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2009年2月12日

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●「人文学及び社会科学の振興について(報告)-「対話」と「実証」を通じた文明基盤形成への道」について(文部科学省)

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平成19年5月より、科学技術・学術審議会学術分科会学術研究推進部会の下に設置された「人文学及び社会科学の振興に関する委員会」の最終報告書。

「人文学及び社会科学の振興について(報告)-「対話」と「実証」を通じた文明基盤形成への道」について(文部科学省)

PDFで48ページ。
【目次】
第一章 日本の人文学及び社会科学の課題
 第一節 「研究水準」に関する課題
 第二節 「研究の細分化」に関する課題
 第三節 学問と社会との関係に関する課題

第二章 人文学及び社会科学の学問的特性
 第一節 対象
 第二節 方法  
 第三節 成果
 第四節 評価

第三章 人文学及び社会科学の役割・機能
 第一節 学術的な役割・機能
 第二節 社会的な役割・機能

第四章 人文学及び社会科学の振興の方向性
 第一節 「対話型」共同研究の推進
 第二節 「政策や社会の要請に応える研究」の推進
 第三節 卓越した「学者」の養成
 第四節 研究体制、研究基盤の整備・充実
 第五節 成果の発信
 第六節 研究評価の確立

この委員会の主査をつとめている伊井春樹氏の「はじめに」によると、
すでに発表している、以下ふたつの審議内容とあわせてとりまとめたもの、とされている。

「人文学及び社会科学の振興について」審議経過の概要(案)
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu4/008/siryo/08013101.htm

「人文学及び社会科学の振興について」審議経過の概要(その2)(案)
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu4/015/siryo/08081103.htm

この報告書は今後、どのように活用されていくのだろうか。

「はじめに」は、「「報告」を踏まえ、国において施策の検討が進められることを期待し」「大学や、関連する研究機関、学会協においても」活発な議論を期待するとしている。
報告書で、出版社として注視すべきは、「評価」にかんする部分(21ページ)。
人文学・社会科学は、自然科学と違って「アカデミズムによる評価」が「社会における評価」「歴史における評価」が優越するとは言えない、としている部分。まさにこの曖昧な部分に人文学・社会科学の書籍(専門書)は存在している。この部分の、思想を、どう掘り下げていくかが、専門出版社の課題かもしれない。人文学の振興には、出版社が出来ることもある、と思う。


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