« 2011年度千葉大学文学部公開講座【兼岡理恵・柴佳世乃・高木 元・大原祐治】(2011年11月6日(日)、人文社会科学研究科棟2F) | メイン | 大妻女子大学◆第5回ラーニングコモンズ・イベント「空海の書--なぜ日本の書聖となり得たのか?」(2011.10月29日、大妻女子大学千代田キャンパス図書館4階) »

2011年9月27日

 記事のカテゴリー : いただいた本・送られてきた本

●加藤昌嘉著『揺れ動く『源氏物語』』(勉誠出版)

このエントリーをはてなブックマークに追加 Clip to Evernote Share on Tumblr LINEで送る

加藤昌嘉氏よりいただきました。

29020_MED.jpg

ISBN978-4-585-29020-9 C1095
刊行年月 2011年9月
判型・製本 A5判・上製 296 頁

版元による公式サイトはこちら。勉誠出版。

■目次

はじめに

第Ⅰ部 本文が揺れ動けば物語も揺れ動く
「東屋」巻の本文揺動史
ⅰ 匂宮が上か? 薫が上か?
ⅱ 『湖月抄』以前・以後
ⅲ 三条西家の本文と解釈
ⅳ 揺れ動きの幅

星と浮舟
ⅰ 鏡と浮舟
ⅱ 《彦星の光》のライン
ⅲ 『小夜衣』『更級日記』『浜松中納言物語』へ

本文の揺れ、物語の揺れ
ⅰ 揺れ動く本文――例えば『狭衣物語』における
ⅱ 本文異同はどのように扱われて来たか
ⅲ 『源氏物語』の異文を読む
ⅳ 本文研究における二・三の些細な問題

脱文もあれば独自異文もある
ⅰ 「神うらめしうおぼさるゝ御くせ」
ⅱ 「うらみきこえ給に」「つらさも消えぬべし」
ⅲ 「けしきあること、なのたまひそよ」


第Ⅱ部 写本を演奏するのは我々である
句読を切る。本文を改める。
ⅰ 整定本文のレイアウト
ⅱ 挿入句の捉え方
ⅲ 追叙法の捉え方
ⅳ 言いさしの捉え方
ⅴ 本文改訂の是非をめぐって
ⅵ 『新日本古典文学大系 源氏物語』の改訂方法
ⅶ 大島本の傍記をどう扱うか

「と」の気脈
ⅰ 《「...」と、「...」》型の発話文
ⅱ 《「...」と、「...」》型の心内文
ⅲ 《「...」と、「...」》型で、話主が交替する例
ⅳ 話主交替を明示しない発話文
ⅴ 発話文から地の文への緩やかな移行
ⅵ 心内文から地の文への緩やかな移行
付 「&」としての「と」

鉤括弧と異文
ⅰ 「と」ナシ発話文・心内文
ⅱ 《「...」心地す》型心内文の気脈
ⅲ 《「...」心地す》型心内文の拒否
ⅳ 名詞化される発話文・心内文


第Ⅲ部 どこからどこまでが『源氏物語』なのか
散佚「桜人」巻をめぐって
ⅰ 「桜人」の佚文
ⅱ 「桜人」の名を挙げる資料
ⅲ 近年明らかになったこと
ⅳ これまでの「桜人」研究
ⅴ 「桜人」の散佚情況から考え得ること/得ないこと

散佚「巣守」巻をめぐって
ⅰ 「巣守」研究の現段階
ⅱ 源氏物語古系図の中の「巣守」関連記事一覧
ⅲ 『源氏物語』とは何か?
付 「巣守」の古筆切、発見

続篇・外伝の筆法
ⅰ 末尾に後続する続篇たち
ⅱ 狭間に割り込む外伝たち
ⅲ 作中人物はいかに再生するか

あとがき

■著者プロフィール

1971年生。2000年3月、大阪大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。大阪大学大学院助手、国文学研究資料館准教授を経て、現在、法政大学准教授。

共著書に、『大島本源氏物語の再検討』(和泉書院、2009年)、編著書に『講座源氏物語研究(8) 源氏物語のことばと表現』(おうふう、 2007年)、『テーマで読む源氏物語論(4) 紫上系と玉鬘系―成立論のゆくえ―』(勉誠出版、2010年)などがある。


●グーグル提供広告