●横光利一文学会第8回大会(2009年 3月 15日(日)、愛知淑徳大学星が丘キャンパス)
学会情報です。
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横光利一文学会第8回大会(2009年 3月 15日(日)、愛知淑徳大学星が丘キャンパス)
◇研究発表
* 教誓悠人 (広島大学院生) 「或る長編」「上海」研究 --「海港章」〈七〉、改造社版〈四四〉削除の理由
特集: モダニズムの土壌を問い直す
◇シンポジウム
* 竹内瑞穂 (名古屋大学院生) 〈未完〉のモダン都市・名古屋 --『新愛知』におけるプロレタリア文学評論とモダニズム
馬場伸彦 (甲南女子大学) 春山行夫とその周辺 --名古屋のモダニズム「土壌」を再読する
中村三春 (北海道大学) レトリカル・モダニズム --久野豊彦と横光利一
(司会)二瓶浩明 (愛知県立芸術大学)
【シンポジウムの趣旨】
モダニティの原理のひとつは、たえずシステムを更新しつづけることにあります。そこでは行為や慣習をつねに修正していく「再帰的モニタリング」(A・ギデンズ)が働いています。必然的にモダニズムは、時間的・空間的な連続性を切断し、それ自体として稼働する抽象的システムに接近するようにみえます。
日本の一九二〇年代前後に発生したモダニズム文芸も、そうした傾向と無縁ではありませんでした。とくにその傾向は、資本が生みだす都市のダイナミズムと結びつき、前衛(アヴァンギャルド)や新精神(レスプリ・ヌーボー)を志向するさまざまな言語実験を準備しました。しかし、そうしたモダニズム文芸も、それを培養した「土壌」を否定することはできません。
ここでいう「土壌」は、比喩的な意味をもちます。ひとつには、下部構造の意味があります。モダニズムが成立するには歴史的な諸条件が必要となります。なかでも都市の成立は欠かせません。「東海」というトポスを考えるなら、名古屋という都市と、そこに成育した「名古屋モダニズム」に注目する必要があります。むろん世界的共時性における内外の都市との関係を視野に入れたうえでです。
つぎに、ものごとを生み育てる基盤という意味もあります。ここではとくに詩と散文の関係に注目したいと考えます。モダニズム文芸の「土壌」として、詩の果たした役割は大きく、「東海」は春山行夫や佐藤一英といった、横光利一と深い関係にある詩人たちを生みだしたトポスでもあります。それぞれの直接的な交流はもちろん、詩と散文との影響関係についても細かく割って吟味してみたいと考えます。(そこに俳句や短歌といった伝統的なジャンルを組み込むことも可能でしょう。)
モダニズムの「土壌」を問いなおすことは、モダニズム文芸の積極的な再評価をうながすとともに、モダンさえも終わったとされるポストモダン社会を生きる私たちの原点を再考する絶好の機会になるのではないでしょうか。






























































































































































