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2010年1月28日

 記事のカテゴリー : 新刊案内

●勝亦志織『物語の〈皇女〉 もうひとつの王朝物語史』(笠間書院)

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2月下旬の刊行です。

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勝亦志織
『物語の〈皇女〉 もうひとつの王朝物語史』

ISBN978-4-305-70505-1 C3093
定価:本体4,200円(税別)
A5・上製・カバー装・278頁

天皇の血を引く女性たちは、物語の中でどのような役割を果たすのか。

王権論や天皇制論の議論のなかで見過ごされてきた皇女・女院という女性たちに注目し、改めて物語研究の側から、「天皇家」の問題などを考えていく。平安から数百年続く物語の歴史を相手に、歴史とは違う物語独自の意識を探り、王朝物語生成の意味を考える書。

【目次】
序 章 王朝物語とは何か----王朝物語及び〈皇女〉の定義、〈皇女〉を研究する意図

第一章 平安朝文学における〈皇女〉

第一節 『源氏物語』以前----『うつほ物語』の女一宮を中心として
 はじめに  
 一 后腹皇女の婚姻----大宮と正頼の婚姻
 二 父帝鍾愛の皇女の婚姻----朱雀院女一宮と仲忠の婚姻
 三 降嫁後の女一宮----あて宮・女二宮・いぬ宮との関係から
 おわりに
第二節 『源氏物語』----今上帝女一宮を中心として
 はじめに  
 一 正編での女一宮
 二 続編における女一宮1----薫と女一宮  
 三 続編における女一宮2----女一宮と匂宮  
 おわりに
第三節 『源氏物語』以後----後期物語における女一宮----
 一 『夜の寝覚』における女一宮  
 二 『狭衣物語』における女一宮
 三 『源氏物語』と平安後期物語の女一宮  
 おわりに

第二章 中世王朝物語における〈皇女〉----『いはでしのぶ』を中心にして

第一節 『いはでしのぶ』における一品宮
 はじめに  
 一 〈皇女〉としての一品宮----桜と宮中思慕  
 二 「一品宮」の持つ意味----物語史から
 三 『いはでしのぶ』の一品宮----雲居の月と降嫁  
 四 皇女降嫁の持つ意味  
 おわりに
第二節 『いはでしのぶ』における女院
 はじめに  
 一 「女院」の論理----母后優待と不婚内親王  
 二 一品宮の女院宣下
 三 物語史の中の女院  
 四 一品宮から女院へ----「女院」が示す問題  
 おわりに----「母」としての一品宮
第三節 『いはでしのぶ』における前斎院
 はじめに  
 一 斎院概略  
 二 密通と死----伏見姉妹との対比から  
 三 「ゆかり」としての存在
 四 「前斎院」の持つ意味  おわりに
補論 「いはでしのぶ」恋と〈皇女〉
 はじめに  
 一 「いはでしのぶ」という言説----「いはでおもふ」との差異から
 二 「しのぶ」ことの多義性----「いはでしのぶ」という語り  
 三 結末としての悲恋遁世譚  
 おわりに

第三章 〈天皇家〉における女性の役割----〈斎王〉と〈后〉

第一節 物語史における斎宮と斎院の変貌
 はじめに  
 一 物語における斎宮・斎院  
 二 史実の斎宮・斎院について  
 三 『伊勢物語』と『狭衣物語』
 四 斎宮・斎院の変貌  おわりに
第二節 斎宮・斎院・一品宮、そして女院へ
 はじめに  
 一 史上の「一品宮」  
 二 物語史上の「女一宮」
 三 斎王/一品宮----『狭衣物語』と『恋路ゆかしき大将』から  
 四 物語史上の女院  
 おわりに
第三節 「中宮」という存在(一)----『夜の寝覚』を起点として
 はじめに  
 一 『夜の寝覚』における后の論理  
 二 女性たちの対立構造  
 三 寝覚の上恋慕の男性たち
 おわりに
第四節 「中宮」という存在(二)----『夜の寝覚』の中宮試論
 はじめに  
 一 中宮と男君の様相  
 二 描写されない容姿  
 三 「中宮」としての地位  
 おわりに

第四章 王朝物語享受の一端----『源氏物語』「梅枝」巻から

第一節 物語享受の影響----『源氏物語』梅枝巻の文化構造
 はじめに----問題提起  
 一 「薫物」と歴史概念  
 二 「書」と文化認識  
 三 『源氏物語』の文化戦略
 おわりに
第二節 「梅枝」巻の物語引用----物語引用の諸相
 一 「梅枝」巻の記憶と「春」の訪れ  
 二 季節の変化と「物語」のゆくえ  
 三 文の消却と煙
 四 〈記憶の共有〉と「物語」  
 五 光源氏の「記憶」

終 章 〈皇女〉のあり方と「天皇家」

初出一覧/あとがき/索引

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