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2011年10月13日

 記事のカテゴリー : 新刊案内

●入江春行著『与謝野晶子』[コレクション日本歌人選](笠間書院)

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11月11日発売予定です(取次搬入)。

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コレクション日本歌人選 039
与謝野晶子[入江春行著]

ISBN978-4-305-70639-3 C0092
定価:本体1,200円(税別)
四六判・並製・124ページ

うたの森に、ようこそ。
柿本人麻呂から寺山修司、塚本邦雄まで、日本の代表的歌人の秀歌そのものを、堪能できるように編んだ、初めてのアンソロジー、全六〇冊。「コレクション日本歌人選」の第2期第1回配本、与謝野晶子です。

恋愛の自由を謳歌し、支配道徳を否定し、肉体の美を讃えた歌を、明治の世に問う。

与謝野晶子 Yosano Akiko
新生明治の世の中に、それまでタブーとされてきた恋の情熱を奔放に惜しげなくうたいあげて衝撃を与えた、おなじみ『みだれ髪』の歌人。大阪堺の商家に生まれ、与謝野鉄幹の門に入って明星派の才媛として名を響かせ、その後鉄幹の妻となって長く歌壇の内外で活躍した。また「君死に給ふことなかれ」の反戦歌をうたい、女子の社会教育をリードし、さらに『源氏物語』の口語訳をなして古典世界の復活に尽くすなど、幅広い功をなし、平安朝の清紫の再来と讃えられた。

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●シリーズ全体像を説明したPDFはこちら
http://kasamashoin.jp/shoten/kajinsen.pdf
シリーズ特設サイトはこちら
●「コレクション日本歌人選」パンフレット(上記PDF)を無料でお送りいたします。
※こちらのフォームで、「コレクション日本歌人選」パンフレット、希望として、ご請求ください。
http://kasamashoin.jp/mailform.html
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入江春行 Irie Haruyuki
* 1927年東京都生。
* 法政大学文学部日本文学科卒業。大谷女子大学教授等を歴任。
* 現在 日本文芸学会常任理事等。
* 主要著書
『與謝野晶子書誌』(創元社)
『晶子の周辺』(洋々社)
『與謝野晶子とその時代』(新日本出版社)
『晶子百歌』(奈良新聞社)等。

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■ご予約・ご注文は版元ドットコムで
http://www.hanmoto.com/bd/isbn978-4-305-70639-3.html
または、直接小社まで、メールで info@kasamashoin.co.jp ご連絡いただいても構いません。またはこちらのフォームで、購入希望としてご連絡ください(書名・冊数・お名前・ご住所・電話番号を明記してください)。
http://kasamashoin.jp/mailform.html
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【目次】
01 ほととぎす嵯峨へは一里京へ三里水の清滝夜の明けやすき
02 山畑にしら雲ほどのかげろふの立ちて洞爺の梅さくら咲く
03 五月雨に築土くづれし鳥羽殿のいぬゐの池におもだか咲きぬ
04 紀の海をひがしへわしる黒潮に得たるおもひの名に借りし恋
05 伊予の秋石手の寺の香盤に海のいろして立つけむりかな
06 悔いますなおさへし袖に折れし剣つひの理想の花に刺あらじ
07 夜の帳にささめき尽きし星の今を下界の人の鬢のほつれよ
08 師と呼ぶをゆるし給へな紅させる口にていかで友と言はれん
09 ふたたびは寝釈迦に似たるかたちをば釘する箱に見ぬ日さへ無き
10 取り出でて死なぬ文字をば読む朝はなほ永久の恋とおぼゆる
11 よひの間のしぐれや霜とむすびけん真白になりぬにはの蓬生
12 いと重く苦しき事をわが肩に負はせて歳は逃足に行く
13 道たま/\蓮月が庵のあとに出でぬ梅に相行く西の京の山
14 吉野山花ちる路のつづくかな龍燈めける宿坊の灯に
15 われ病む日八十まがつびの神います家とおもへり君悲しむに
16 明けくれに昔こひしきこころもて生くる世もはたゆめのうきはし
17 焦げはてしピアノの骨の幾つをば見ん日なんども誰おもふべき
18 正月は松風よりもまろうどの男の袴さやかにぞ鳴る
19 夏やせの我にねたみの二十妻里居の夏に京を説く君
20 一人出で一人帰りて夜の泣かる都の西の杉並の家
21 よしあしは後の岸の人にとへわれは颶風にのりて遊べり
22 水渡る風なつかしくほろ苦し甲斐の深山のあかつきにして
23 裏街や行方も見えぬ蚊遣火の煙の中に三味の音ぞする
24 甲斐源氏天目山に滅びたる三百年ののちの秋風
25 松かげにまたも相見る君とわれゑにしの神をにくしとおぼすな
26 但馬路へ日のおちゆけばみづいろの夕風やがて山荘を巻く
27 あだにかく黒髪おつと封じこしぬたけにあまれる玉章の裡に
28 わかさやのうらわかぐさのもちひゆゑ老いぬ十とせをたれもえしかな
29 京の鐘やしら梅吹雪鳥部山つめたきままに御墓暮るるか
30 湯漕より尽きぬ湯気湧き長安の煙霞をつくる伊豆の磯回に
31 冬と春と中かきに咲く梅の花ゆきのした枝はにほひなりけり
32 劫初より作りいとなむ殿堂にわれも黄金の釘一つ打つ
33 わがよはひ盛りになれどいまだかの源氏の君のとひまさぬかな
34 ほととぎす治承寿永のおん国母三十にして経よます寺
35 数しらぬ虹となりても掛かるなり羊蹄山の六月の雲
36 ひと枝の野の梅をらばたりぬべしこれかりそめのかりそめの別れ
37 人にそひて樒ささぐるこもり妻母なる君を御墓に泣きぬ
38 ああ皐月仏蘭西の野は火の色す君も雛罌粟われも雛罌粟
39 名を聞きて王朝の貴女ときめきし引佐細江も気賀の町裏
40 やは肌のあつき血潮にふれも見でさびしからずや道を説く君
41 その子二十櫛にながるる黒髪のおごりの春のうつくしきかな
42 紺青を絹にわが泣く春の暮やまぶきがさね友歌ねびぬ
43 ふさひ知らぬ新婦かざすしら萩に今宵の神のそと片笑みし
44 郷人にとなり邸のしら藤の花はとのみに問ひもかねたる
45 乳ぶさおさへ神秘のとばりそとけりぬここなる花の紅ぞ濃き
46 筑紫よりめでたき柑子送られて三日を経たれば戦になりぬ
47 集とりては朱筆すぢひくいもうとが興ゆるしませ天明の兄
48 美しさ足らざる事を禍と思へる母のいつきてしわれ
49 ものほしききたな心のつきそめし瞳とはやも知りたまひけむ
50 黒髪や御戒たもつとのたまひし端厳なりし終りのかたち

歌人略伝 
略年譜 
解説「近代短歌の開拓者 与謝野晶子」(入江春行) 
読書案内
【付録エッセイ】「明星」の文学史的意義(新間進一)


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