小林洋介『〈狂気〉と〈無意識〉のモダニズム–戦間期文学の一断面』(笠間書院)

2月下旬の刊行予定です。
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小林洋介
『〈狂気〉と〈無意識〉のモダニズム–戦間期文学の一断面』(笠間書院)
ISBN978-4-305-70682-9 C0093
定価:本体2,800円(税別)
四六判・上製・カバー装・342頁
理性の崩壊または損壊、すなわち〈狂気〉。
人間心理の中の、意識せざる意識、すなわち〈無意識〉。
戦間期(一九一八~三七年ごろ)の文学にみられる
<狂気>と<無意識>の表象を分析することによって、
<脱近代>としてのモダニズムの様態を解き明かす。
【本書は、戦間期の文学に表象された〈狂気〉と〈無意識〉のありようを分析し、その特性を論じるものである。
〈狂気〉と〈無意識〉に共通するのは、それらが〈非理性〉であるということだ。戦間期の文学は、近代性の重要な柱であった〈理性〉に反抗することによって、ある種の〈脱近代〉を実現したように思える。そこで私は本書において、文学作品における〈狂気〉と〈無意識〉の表象に着目することで、戦間期文学の〈脱近代〉性を解明しようと考えたのである。 】…「プロローグ」より
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【著者紹介】
小林 洋介(こばやし・ようすけ)
1977年、埼玉県生まれ。
2008年3月、上智大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学。
2011年9月、博士(文学)取得(上智大学)。
現在、実践女子大学、上智大学、千葉大学等非常勤講師。
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【目次】
プロローグ
序章 近・現代文学史における戦間期モダニズムの心理描写
   –〈自然科学的心理観〉と〈心身〉の観点から–
第1部 〈自然科学的心理観〉と〈心身〉の文学
第一章 明治期における〈自然科学的心理観〉と文学
第二章 狂気に関する戦間期以前の〈科学〉と文学
第三章 戦間期の〈精神科学〉と身体・無意識・病理
第2部 戦間期モダニズム文学と〈狂気〉の表象
第一章モダニティとしての〈狂気〉の再発見
  –中村古峡作品及び 『変態心理』 記事を中心に–
第二章方法としての〈狂人の一人称語り〉
  –芥川龍之介 「河童」–   
第三章〈人格〉の異常と表現行為をめぐる物語
  –川端康成 「或る詩風と画風」–   
第3部 モダニティとしての〈無意識〉と〈心身〉
第一章他者の心理を〈科学〉的に〈探偵〉すること
  –江戸川乱歩 「D坂の殺人事件」 「心理試験」–  
第二章〈無意識〉という機構、 支配される自己
  –横光利一 「機械」–   
第三章「象徴」 による無意識の表象
  –川端康成 「水晶幻想」–   
第四章時間と空間の中の〈心身〉
  –横光利一 「時間」–   
第五章物理的現象としての〈心〉
  –横光利一 「雅歌」–   
終章 脱近代・反理性としての戦間期モダニズム
初出一覧
あとがき
索引 [人名・書名]・(左開き)