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2009年8月 4日

 記事のカテゴリー : 新刊案内

●深野浩史『同訓異字使用史の研究 中古・中世を中心に』(笠間書院)

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9月上旬の刊行です。

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同訓異字使用史の研究
中古・中世を中心に

深野浩史

ISBN978-4-305-70483-2 C3081
定価:本体5500円(税別)
A5判・上製・カバー装・252頁


漢字を使用する場合、書記者は記載時の心理的要因、漢字の意味内容を吟味するなどの条件下にて用字選択をしている。幾多の異字があってもその時代に主用される漢字は限定され、その漢字を常用する集団の影響に拠っても違いがある。
中古・中世においてはどのような実態であったのか。

訓読において「漢籍」を読んだ儒家と、「仏典」を読んだ仏家という集団を対象に、往生伝・験記・説話集、および『平家物語』『太平記』数点における副詞四語を採り挙げ、その用字を検討する。


【目次】

序言

一 「すでに」
〈一〉儒家編著文献数点に於ける「すでに」の用字
 (1)『本朝文粋』所収文献
  (a)所収全文献中の「巳」・「既」
  (b)筆者各自の主用字の実態
 (2)『説話集・往生伝』ー儒家6名(計9点)ー
   1『三宝絵詞』(源為憲・成立九八四年)
   2『日本往生極楽記』(慶滋保胤・九八七)
   3『続本朝往生伝』・『本朝神仙伝』・『江談抄』(大江匡房)
   4『拾遺往生伝』・『後拾遺往生伝』(三善為康)
   5『本朝新修往生伝』の「已」・「既」
   6『三外往生記』の「已」・「既」
〈二〉仏家編著文献数点に於ける「すでに」の用字
 (1)日蓮の諸文
   1『守護国家論』の「已」・「既」
   2『守護国家論』以外9点の「已」・「既」
   3『諌暁八幡抄」の用字
   4『日本霊異記』(景戒・成立八二三年)
   5『大日本国法華験記』(鎮源・一○四一年)
   6『醍醐寺本・探要法華験記』(源西・一一五五年)
   7『沙石集』(無住・一二八三年)
   8『真言伝』(栄海・一三二五年)
〈三〉平家物語・太平記に於ける「すでに」の用字
 (1)『平家物語』ー延慶本・屋代本ー
   〔1〕『延慶本平家物語』の用字
   〔2〕『屋代本平家物語』の用字
 (2)『太平記』ー神田本・玄玖本・龍大本(慶長八年古活字本)ー
   〔1〕『神田本太平記』の用字
   〔2〕『玄玖本太平記』の用字
   〔3〕『龍谷大学本太平記』の用字
〈小結〉


二「ひそかに」
〈一〉儒家編著文献数点に於ける「ひそかに」の用字
 (1)『本朝文粋』所収文献
  (ⅰ)所収文献全体の用字比率
  (ⅱ)各用字の所在文体(底本目次に拠る)
   〈1〉「竊」・「偸」の併用例
   〈2〉「偸」・「私」の併用例
   〈3〉「竊」を専用字とする例
   〈4〉「偸」を専用字とする例
〈二〉仏家編著文献数点に於ける「ひそかに」の用字
 (1)『説話・験記』(4点)
   〈1〉四字併用文献例...『日本霊異記』ー「竊」・「偸」・「宴●」・「諍」ー
   〈2〉三字併用文献例
   〈3〉一字専用文献例...『大日本国法華験記』ー「竊」ー
〈三〉平家物語・太平記に於ける「ひそかに」の用字
 (1)『平家物語』ー延慶本・屋代本・内閣文庫本源平闘諍録ー
  〔1〕『延慶本平家物語』の用字
  〔2〕『屋代本平家物語』の用字
  〔3〕『内閣文庫本源平闘諍録』の用字
 (2)『太平記』ー神田本・玄玖本・龍大本(慶長八年古活字本)ー
  〔1〕『神田本太平記』の用字
  〔2〕『玄玖本太平記』の用字
  〔3〕『龍大本太平記』の用字
〈小結〉


三「つひに」
〈一〉儒家編著文献数点に於ける「つひに」の用字
 (1)『本朝文粋』所収文献中の用字
   (ⅰ)『文粋』全体に於ける「遂」「終」比率
   (ⅱ)文体(ロ)に於ける「遂」「終」使用率
 (2)『説話集・往生伝』ー儒家6名(計9点)ーに於ける用字
   ◎『三宝絵詞』に於ける用字
   ◎『日本往生極楽記』に於ける用字
   ◎『続本朝往生伝』に於ける用字
   ◎『本朝神仙伝』に於ける用字
   ◎『江談抄』に於ける用字
   ◎『拾遺往生伝』に於ける用字
   ◎『後拾遺往生伝』に於ける用字
   ◎『本朝新修往生伝』に於ける用字
   ◎『三外往生記』に於ける用字
〈二〉仏家編著文献数点に於ける「つひに」の用字
 (1)日蓮の諸文中の用字
   ◎『日本霊異記』に於ける用字
   ◎『大日本国法華験記』の用字
   ◎『探要法華験記』の用字
   ◎『真言伝』の用字
   ◎〈付〉『沙石集』の用字
   ◎『法花経直談鈔』の用字
〈三〉平家物語・太平記に於ける「つひに」の用字
 (1)『平家物語』ー四部合戦状本・延慶本・屋代本ー
  〔1〕『四部合戦状本平家物語』の用字
  〔2〕『延慶本・屋代本・闘諍録』の用字
 (2)『太平記』ー神田本・玄玖本・龍大本(慶長八年古活字本)ー
  〔1〕『神田本』仮名表記箇所に該当する『玄玖本』・『龍大本』文中に於ける用字
  〔2〕『神田本』「終」字箇所に該当する『玄玖本』・『龍大本』文中に於ける用字
  〔3〕『神・玄・龍』に於ける用字「聿」・『玄』のみに見られる用字「卒」
〈小結〉


四「しばし・しばらく」
〈一〉儒家編著文献数点に於ける「しばし・しばらく」の用字
 (1)『本朝文粋』所収文献に於ける用字
 (2)『説話集・往生伝』ー儒家5名(計7点)ーに於ける用字
〈二〉仏家編著文献数点に於ける「しばし・しばらく」の用字
 (1)日蓮の諸文に於ける用字
 (2)『説話集・験記・談義』ー仏家5名(5点)ーに於ける用字
   a『日本霊異記』
   b『大日本国法華験記』
   c『探要法華験記』
   d『真言伝』
   e『法花経直談鈔』
   ◎〈付〉『沙石集』に於ける用字
〈三〉平家物語・太平記に於ける「しばし・しばらく」の用字
 (1)『平家物語』ー四部合戦状本・源平闘諍録・延慶本・屋代本ーに於ける用字
  〔1〕『四部合戦状本』・『闘諍録』に於ける用字
  〔2〕『延慶本』・『屋代本』に於ける用字
 (2)『太平記』ー神田本・玄玖本・龍大本(慶長八年古活字本)ー
  〔1〕『神田本太平記』に於ける用字
  〔2〕『玄玖本太平記』に於ける用字
  〔3〕『龍大本太平記』に於ける用字
〈小結〉

五 本書の検討対象として採り上げた副詞四語に於ける用字比率一覧

結語

用例検索資料及び参考書籍

後記

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