●山口眞琴『西行説話文学論』(笠間書院)
8月下旬の刊行です。

山口眞琴
『西行説話文学論』
ISBN978-4-305-70474-0 C1093
定価:本体14,500円(税別)
A5判・上製・カバー装・576頁
仏教信仰の思想や行為としての〈結縁〉をキーワードに作品論・表現論を展開する。
『撰集抄』や『西行物語』にある表現特性を、ジャンルの枠を越えた、文学史・表現史において、広く見通す書。
中世鎌倉期の『撰集抄』『西行物語』を中心に、西行をめぐる表現世界の形成や構造について、〈結縁〉(けちえん)という全く従来にない観点から切り込んだ研究成果を世に問う。
『西行説話文学論』の書名が示す通り、西行研究と説話文学研究にわたりつつ両者を統合して成る本書は、通史的考察に発展拡充していく方向性と、「結縁--品経」の論考のごとく西行研究に求心的に遡及していく方向性とを併せ持つ。
こうしたアングルとおおきな視野は和歌を中心とした西行研究と近世以降の西行伝承研究を架橋するかたちで、ジャンルを越えたより総合的な西行研究への可能性を切り開くだろう。
【目次】
例言
序説
第一部 『撰集抄』の世界
第一章 <結縁>の時空ー往生伝と中世仏教説話集
第二章 中世説話集における<書くこと>
第三章 『撰集抄』における語り手像
第四章 『撰集抄』と語り手西行の位相
第五章 王法の無常ー『撰集抄』における遁世
第六章 衆生済度への道ー『撰集抄』における遁世
第二部 『西行物語』の世界
第一章 享受と再編ー『西行物語』の伝統と形成
第二章 西行の<願文>と鳥羽院
第三章 『西行物語』の構造的再編と時衆
第四章 平康頼と検非違使ー『宝物集』序注
第五章 <検非違使>の物語ー『西行物語』私論
第六章 鳥羽殿障子絵と西行和歌
ー「西行物語絵巻」における画中画
第三部 西行と<結縁>をめぐる表現世界
第一章 現世と来世をつなぐものー『撰集抄』の表現
第二章 恋情と結縁ー『撰集抄』の表現
第三章 <なにとなく>聖なるものと出逢う物語
第四章 <なにとなく>表現史攷
ーその境界性と深層幻想をめぐって
第五章 <検非違使>と罪業をめぐって
ー『今昔物語集』と中世説話集/往還
第六章 西行と結縁一品経
結語
初出一覧
あとがき
索引






















































































































