●疋田雅昭『接続する中也』(笠間書院)
5月中旬の刊行予定です。

疋田雅昭『接続する中也』(笠間書院)
A5判・上製・カバー装・270頁
ISBN978-4-305-70351-4 C0095
定価:本体2,800円(税別)
派生する無限の触手
中也詩をテクストとして従来の作品論から切断する、あるいは非文学領域と接続させる。中也詩とそれをめぐる様々な事象との接続、切断を繰り返し「文」学の内包する自己矛盾、あるいは「文学」学ともいうべき「文学」そのものへの切開を試みる。中也詩を通して「文学」内部にまで接続の触手をのばしていく。
中也生誕100年記念出版
【目次】
〈接続〉する中也・〈切断〉される中原—序章にかえて— 1
第一部 社会から詩人へ—言文一致政策と詩人たち 9
第一章 中也詩における語り手とは—「春日狂想」を視座にして— 11
近代詩における敬体 17
中也の〈です・ます〉体 19
文体と語り手 23
評釈「春日狂想」 28
第二章 言文一致の忘れ物—敬体の言文一致文体をめぐって 33
敬体としての談話体—黎明期の言文一致— 34
〈与えられた物語〉—教科書における言文一致— 36
〈求められた物語〉—「お伽噺」における言文一致— 41
排除され自立する敬体—『幼年雑誌』での動向を中心に— 45
パロールを規定するエクリチュール—会話の規範としての敬体— 52
第三章 新吉と中也のダダイズム—文体意識をめぐって 58
日本詩壇のダダ受容 58
中也とダダイズム 66
新吉のダダと中也のダダ 68
教育システムと中也の〈です・ます〉体 74
中也の文体観 77
第二部「接続」する中也、「切断」される中也 87
第四章 再考、中也の詩的出発点競争—「詩的履歴書」をめぐって 89
「詩的履歴書」にまつわる問題系 89
「詩的履歴書」を詩人の履歴書としてみる 94
〈述志〉の詩の系譜 97
第五章 中也詩の〈述志〉の系譜—「春の日の夕暮」から『山羊の歌』へ 102
評釈「春の日の夕暮」 103
中也の詩論における〈述志〉 112
『山羊の歌』における〈述志〉の系譜 117
第六章 失われた可能性—「朝の歌」をめぐって 137
中也の現象学的思考 140
評釈「朝の歌」—「軍楽」をめぐって— 149
「朝の歌」における対他感覚 156
中也詩の〈述志〉の構造 160
小林秀雄の批評眼 164
第三部 詩人から社会へ—インターテクスチュアリティの可能性をめぐって 167
第七章 「言葉なき歌」との対話のために 170
現象学的思考の同時代性—西田幾多郎・出隆・ベルグソン— 170
日本近代詩史と〈音楽性〉 182
詩の〈音楽性〉について—現象学的リズム論を中心に— 187
中也の形式観を支えるもの 200
泡鳴から中也へ—『表象派の文学運動』の同時代性— 202
再び「言葉なき歌」へ 215
第八章 作家論的磁場を超えて 219
未刊詩編を論じること 219
再び「夕」のイメージをめぐって 227
詩と社会を結ぶあいろ隘路—終章にかえて— 234
後記—少しだけ私の『在りし日』と重ねて— 242























































































































