堀川貴司『五山文学研究 資料と論考』(笠間書院)

6月上旬の刊行です。
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ISBN978-4-305-70553-2 C0095
定価:本体7,800円(税別)
A5判・上製・カバー装・340ページ 口絵カラー8ページ
中国文学の圧倒的影響下にある
中世禅林の文学は、
日本文学から孤立しているのだろうか。
倦まず弛まず書物と格闘し新たな文学作品を生み出した、禅僧たちの営みを明らかにする。
また、その後の近世文学への接続、同時代の和歌や説話、公家社会の学問との関わりを探り、孤立しているように見えている五山文学を日本文学の中に組み込むべく、その存在を新たに捉える基礎作業を行う書。
【……五山文学の作品は、平安の漢文学とは連続性がほとんどなく、同時代の中国文学からの影響が圧倒的である。しかも日本文学の他ジャンルとの交流は、一部の和歌・連歌・謡曲などで部分的に指摘されているものの、全体的には孤立しているという印象を拭いきれない。資料整備という面では、『五山文学全集』『五山文学新集』という膨大な翻刻校訂の成果があるが、まだまだ未翻刻の作品は多く、周辺的な資料も埋もれたまま、まして注釈となるとごく一部に限られる。
 このような現状に鑑み、本書では未紹介・未発見の資料をできるだけ翻刻という形でまるごと紹介するとともに、そこから読み取れる禅僧たちの文学活動(あるいは学芸一般に関わる活動)について考察することを目標とした。また、通時的には近世への接続を、共時的には和歌や説話、あるいは公家社会の学問との関わりについて考えようとした。】–本書より
※本書の続編刊行にあわせ、索引ページを公開いたします。ダウンロードしてお使いください。
○正編・続編 総索引
http://kasamashoin.jp/shoten/70776_sakuin.pdf
○続編はこちら
●堀川貴司『続 五山文学研究 資料と論考』(笠間書院)
http://kasamashoin.jp/2015/04/post_3254.html
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■著者プロフィール
堀川貴司(ほりかわ・たかし)HORIKAWA Takashi
1962年、大阪府生まれ。
東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。
東京大学(助手)、帝京平成大学、愛知県立女子短期大学・愛知県立大学、国文学研究資料館、鶴見大学を経て、現在、慶應義塾大学附属研究所斯道文庫教授。博士(文学)。
著書に『瀟湘八景–詩歌と絵画に見る日本化の様相』(臨川書店、2002)、『詩のかたち・詩のこころ–中世日本漢文学研究–』(若草書房、2006)、『書誌学入門 古典籍を見る・知る・読む』(勉誠出版、2010)等がある。
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【目次】
●口絵カラー
〔古賛抄〕冒頭
新選分類集諸家詩(抄出本)・冒頭
唐絶句・冒頭
〔東坡詩聞書〕・扉/冒頭
覆簣集・冒頭
垂示(江隠宗顕)・冒頭/11丁表
本朝禅林撰述書目・冒頭/森大狂奥書
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はしがき
第一部 総論・論考
第一章 五山における漢籍受容
   –注釈を中心として–
第二章 『九淵詩稿』について
   –室町時代一禅僧の詩集–
第三章 三条西家旧蔵『経国集』紙背文書について
   –公条と月舟寿桂–
第四章 瀟湘八景図と和歌
第二部 漢詩集–解題と翻刻–
第五章 〔古賛抄〕
第六章 新選分類集諸家詩(抄出本)
第七章 唐絶句
第三部 漢詩の注釈–解題と翻刻–
第八章 中世抄物研究の現在
第九章 瀟湘八景詩の抄物
第一〇章 都立中央図書館加賀文庫蔵『瀟湘八景鈔』
第一一章 臼杵市教育委員会蔵『八景詩』
第一二章 〔三体詩抄〕断簡
第一三章 〔東坡詩聞書〕
第一四章 覆簣集
第四部 その他–解題と翻刻–
第一五章 垂示(江隠宗顕)
第一六章 森大狂旧蔵 本朝禅林撰述書目
第一七章 書評 今泉淑夫著『日本中世禅籍の研究』
初出一覧
あとがき