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2012年3月14日

 記事のカテゴリー : 新刊案内

●加藤弓枝『細川幽斎』[コレクション日本歌人選](笠間書院)

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4月6日発売予定です(取次搬入)。

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コレクション日本歌人選033
細川幽斎[加藤弓枝]
四六判・並製・122ページ

ISBN978-4-305-70633-1 C0092
定価:本体1200円(税別)

うたの森に、ようこそ。
柿本人麻呂から寺山修司、塚本邦雄まで、日本の代表的歌人の秀歌そのものを、堪能できるように編んだ、初めてのアンソロジー、全六〇冊。「コレクション日本歌人選」の、細川幽斎です。

和歌、連歌、俳句の上手である。
茶道、能楽、刀の目利き、何でもその奥儀に達せぬものがない。
(1行くらいやや空ける:続きの文章ではないので)
信長も、秀吉も、家康も、彼を見るときは、みんな特別な眼つきをした。 松本清張

細川幽斎 ほそかわゆうさい
戦国時代に文と武に生きた武将。本名細川藤孝、玄旨また幽斎と号した。足利義昭と織田信長に仕え、有識と歌学の知識によって秀吉や家康に信任された。三条西実枝から『古今集』の秘事を、九条稙通から『源氏物語』の奥義を授かり、二条家の歌風を中世から近世へと継承。丹後田辺城を石田三成軍に囲まれたとき、歌道の滅亡を恐れた後陽成天皇が綸旨を発して救出したことは有名。熊本細川家の家祖となり、子に三斎(忠興)を持つ。多くの弟子を有し、松永貞徳もこの幽斎から歌を学んでいる。

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●シリーズ全体像を説明したPDFはこちら
○1期
http://kasamashoin.jp/shoten/kajinsen.pdf
○2期
http://kasamashoin.jp/shoten/kajinsen_2nd.pdf
●シリーズ特設サイトはこちら
http://kasamashoin.jp/2011/02/post_1689.html
●「コレクション日本歌人選」パンフレット(上記PDF)を無料でお送りいたします。
※こちらのフォームで、「コレクション日本歌人選」パンフレット、希望として、ご請求ください。
http://kasamashoin.jp/mailform.html
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【著者プロフィール】
加藤弓枝 かとう・ゆみえ
1974年岐阜県生。名古屋大学大学院博士課程単位取得満期退学。博士(文学)。現在 豊田工業高等専門学校准教授。
主要著書・論文『藘庵文庫目録と資料』(共著、日本書誌学大系93、青裳堂書店)「小沢藘庵の和歌指南--安永期の添削資料を中心にー」(『中世近世和歌文芸論集』所収、思文閣出版)

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■ご予約・ご注文は版元ドットコムで
http://www.hanmoto.com/bd/isbn978-4-305-70633-1.html
または、直接小社まで、メールで info@kasamashoin.co.jp ご連絡いただいても構いません。またはこちらのフォームで、購入希望としてご連絡ください(書名・冊数・お名前・ご住所・電話番号を明記してください)。
http://kasamashoin.jp/mailform.html
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【目次】
01 今ははや心のままに積もるらし嵐の後の松の白雪
02 敷島の道の伝への末すぐに行く末守れ住吉の神
03 明石潟かたぶく月も行く舟も飽かぬ眺めに島がくれつつ
04 雲はらふ与謝の浦風さえくれて月ぞ夜わたる天の橋立
05 見るがごとくあふげ神代の鏡山けふあら玉の春の光を
06 老の浪あはれ今年もこゆるぎの五十といはむ限をぞ思ふ
07 軒ちかき梅が香ながら玉簾ひま求め入る春の夕風
08 霞むべき山の端遠くなりにけり曇りなはてそ春の夜の月
09 花鳥の色にも音にも霞のみ猶たちまさる春の明ぼの
10 花見にと出でたちもせず八重葎心にしげき春雨の空
11 夕されば雪かとぞみる卯の花の垣ほの竹の枝もたわわに
12 植ゑわたす麓の早苗一方になびくとみれば山風ぞ吹く
13 風の音村雲ながらきほひきて野分に似たる夕立の空
14 蝉の声さながらまがふ時雨かな立ちよる袖に杜の夕露
15 はるばると与謝の湊の霧はれて月に吹きこす伊根の浦風
16 灯を守りつくして更くる夜に窓うつ雪の音を聞くかな
17 剣をばここに納めよ箱崎の松の千歳も君が代の友
18 慣れなれし身をば放たじ玉手箱二世にかけぬ中に有りとは
19 九重に今日つむ袖の色も香も深き山路の菊の下露
20 色をうつし匂ひをとめて嬉しさや袂につつむ梅の下風
21 をさまれる御代ぞとよばふ松風に民の草葉も先づなびくなり
22 月今宵音羽の山の音に聞く姨捨山の影も及ばじ
23 白妙の月は秋の夜かくばかり越路の山の雪もありきや
24 一枝の花盗人となりにけり袖にくらぶの山の帰るさ
25 天の原明けがた白む雲間より霞にあまる富士の雪かな
26 仙人の住みかとやいはん乱れ碁の音して更くる灯の影
27 山おろしの絶えず音する窓の中にあやしく残る夜半の灯火
28 山をわが楽しむ身にはあらねどもただ静けさをたよりにぞ住む
29 西にうつり東の国にさすらふも隙行く駒の足柄の山
30 夕日影をちの山もと降り晴れてあたたかげなる雪の松原
31 惜しからぬ身を幻となすならば涙の玉の行方たづねん
32 東より越えくる春も隼人の薩摩路遠く立つ霞かな
33 春風におほふ霞の袖もがな散らさば花の憂きにやはあらぬ
34 君がため花の錦を敷島や大和島根もなびく霞に
35 慕ひきて願ひもみちぬ武蔵鐙さすがに遠き花の山路を
36 薄墨につくれる眉のそば顔をよくよくみれば三角なりけり
37 月に散る花とや見まし吹く風もをさまる庭の初雪の空
38 西の海やその舟装ひ疾くせなん秋暮れ行かば浪の寒きに
39 誰かまた今宵の月を三島江の蘆の忍びに物思ふらん
40 忘るなよ翼ならべし友鶴のひとり雲居に立ちかへるとも
40 浮海松を道の行手に拾ひてやあそびの浦の日を暮らすらん
42 解けて行く音や分くらん耳敏川氷の上の春の朝風
43 今は早ゆづりや果てん昔見し妹が垣根を閉づる葎に
44 古も今もかはらぬ世の中に心の種をのこす言の葉
45 藻塩草かきあつめたる跡とめて昔にかへせ和歌の浦波
46 君が齢限りは更に七種の菜をやかぞへん千世の初子と
47 朝日影いつのほどにか移りけんあから目もせず花に暮らして
48 誰もみな命は今日か飛鳥寺入相の鐘に驚くはなし
49 鶯の来なく砌の夕日影むらむらなびく窓の呉竹
50 武蔵野も果てはありなん行く行くもわが恋草の種を尋ねて
歌人略伝
略年譜
解説「和歌を武器とした文人 細川幽斎」(加藤弓枝)
読書案内
【付録エッセイ】細川幽斎(抄)(松本清張)


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