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2013年3月15日

 記事のカテゴリー : 新刊案内

●原道生・金山秋男・居駒永幸『古典にみる日本人の生と死 いのちへの旅』(笠間書院)

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4月下旬の刊行予定です。

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原道生・金山秋男・居駒永幸
『古典にみる日本人の生と死 いのちへの旅』
(明治大学人文科学研究所叢書)

ISBN978-4-305-70693-5 C0091
定価:本体3,800円(税別)
A5判・上製・460頁

日本人はどのように死を受け入れ生きてきたのか。
いのちへの畏(おそ)れが失われつつある現在、かつて持ち得ていた生と死をめぐる、いにしえの人々の豊かな知恵と視座の回復を目指す。神話に始まる古事記から近代の漱石まで、文学・芸能・宗教の古典作品を通して、日本人の、そして我々の死にまつわる文化を見極める。

【伝統や文化が共有されていた時代には、いのちは自己を超え、他者とつらなり、万物に開かれていたといってよい。
そのいのちの暖かさや哀しさやなつかしさを体得するには、人が生まれ、老い、病み、そして死んでいく現場に立ち合い、共体験するに若くはない。なぜなら、そこには必ず生老病死をめぐることばや仕来り、儀礼や信仰があり、それらが文化として継承されて来たにすぎない。
本書は、いのちへの遡行を通して、文化・型の発生のメカニズムを見極めようとする三人の学徒の熱意から生まれた共同研究の成果である。...「はじめに」より】

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【著者紹介】

原 道生(はら みちお)
明治大学名誉教授。1936年東京都生まれ。東京大学大学院博士課程中退(単位取得)。著書に『近松門左衛門』新潮社、『近松集』尚学図書。共編著に『日本文芸史ー表現の流れー』河出書房新社、『近松浄瑠璃集 上・下』岩波書店など。

金山秋男(かなやま あきお)
明治大学教授。死生学・基層文化研究所代表。1948年栃木県生まれ。東京大学大学院博士課程修了。著書に『歎異抄』致知出版、共著に『「生と死」の図像学』至文堂、『巡礼ーその世界』風間書房、『人はなぜ旅に出るのか』風間書房、『生と死の東西文化史』方丈堂出版など。

居駒永幸(いこま ながゆき)
明治大学教授。1951年山形県生まれ。國學院大學大学院博士課程修了。著書に『古代の歌と叙事文芸史』笠間書院、『東北文芸のフォークロア』みちのく書房、共編著に『日本書紀[歌]全注釈』笠間書院など。

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■ご予約・ご注文は版元ドットコムで
http://www.hanmoto.com/bd/isbn978-4-305-70693-5.html
または、直接小社まで、メ―ルで info@kasamashoin.co.jp ご連絡いただいても構いません。またはこちらのフォ―ムで、購入希望としてご連絡ください(書名・冊数・お名前・ご住所・電話番号を明記してください)。
http://kasamashoin.jp/mailform.html
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【目次】

はじめに 金山秋男

生と死の古代 居駒永幸

序章 生と死の境界
第1章 生と死の起源神話
 はじめに 
 一 黄泉国神話と邇々芸命婚姻神話 
 二 アメワカヒコの葬儀と遊部 
 結び 
第2章 敗死する皇子と歌
 はじめに 
 一 倭建命 
 二 忍熊王 
 三 大山守命 
 四 軽太子と軽大郎女 
 結び 
第3章 死者の歌の発生
 はじめに 
 一 倭建命の大御葬歌 
 二 奄美沖縄の葬歌 
 結び 
第4章 挽歌と境界表現
 はじめに 
 一 建王の悲傷歌 
 二 天智挽歌 
 三 人麻呂の泣血哀慟歌 
 四 尼理願の挽歌 
 結び 
第5章 古代的「命」への視座--「命の全けむ人は」の歌--
 はじめに 
 一 思国歌の「命」 
 二 「命の全けむ人は」の意味 
 三 万葉歌の「命/またし」 
 結び 
 終章 古代文学の死生観

「身替り」劇をめぐっての試論--逆説的な「生」の意義づけ-- 原道生

はじめに--「身替りの贋首」--
第1章 「贋首」の計成立の前提--「生き顔と死に顔は相好の変はるもの」--
第2章 「身替りの論理」の発見
 一 「身替りの論理」とは--意図と結果の有機的結合 
 二 三段階の展開--近世演劇への道程 
第3章 生け贄としての身替り--記紀の挿話から--
第4章 神仏による身替り--利生霊験譚の流れ--
 一 説教節・初期浄瑠璃 
 二 加賀掾・角太夫 
 三 元禄期の近松--浄瑠璃と歌舞伎 
 四 紀海音 
第5章 弱者の果たす身替り--現世の人間関係の中で--
 一 中世的源流 
 二 浄瑠璃の継承--初期の諸作 
 三 身替りの開花--宝永期以降の近松 
おわりに

生死解脱の諸相 金山秋男

はじめに--日本人の死生観--
第1章 色空不二
 一 無門 
 二 掃蕩門 
 三 扶起門 
第2章 身心脱落、脱落身心--道元
第3章 空即是色の美学
 一 世阿弥 
 二 芭蕉 
第4章 遊行と放浪
 一 一遍 
 二 放哉 
第5章 意識という不幸--漱石の苦闘
おわりに--いのちへの旅--


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