巻十一・十二の場合
  第二節 巻十三の場合
 第四章 「季節」という表現形式と編纂
 第五章 「譬喩」という表現技法と編纂
 第六章 「東歌」という世界観と編纂

第四部 構想論・構造論・歌人論◆村瀬憲夫
 第一章 巻六巻末部編纂の構想
  ―巻六の現態の読解を通して巻六編者の想定に及ぶ―
 第二章 末四巻編纂の構想(一)
  ―都びと「家持」が夷に身を置いて歌った都視線の世界―
 第三章 末四巻編纂の構想(二)
  ―移りゆく時(うつろひ)の自覚と永遠への願い―

結びにかえて◆村瀬憲夫

 所収論文一覧
 あとがき
 索引(事項・歌番号)


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