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2008年6月 9日

 記事のカテゴリー : お知らせ

●『西鶴と浮世草子研究vol.4』投稿募集(08.11.末締切)

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責任編集●諏訪春雄・広嶋 進・染谷智幸
『西鶴と浮世草子研究vol.4』(二〇〇九年五月刊行予定)
投稿論文募集!

平成20年11月末日、笠間書院必着。

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【投稿要項】
『西鶴と浮世草子 研究』では、特集テーマに関する論考、あるいは自由投稿(西鶴や浮世草子及びその作者に少しでも関わるものであれば結構です)枠の論考の両方において、広く積極的な御投稿をお待ちしております。執筆要項は下記の通りです。

○どなたでも投稿できます。御所属を問いません。
○特集テーマに関する投稿か、自由投稿枠のものかを、論の冒頭に明記して下さい。
○分量は四百字詰め原稿用紙に換算して三十枚程度を目安とし、最大でも三十五枚までとします。
○原則としてワープロ・パソコン(書式はA4用紙に縦組み40字×30行の字詰め)で入力したフロッピーディスクと、それをプリンターで紙に打ち出したものの両方を御送付下さい。
○本文の最後に、所属(職名)を明記して下さい。
○応募論文は返却致しませんので、御注意下さい。
○応募は活字の形で未発表のものに限ります。
○掲載の可否については、編集委員会に御一任下さい。採否の結果については、締切後一か月を目途にお知らせ致します。
○掲載分には、本誌当該号五部を送呈致します。

締 切●平成20年10月末日必着。(締切に遅れたものは、次の年度の号の自由投稿枠への投稿扱いになります。)
送付先●〒101-0064  東京都千代田区猿楽町2-2-3  笠間書院『西鶴と浮世草子 研究』編集部宛(電)03-3295-1331(FAX)03-3294-0996

【4号趣意書】
二十世紀末、〈性愛〉の領域に多くの哲学的新見をもたらしたミッシェル・フーコーは、亡くなる直前、我々に「懸命にゲイになるべき」(『同性愛と生存の美学』)だと訴えた。これは、単にホモセクシュアルやレズビアンに走れということではない。新しい生き方や人間関係を模索するために、積極的に〈性愛〉の多様性を利用しようという意味である。
 とすれば、江戸の文学、なかんずく西鶴と浮世草子を知る者としては、フーコーのひそみにならって「我々は懸命に遊女や遊客、または若衆や念者になるべきではないか」と言ってみたい衝動に駆られる。それほどに、江戸文学や西鶴と浮世草子の描き出した〈性愛〉の世界は多様だからである。
 たとえば女色と男色。これらは江戸文学や西鶴と浮世草子に頻繁に登場するものだが、これを男女の恋愛(女色)、男性同士の恋愛(男色)と単純に置き換えてはならない。同じ女色でもイエ(家)と遊廓においては隔絶な世界を構築しており、それぞれに木目細かい規範や美意識を育て上げていた。また男色も、武家・僧侶・役者では格段の相違があり、特に武家での男色は、主君との忠義に絡んで、高度な倫理観と繊細な美意識を生み出していた。
 こうした江戸文学や西鶴と浮世草子の多様な恋愛世界を鏡とする時、我々現代人がいかに単色で狭小な恋愛観念に取り込まれているかが分る。と同時に、こうした日本の多様な恋愛世界が、世界史的にみても極めてユニークなものであることに気づかされるのである。
 もちろん、この〈性愛〉の多様性は、独り日本のみではなく、東アジアやアジア全般にわたる問題である。とすれば、我々は江戸文学や西鶴と浮世草子における〈性愛〉の多様性を、東アジアやアジアの中から豊かに問い直してみることも忘れてはならない。
 西鶴と浮世草子が持つ〈性愛〉の多様性とその魅力、この解明に挑むエッセイ・論考・発言を本号ではラインアップする予定である。多方面からの果敢なチャレンジを期待したい。


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