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2009年1月 7日

 記事のカテゴリー : 新刊案内

●西條勉『アジアのなかの和歌の誕生』(笠間書院)

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1月下旬の刊行です。

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西條勉
アジアのなかの和歌の誕生

ISBN978-4-305-70452-8 C3092
定価:本体8,800円(税別)
A5判・上製・カバー装・376頁


和歌とは何か?

音声学・音韻論・音楽学・心理学・比較言語学といった様々の分野の研究をひとつのテーブルに載せ、和歌誕生の経緯と全貌を究明した野心作。

ウタは声のことばにおいてあらわれる。
声のことばと文字のことばの中間で誕生する、和歌という詩形式に迫るため詩学を導入。和歌の本性をナショナリズムの狭い殻から救い出し、異なった言語圏の詩歌と比較しつつ、外部からの照射によって本質を炙り出す。

【目次】

序章 和歌とは何かーー用語と方法...1
一 はじめに
二 ワカ/和歌/ヤマトウタ
三 歌/ウタ/詩
四 詩学/歌学
五 おわりに

第一章 発生論--始源としての身体...17
一 はじめに
二 発生論の系譜
三 身体性とリズム
四 おわりに

第二章 成立論--母語の原理から...39
一 はじめに
二 様式論の忘れ物
三 韻律と文字の間
四 〈ウタを-ヨム〉ことの根源性
五 おわりに

第三章 普遍的なものーー童謡の時代...63
一 はじめに
二 楽府の由来
三 ワザウタの意義
四 おわりに

第四章 楽府との比較--中国の宮廷歌謡...81
一 はじめに
二 比較文学の可能性
三 楽府の形式
四 古詩十九首の位相
五 おわりに

第五章 郷歌との比較--新羅の詩歌文学...109
一 はじめに
二 郷歌のすがた
三 二部形式の成立
四 おわりに

第六章 サンガムとの比較--タミル語起源説から...129
一 はじめに
二 タミル語起源説の問題点
三 サンガムの韻律
四 記紀歌謡の普遍因子
五 おわりに

第七章 記紀歌謡にもどってーー日本の宮廷歌謡...145
一 はじめに
二 記紀歌謡の実態
三 記紀歌謡の位相
四 宮廷歌謡の生成
五 宮廷歌謡集の成立
六 おわりに

第八章 音数律以前--歌謡のリズム...177
一 はじめに
二 歌謡の旋律
三 旋律の単位
四 律文のシンタックス
五 おわりに

第九章 ヨムことーー声と文字の間...201
一 はじめに
二 定型の起源
三 ヨムの語義
四 音数律の契機
五 おわりに

第十章 定型の原理--詩学史から見る...221
一 はじめに
二 リズムの単位
三 定型のレベル
四 根源としての身体
五 おわりに

第十一章  定型の母胎--記紀歌謡の形式...239
一 はじめに
二 短句+長句
三 短句+長句+長句
四 定型率
五 短歌体の胚胎
六 おわりに

第十二章  声の定型--字余り/非字余り...269
一 はじめに
二 字余りと非字余り
三 声で成り立つ定型
四 字余りの機能
五 おわりに

第十三章  音数律の誕生--意識される等拍律...289
一 はじめに
二 等拍律の普遍性
三 休止と間
四 〈五音七音〉の意味
五 おわりに

終章 再び、和歌とは何かーーペー族の歌会を見て...309
一 はじめに
二 石宝山の歌会
三 ウタの力
四 至福の時
五 身体性の回復
六 おわりに

補論 福士孝次郎の詩と詩学--先覚者の精神...337
奇蹟の人
なぜ、詩学なのか
死と再生の儀式
詩はリズムだ
詩の原理
忘れられた詩人

リズム論・韻律論研究文献...351
素稿初出一覧...361
あとがき...364
索引...左開1

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